トレック・セガフレードがツール・ド・フランス、そしてジロ・デ・イタリアの暫定出場リストを公表した。バウケ・モレマ(オランダ)とリッチー・ポート(オーストラリア)はツールで、そしてヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)はジロでエースを担うこととなる。



バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) photo:Satoru Katoリッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji


トレック・セガフレードのプレスリリースによれば、ツールでエースを担うのはバウケ・モレマ(オランダ)とリッチー・ポート(オーストラリア)の2人。クライマーのケニー・エリッソンド(フランス)やクラシックスペシャリストのジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)、ロード世界王者のマッズ・ピーダスン(デンマーク)ら変化に富んだ布陣で、これら9人の中から8人を選出していくという。

シチリアで開幕するジロでリーダーとなるのは、同島の街メッシーナ出身のヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)。厳しい山岳が用意されるだけにジュリオ・チッコーネ(イタリア)やジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア)といったイタリアンクライマーが名を連ねるほか、故障離脱中の若手に代わり契約を結んだ39歳のピーター・ウェーニング(オランダ)も暫定メンバー入りしている。

ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、トレック・セガフレード)ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、トレック・セガフレード) photo:CorVos新加入の39歳、ピーター・ウェーニング(オランダ、トレック・セガフレード)新加入の39歳、ピーター・ウェーニング(オランダ、トレック・セガフレード) (c)Trek-Segafredo


トレック・セガフレードは新型コロナウイルスのクラスターを避けるべく、チームを小グループに分けた上で高地トレーニングキャンプを行い、その中で最終的なメンバーを固める。ツール組は南フランスで、ジロ組はイタリアのドロミテ山塊でのキャンプを予定しており、UCIや各国の感染対策の完全準拠するという。

「ツールまで2ヶ月、ジロまで3ヶ月、そしてブエルタまでは4ヶ月。通常は12人ほどのリストを作成するが、今年はグランツールごとに9人ずつの名簿を作った。ブエルタはモレマがキャプテンを務める以外に何も決まっていない」とはルカ・グエルチレーナ監督。「ひとまずツールとジロに絞ったものの、他のレースについても割り当てを制作している。間も無く女子チームの計画も発表できるだろう」と加えている。
ツール・ド・フランス 暫定リスト
バウケ・モレマ(オランダ)
リッチー・ポート(オーストラリア)
ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)
ニクラス・エイ(デンマーク)
アレックス・キルシュ(ルクセンブルク)
トムス・スクインシュ(ラトビア)
エドワード・トゥーンス(ベルギー)
マッズ・ピーダスン(デンマーク)
ケニー・エリッソンド(フランス)
ジロ・デ・イタリア 暫定リスト
ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)
ジュリオ・チッコーネ(イタリア)
ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア)
ニコラ・コンチ(イタリア)
ジャコポ・モスカ(イタリア)
アントニオ・ニバリ(イタリア)
ピーター・ウェーニング(オランダ)
ジュリアン・ベルナール(フランス)
クーン・デコルト(オランダ)

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