数多くのUCIワールドチームをサポートするイタリアのエリート。ミドルグレードのスマートトレーナー「DIRETO X(ディレートX)」がアップデートされ、DIRETO XRとなった。バーチャルサイクリングでの最大再現勾配が24%まで引き上げられ、よりインドアサイクリングに没入できる仕様となった。



エリート DIRETO XRエリート DIRETO XR (c)カワシマサイクルサプライ
ダイレクト・トランスミッション式のホームトレーナーをいち早く取り入れたエリート。そのホームトレーナーラインアップに置いて、ミドルグレードの位置に収まるスマートトレーナーがDIRETOシリーズだ。ズイフトを筆頭とするバーチャルサイクリングを楽しむためのエントリー機として高い人気を誇り、数多くのサイクリストがDIRETOをチョイスしているという。

DIRETOは2020年モデルで初代から進化を遂げ2代目DIRETO Xとなっていたが、2021年モデルで早くもアップデートが行われDIRETO XRとなる。3代目は2代目の要素を色濃く残しているため、まずは初代から2代目に変化した際のアップデートをおさらいしておこう。

大きなポイントはドライブシステム改良によって得られた静粛性。従来モデルより50%も静粛性が向上しており、集合住宅フレンドリーなスマートトレーナーに進化している。またボディ形状もロングケージのディレイラーがトレーナーと干渉しないようなデザインに変更され、ビッグプーリーやリアカセットが大きいサイクリストでもストレス無く使えるようになっていた。

各種通信規格に対応し、インドアトレーニングを実現する各種通信規格に対応し、インドアトレーニングを実現する (c)カワシマサイクルサプライ収納時は幅を300mmまで折りたたむことができる収納時は幅を300mmまで折りたたむことができる (c)カワシマサイクルサプライ

ロングケージのディレイラーがボディと接触しないデザインとされているロングケージのディレイラーがボディと接触しないデザインとされている (c)カワシマサイクルサプライDIRETOの脚は折りたたむことができるDIRETOの脚は折りたたむことができる (c)カワシマサイクルサプライ


そして2代目から3代目へのアップデートは、ズイフトなどバーチャルサイクリングでの再現最大斜度が18%から24%へと向上していること。24%というのは現在のマーケットにおいてフラッグシップ級のホームトレーナーに採用される数値であり、激坂を再現できることはもちろん、インターバルトレーニングなどシリアスに練習を取り組む方の強大なパワーを受け止めてくれるようになった。

エリートが誇る光学トルクセンサー式パワーメーターは誤差±1.5%と高い精度を実現。一般的な歪みセンサーと異なり、光学式センサーは温度による影響が少ない上、アウトプットはモーターの計算値ではなく実測値というメリットがある。また、エリートはホームトレーナーの出荷時に1台毎にキャリブレーションを行っており、個体差を減らしているという。

DIRETO XRには11速用カセットスプロケットが標準で搭載されているため、ほとんどのユーザーにとっては改めてスプロケットを購入する必要がないのが嬉しい。また、エリートのmy E-Training1年間無料ライセンスや、ズイフトの1ヶ月無料ライセンス、ライザーブロックなど付属品も多く、これからスマートトレーナーでインドアサイクリングを始めようとする方にはうってつけだ。価格は115,000円(税抜)。

エリート DIRETO XRエリート DIRETO XR (c)カワシマサイクルサプライ


エリート DIRETO XR
サイズ:840×650mm(設置)、300×650×550mm(収納)
重 量:約16kg
最大再現勾配:24%
通信規格:ANT+ FE-C、Bluetooth Smart 双方向通信(スピード、ケイデンス、出力を送信)
パワーメーター:光学センサー式パワーメーター内蔵(誤差±1.5%)
対応リアエンド:130-135mmQR、142-142mmTA 対応
付属品:my E-Training1年間無料ライセンス、ZWIFT1ヶ月間無料ライセンス、ライザーブロック、11速カセット※取付済
価格:115,000円(税抜)


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