GPケベックとモンレアルが2020年大会開催中止　新型コロナウイルス感染拡大で

9月11日（金）・13日（日）に開催予定だったカナダのワールドツアー2連戦、GPケベックとGPモンレアルが新型コロナウイルスの拡散状況を受けてキャンセルに追い込まれた。7月23日に主催者が発表した。

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カナダのワールドツアー2連戦が開催中止に (c)CorVos
2020年大会のキャンセルが発表されたGPケベックとGPモンレアル（正式名称はグランプリ・シクリスト・ド・ケベックとグランプリ・シクリスト・ド・モンレアル）は、毎年9月に同一主催者によって開催されるワールドツアーレース。どちらも起伏に富んだ周回コースが特徴で、毎年世界屈指のスプリンターやクラシックハンターがしのぎを削り人気を集めてきた。

「この数か月の間、我々は衛生状態に厳密に準拠してレースを編成するために精力的に取り組み、さまざまなシナリオに対処し、関係当局と常に連絡を取り合うよう努めてきた。だがしかし、今日現在において、国境の開放、強制検疫、公共の集まりを開催するための承認など未解決の問題が多すぎる。開催可否決定を先延ばしにすることは、2010年以来私たちを信頼してくれたすべての当事者に対して責任も敬意も持たない。我々が開催に向けて努力してきた全ての労力は今や無駄になってしまった。レースを"一時中止"せざるを得ない状況に対してとても悲しく思っている」と、主催者団体の代表者であるセルジュ・アースノー氏は無力感を語っている。

UCI会長のダヴィ・ラパルティアン氏はプレスリリースの中で「主催者が開催中止という難しい判断を下した理由を理解し、そして同時に非常に残念に思っている。これら2レースはアメリカ大陸で開催される唯一のワールドツアーレースであり、過去10年間選手や全てのサイクリングファンから期待され、そして国境を超えた自転車競技人気に貢献して来た。我々全員が2021年の復活開催を心待ちにしたい」とコメントを寄せている。

新型コロナウイルスの影響によって中止となったワールドツアーイベントは合計11レース。つい4日前には開催日未定だったユーロアイズ・サイクラシックス・ハンブルクも中止をアナウンスしたばかり。

なお主催者の発表によれば、GPケベックとGPモンレアルの2021年大会は9月10日と12日に開催する予定だという。

text:So.Isobe