イタリアで開催されたワンデーレース「トロフェオ・マッテオッティ(UCI1.1)」で、入部正太朗(NTTプロサイクリング)が実戦復帰。「チームのために高い情熱とやる気で臨んだ」と言うレースではヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ)が独走勝利を飾っている。



トロフェオ・マッテオッティ表彰台トロフェオ・マッテオッティ表彰台 (c)www.trofeomatteotti.com
独走で今季初勝利を挙げたヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ)独走で今季初勝利を挙げたヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ) (c)www.federciclismo.it復帰戦に臨んだ入部正太朗(日本、NTTプロサイクリング)とカルロス・バルベロ(スペイン)復帰戦に臨んだ入部正太朗(日本、NTTプロサイクリング)とカルロス・バルベロ(スペイン) カルロス・バルベロ提供今年で73回目を迎えるトロフェオ・マッテオッティ(UCI1.1)は、例年8月上旬にイタリアはアブルッツォ州のペスカーラを舞台に開催されるワンデーレース。ファシズムに対峙し1924年に暗殺されたジャコモ・マッテオッティの名を冠し、第二次世界大戦が終結した1945年に初開催を迎えた大会だ。

4つのUCIワールドチーム(NTT、バーレーン、UAE、トレック)が出場する中、この日は6月半ばのトレーニング中に鎖骨と肩甲骨を骨折し、戦線離脱を強いられていた入部正太朗(NTTプロサイクリング)がついに戦線復帰。カルロス・バルベロ(スペイン)らと共に、移籍後初のヨーロッパレース出場を叶えた。

急峻なアップダウンを含む15kmコースを13周、合計195kmで争われたレースで勝利したのは昨年のジロ・デ・イタリアでマリアローザを着用したヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ)だった。コンティは残り20km地点で生まれた6名の逃げグループに潜り込み、残り6kmで単独アタックを仕掛け独走勝利。コンティにとっては今季初勝利、UAEチームエミレーツはツール・ド・フランスで勝利したアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)と合わせて勝利数を21に乗せている。

2月のランカウイ以降、実に半年ぶりのレースを走った入部はチームワークをこなして途中リタイア。「チームの勝利の為に高い情熱とやる気でレースに臨みました。もちろん2月以来のレースと怪我明けと言う事もあり少ならからず不安の気持ちは抱いていました。我々はワンチーム、ビックファミリーです。今の自分に何が出来るか、諦めずに全力を尽くす事を常に考えています。引き続きレースは続きます。チームの為に全力で頑張ります」と、シクロワイアードの取材に対して話している。
トロフェオ・マッテオッティ2020結果
1位 ヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ) 4:58:07
2位 ディエゴ・ルビオ(スペイン、ブルゴスBH) 0:01
3位 ダニエル・サヴィーニ(イタリア、バルディアーニ・CSF・ファイザネ) 0:04
4位 シモーネ・ヴェラスコ(イタリア、ガスプロム・ルスヴェロ) 0:13
5位 ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、バルディアーニ・CSF・ファイザネ)
6位 アリエン・リヴィンズ(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル)
7位 マウロ・フィネット(イタリア、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)
8位 パオロ・トト(イタリア、ワークサービス・ダイナテックベガ)
9位 ヤン・バークランツ(ベルギー、サーカス・ワンティゴベール)
10位 ゴンサロ・セラノ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)
DNF 入部正太朗(日本、NTTプロサイクリング)
text:So.Isobe

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