ロマン・クロイツィゲル(チェコ、NTTプロサイクリング)がガスプロム・ルスヴェロへ、そしてシルヴァン・ディリエ(スイス、アージェードゥーゼル)がアルペシン・フェニックスへと渡ることが発表されている。



今年のツール・ド・フランスに出場したロマン・クロイツィゲル(チェコ、NTTプロサイクリング)今年のツール・ド・フランスに出場したロマン・クロイツィゲル(チェコ、NTTプロサイクリング) photo:CorVos
2年間所属したディメンションデータ〜NTTプロサイクリングを離れ、イルヌール・ザカリン(ロシア、現CCCチーム)を獲得するガスプロム・ルスヴェロへ渡るロマン・クロイツィゲル(チェコ、NTTプロサイクリング)は現在34歳。2006年にリクイガスでプロデビューし、ツール・ド・ロマンディやツール・ド・スイスで総合優勝、2013年ツール・ド・フランス総合5位、2013年アムステルゴールドレース優勝という結果を残してきたオールラウンダーは、ロシアチームで若手選手を率いる役目を担うという。

「新しいチームでの、新しいチャレンジ。チームと最初のオンラインミーティングを行った時に、彼らから素晴らしいエネルギーをもらったことがきっかけになった。移籍市場に切れ味ある選手たちが揃っている中で、僕にチャンスを与えてくれたことを本当に嬉しく思っている。スポーツディレクターのドミトリ・コニシェフは昔から知った仲で、イタリアの近所に住んでいる。その距離感を活かして良い関係を築いていきたいと思う」とクロイツィゲル。

「来季の目標は若手選手に僕の経験をシェアすること、そしてもちろんザカリンの総合成績を助けること。チームがジロ・デ・イタリアに出場できる望みがあるので、そこに高いモチベーションを持って臨みたいと思う。個人的には大好きなアルデンヌクラシックや、個人的な大きな目標である東京五輪も見据えている。長いこと選手活動を続けているので、脂の乗った時期はとうに過ぎてしまったと思われるだろうけど、まだ34歳だし、まだ複数年走るモチベーションも維持している。40歳になっても強いバルベルデという存在もあるし、ガスプロムと共に勝利を重ねていきたいと願っているよ」と、ロシアチームで16年目のシーズンインを見据えるクロイツィゲルは話している。

2018年のパリ〜ルーベで2位に入ったシルヴァン・ディリエ(スイス、アージェードゥーゼール)2018年のパリ〜ルーベで2位に入ったシルヴァン・ディリエ(スイス、アージェードゥーゼール) photo:CorVos
また、2018年のパリ〜ルーベでペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)と逃げ切り、2位に入ったシルヴァン・ディリエ(スイス、アージェードゥーゼル)がアルペシン・フェニックスへと移籍する。2013年にBMCでプロデビューし、2018年から3年間アージェードゥーゼルに在籍したディリエは、ワンデーレースの精鋭集団の一員となる。

ディリエは10月末のデパンヌ3日間レースで鎖骨骨折に見舞われていたものの、現在は地元スイスの山でハイキングを楽しむなどオフシーズンを満喫中。時にワールドチームを凌ぐ戦力を誇るベルギーチームは、先日UAEチームエミレーツからジャスパー・フィリプセンの獲得をアナウンスしたばかり。絶対的エース、マチュー・ファンデルプール(オランダ)をアシストする地固めを進行中だ。

text:So.Isobe

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