クリテリウム・デュ・ドーフィネに出場したニコラス・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ)が「マスクを着用していない観客が多かった」とCPA(プロ選手組合)に伝え、UCI(国際自転車競技連合)やレース主催者への感染防止の徹底を訴えた。



クリテリウム・デュ・ドーフィネに参戦したニコラス・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ)クリテリウム・デュ・ドーフィネに参戦したニコラス・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ) (c)CorVos
「バスに乗ってまず最初にしたことは、チームとしてCPAにメッセージを送ることだった。いくつかの問題提起をした。1つは下り坂について、もう一つは沿道の観客のマスクについてだ。マスクを着用している人が多いとは感じられなかった。スタートやフィニッシュ地点ではマスクをしていた人が多かったが、登りではほとんどの観客がマスクをしていなかった」。

8月16日に閉幕したクリテリウム・デュ・ドーフィネの第4ステージ直後、ニコラス・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ)は、ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)らが落車した下り坂の危険性とともに、登り区間にいた観客の多くがマスクを着用していなかったことをCPA(プロ選手組合)にメールで報告した。

「登りではほとんどの観客がマスクをしていなかった(ロッシュ)」「登りではほとんどの観客がマスクをしていなかった(ロッシュ)」 (c)CorVos
今回の意見提起は、8月29日に開幕するツール・ド・フランスでの改善を望んでのこと。「ツールの前に少しでも修正できるよう、今日のすべての問題を提起することが重要だ」とロッシュは語っている。

ツール・ド・フランスの前哨戦であるクリテリウム・デュ・ドーフィネはA.S.O.(アモリ・スポル・オルガニザシオン)が主催しており、今年のツールはフランスに5つある全ての山脈/山塊を走る山岳の多いコースレイアウトということからも、登り区間における観客の感染防止が訴えられていた。

ロッシュが意見を送ったCPAとは、1999年に創立されたプロ選手らによる組合。選手の意見を代表してUCI(国際自転車競技連合)や各レース主催に伝える役割を担っている。CPAは同レースの第4ステージのプラン・ボワ峠の下りで発生した落車に対して「最近のレースで発生した深刻な落車や事故について、選手たちはレース主催者とUCIの双方に対し抗議の意と、安全性への注意を促したいと考えている」という声明を発表している。

UCIは7月のレース再開に先立ち、開催におけるガイドラインを発表している。特に観客については、レースの開催国の定める規則に従うスタート地点とフィニッシュ地点の人数制限や、観客と選手の十分な距離の確保、また観客へのマスク着用の喚起などが含まれている。そしてこのガイドラインに従い、スイスで開催予定だったロード世界選手権(9月20日−27日)が政府が1000人超イベントの開催禁止措置を延長したことで中止されている。

また観客による感染防止策としてベルギー西部で開催されているツール・ド・ワロニーでは、詳細なコースレイアウトを公表しないことで、沿道における観客の密集を回避する対策を取っている。

text:Sotaro.Arakawa
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