強烈なアタックで追いすがるベネットやチャベス、ランダを寄せ付けず、超級山岳山頂まで逃げ切ったレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)がブエルタ・ア・ブルゴス3日目に勝利。ポテンシャルを見せつける20歳がリーダージャージを手に入れた。



スタートを待つフェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)スタートを待つフェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) (c)CorVos使用済みマスクを回収使用済みマスクを回収 (c)CorVos


ブエルタ・ア・ブルゴス2020 第3ステージ コースプロフィールブエルタ・ア・ブルゴス2020 第3ステージ コースプロフィール (c)Vuelta a Burgos初日に短距離登坂で、2日目に集団スプリントで決着してきたブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.Pro)は、いよいよ大会最初の本格的山岳ステージに突入。サルヘンテス・デ・ラ・ロラからジグザグに北上し、最後に現れる超級山岳ピコン・ブランコを舞台にクライマーが登坂勝負を繰り広げた。

リーダーチームのボーラ・ハンスグローエがコントロールするメイン集団からエスケープしたのはエドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)やニキータ・スタルノフ(カザフスタン、アスタナ)を含む9名。このステージ合計5箇所用意されたカテゴリー山岳のうち2番目、アルト・エスカレロン(39km地点)を利用し、最大9分のリードを得て先行した。

逃げるニキータ・スタルノフ(カザフスタン、アスタナ)ら逃げるニキータ・スタルノフ(カザフスタン、アスタナ)ら (c)Vuelta a Burgos
逃げグループに最大9分差を与えて進むメイン集団逃げグループに最大9分差を与えて進むメイン集団 (c)Vuelta a Burgos
平穏に進むかに見えたメイン集団だったが、レース中盤の平坦区間で総合順位を脅かしかねない動きが発生した。平坦区間で砂煙が巻き起こるほどの強風が吹きつけたことを受け、ボーラ・ハンスグローエとチームイネオスが猛烈なペースアップを開始。真っ直ぐ走ることも困難な強風でメイン集団はバラバラとなり、総合首位フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)を含む11名が先頭グループを形成して逃げ始めた。

11名全員がボーラとイネオスで形成された先頭グループは後続を突き放しながら逃げたものの、ここ2年間総合優勝しているイバン・ソーサ(コロンビア、チームイネオス)は先頭に乗り損なうなど精彩を欠いた。この強風はレースが再び山岳区間に入ったことで止み、逃げグループの後方は再び一つの大集団へと戻った。

距離8.5kmで平均勾配8.9%という難易度を誇る最終登坂ピコン・ブランコに入るとボーラやイネオス、トレック・セガフレード、そしてミッチェルトン・スコットらがペースメイク。サイモン・イェーツ(イギリス)らミッチェルトン・スコット勢がテンポを上げたことでグロスチャートナーやソーサが脱落し、続いてスペイン王者のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)もこぼれ落ちていく。


最終盤の緩斜面区間を独走するレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)最終盤の緩斜面区間を独走するレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
精彩を欠いたイバン・ソーサ(コロンビア、チームイネオス)精彩を欠いたイバン・ソーサ(コロンビア、チームイネオス) (c)CorVos
「どんな展開になるかまるで分からなかったけど、体調は良いので思い切り攻めた」というエステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)が残り3km前後でアタックすると、ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ユンボ・ヴィズマ)とリチャル・カラパス(エクアドル、チームイネオス)、そしてレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)がフォロー。エース同士による登坂勝負の口火が切られ、序盤の逃げから唯一生き残っていたロジャー・アドリア(スペイン、エキッポ・ケルンファーマ)は残り2km地点で飲み込まれた。

ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)やホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)らがバラバラになって先頭グループを追いかける中、「ペースはとても速かったけれど、ライバル勢が限界に達していると感じたのでアタック。簡単ではなかったけれど、チャレンジしなければ勝利を掴めない」と話すエヴェネプールがじわりとアタック。チャベスとベネットはエヴェネプールの動きを追えず、その差は10秒、20秒と開いていった。

超級山岳を制したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)超級山岳を制したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
リーダージャージを着用したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)リーダージャージを着用したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
「後ろとの差が離れていることを聞いて攻めに攻めた。最後の1kmは強い向かい風が吹いていたけど全開で踏み続けた」と言うエヴェネプールはジャージのジッパーを開けたまま最終区間を踏み抜き、ベネットに20秒、チャベスを抜いたランダに32秒差をつけてフィニッシュ。2月のヴォルタ・アン・アルガルヴェに続く難関山頂フィニッシュ制覇を遂げ、今一度クライマーとしてもトップクラスのポテンシャルを見せつけることとなった。

「暑さにチーム全員が順応できなかった。こんな日もある」と悔やむグロスチャートナーが遅れたため、エヴェネプールはリーダージャージも手中に収めることに。「ステージと総合首位を同時に獲れるだなんてアメージング。チームとして最後の最後まで挑戦した結果だ。それでもこの栄光に満足することなく攻め続けていきたい。まだ厳しい山岳ステージを含む2日間残っているので総合優勝を収めたわけじゃない。オフシーズン中の高地合宿がとても上手くいったんだ。今日は途中の横風分断で遅れてしまったけれど、チームメイトの素晴らしいアシストでなんとかなった。彼らなくしては不可能だったよ。スペシャライズドの新しいTARMAC SL7で勝てたことも嬉しい」と、レースリーダーとなったエヴェネプールは語っている。

ステージ結果がほぼ総合成績に直結しており、総合2位はベネットで、総合3位はランダ。オールフラットの翌第4ステージを経て、ブエルタ・ア・ブルゴスは残り15km登りっぱなしの超級山岳ラグナス・デ・ネイラでフィニッシュを迎える。
ブエルタ・ア・ブルゴス2020 第3ステージ結果
1位レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)3:59:09
2位ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ユンボ・ヴィズマ)0:18
3位ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)0:32
4位エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)0:35
5位ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ) 0:45
6位ベン・ヘルマンス(ベルギー、イスラエル・スタートアップネイション)0:52
7位リチャル・カラパス(エクアドル、チームイネオス)
8位ファビオ・アル(イタリア、UAEチームエミレーツ)1:03
9位ジョエル・ニコラウ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)1:20
10位ミケル・ニエベ(スペイン、ミッチェルトン・スコット)
個人総合成績
1位レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)11:35:16
2位ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ユンボ・ヴィズマ)0:18
3位ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)0:32
4位エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)0:35
5位ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ) 0:45
6位リチャル・カラパス(エクアドル、チームイネオス)0:52
7位ベン・ヘルマンス(ベルギー、イスラエル・スタートアップネイション)
8位ファビオ・アル(イタリア、UAEチームエミレーツ)1:03
9位ダヴィ・デラクルス(スペイン、UAEチームエミレーツ)1:33
10位ミケル・ニエベ(スペイン、ミッチェルトン・スコット)1:35
その他の特別賞
山岳賞ゴッツォン・マルティン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
ポイント賞ホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)
ヤングライダー賞レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)
チーム総合成績ミッチェルトン・スコット
text:So.Isobe
photo:CorVos
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