バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)とアンドレ・グライペル(ドイツ、イスラエルスタートアップネイション)が、それぞれ現チームと2年間契約を延長。チームリリースにてそれぞれの目標を語っている。



モレマ:ツールで総合成績を、アルデンヌクラシックとブエルタのステージ優勝を狙う

昨年のジャパンカップを制したバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)昨年のジャパンカップを制したバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) photo:Makoto.AYANO
「自分にとっての最優先事項はチームと契約延長を行うこと。ありがたいことにチーム側も同じように感じていたんだ。チームとスポンサーに大きな信頼を寄せていて、ここ数年間素晴らしい時間を共に過ごしてきた。しかしまだ僕には大きな目標があり、チームも同じなんだ」。

そう語るのは、トレック・セガフレードと2年間、2022年までの契約延長を結んだバウケ・モレマ(オランダ)。モレマは2015年にトレックファクトリーレーシングに加入し、現在所属6年目。プロキャリア通算14勝のうち10勝を現チームで挙げており、その中にはツール・ド・フランスでのステージ優勝(2017年)や、ロンバルディア優勝(2019年)、ジャパンカップでの2勝(2015、2019年)も含まれる。

「このチームのシステムであれば選手として成長し、挑戦し続けられると確信している。契約延長を嬉しく思っているし、レース再開後に再び成功を収められることは間違いない」と話すモレマ。チームリリースには今年の目標について、リッチー・ポート(オーストラリア)と共にツール・ド・フランスの総合成績とアルデンヌクラシック、そしてブエルタ・ア・エスパーニャでのステージ優勝を目指すと記されている。



40歳まで現役続行を選んだグライペル:未だモチベーションは高い

アンドレ・グライペル(ドイツ、イスラエル・スタートアップネイション)アンドレ・グライペル(ドイツ、イスラエル・スタートアップネイション) photo:Kei Tsuji
モレマと同じく、所属チームと2年間の契約延長を行なったのが37歳のアンドレ・グライペル(ドイツ、イスラエルスタートアップネイション)。キャリア通算156勝を誇るジャーマンスプリンターは40歳までトップチームで現役生活を送ることとなる。

「実を言うと、チームが1年延長を提示してくれれば良いなと思っていたんだ。(2年間延長は)僕にとって非常に光栄なこと。チーム首脳陣が僕に対して大きな信頼を寄せてくれていることを嬉しく思ったし、提案を受け入れるのは簡単なことだった。キャリアをさらに伸ばし、チームの成長を手助けする準備は万端だ」と語るグライペル。今年はツアー・ダウンアンダーで3度トップ10フィニッシュしたものの、2月中旬にはトレーニング中に肩を骨折。現在は回復しトレーニングに打ち込んでいるという。

ベテラン選手となったグライペルだが、「若手選手と一緒にトレーニングしていると、彼らから"速すぎる"と不満が出るんだ。シーズン再開時に完璧な状態でいたいという気持ちゆえに、自分を抑えることが必要だったんだ」とモチベーションの高さをアピールする

「僕は今でもレースが大好きなんだ。チームの雰囲気は素晴らしく、我々全員がチームを成功させ、結果を出す責任を共有している。確かにワールドチームの中では若く新しいチームだが、チームは随所に至るまでプロフェッショナル。そして、僕自身も準備ができている」。

チームマネージャーのキエール・カールストローム氏はリリースの中で「彼は加入後すぐに素晴らしい性格と卓越したリーダーシップの持ち主であることを示した。彼の選手としてのパフォーマンス、そして若手選手を指導するするスキル両方を非常に高く評価している。これから彼と共に過ごせる2年間が楽しみだ」とコメントしている。

text:So.Isobe

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