2020/05/30(土) - 10:07
ボーラ・ハンスグローエのエマヌエル・ブッフマン（ドイツ）が、エベレストと同じ獲得標高8,848mに挑む「エベレスティング」で7時間28分を達成。「今までやり遂げた中で最もハードなことの一つだった」と話している。
獲得標高8,848mに挑むエマヌエル・ブッフマン（ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ） (c)Twitter/BORAhansgrohe
応援に駆けつけたパトリック・ガンパー（オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ） (c)Twitter/BORAhansgrohe2018年のロード世界選手権開催地であり、ボーラ・ハンスグローエのスポンサーでもあるオーストラリアのエッツタール地方で「エベレスティング」にチャレンジしたエマヌエル・ブッフマン（ドイツ）。新型コロナウイルスで打撃を受けたドイツの幼稚園に寄付するチャリティーとして行われ、7時間28分（非公式）という世界記録を打ち立てた。
標高1661mの山頂目掛けて登ること計9回（総獲得標高8,861m）。STRAVAによればブッフマンの総走行距離は162.19kmで、要した時間は7時間29分25秒。平均パワーは284Wで、合計運動量は6,869kJ。バー7本、ジェル6本、そしてボトル11本を消費しての記録達成だった。
「今までやり遂げた中で最もハードなことの一つだった。終盤にあれほど苦しむなんて思っていなかった。序盤に良いペースで走ることができて、そこからプッシュしようと決めた。ここまでの運動量をこなすことに慣れていないので、7000mを超えたあたりから筋肉の痛みを感じ、最後は残酷なレベルに苦しめられたよ」と語るブッフマン。挑戦途中には付近に住むパトリック・ガンパー（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ）も応援に駆けつけた。
7時間28分でエベレスティングを達成したエマヌエル・ブッフマン（ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ） (c)Twitter/BORAhansgrohe
獲得標高8,848mに挑む「エベレスティング」はコロナ禍中の無レース期間において、トップ選手たちの中で挑戦機運が高まっているチャレンジ。ブッフマン以前は引退したフィル・ガイモン（アメリカ）が7時間52分の記録を打ち立てており、ズイフト上ではマーク・カヴェンディッシュ（イギリス、バーレーン・マクラーレン）やジュリオ・チッコーネ（イタリア、トレック・セガフレード）らも走りきっていた。
「プロとして、普段だったらこんなクレイジーなことに挑戦する時間なんて無いんだ。とても楽しめたよ。レースとは比べるべくもないけれど、良いパフォーマンスを披露できたことは、僕らがツールに向けてきちんと準備できていることの証明だ。そして皆には今回のチャレンジの理由を理解してもらいたい。これで僕の番は終わったけれど、ドイツの子供たちを守るチャリティーを後押しすることにも繋がったと思う」とブッフマンは話している。
（5/31追記）
しかしエベレスティング主催者はブッフマンの記録について、最初の登坂を峠の反対側から（全て同じ登坂区間を使う必要があるという）登ったこと、そして7時間29分25秒という記録は経過時間ではなく移動時間であり、実際は7時間51分42秒かかっているとして無効とすることを発表した。
text:So.Isobe
獲得標高8,848mに挑むエマヌエル・ブッフマン（ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ） (c)Twitter/BORAhansgrohe応援に駆けつけたパトリック・ガンパー（オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ） (c)Twitter/BORAhansgrohe2018年のロード世界選手権開催地であり、ボーラ・ハンスグローエのスポンサーでもあるオーストラリアのエッツタール地方で「エベレスティング」にチャレンジしたエマヌエル・ブッフマン（ドイツ）。新型コロナウイルスで打撃を受けたドイツの幼稚園に寄付するチャリティーとして行われ、7時間28分（非公式）という世界記録を打ち立てた。標高1661mの山頂目掛けて登ること計9回（総獲得標高8,861m）。STRAVAによればブッフマンの総走行距離は162.19kmで、要した時間は7時間29分25秒。平均パワーは284Wで、合計運動量は6,869kJ。バー7本、ジェル6本、そしてボトル11本を消費しての記録達成だった。
「今までやり遂げた中で最もハードなことの一つだった。終盤にあれほど苦しむなんて思っていなかった。序盤に良いペースで走ることができて、そこからプッシュしようと決めた。ここまでの運動量をこなすことに慣れていないので、7000mを超えたあたりから筋肉の痛みを感じ、最後は残酷なレベルに苦しめられたよ」と語るブッフマン。挑戦途中には付近に住むパトリック・ガンパー（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ）も応援に駆けつけた。
7時間28分でエベレスティングを達成したエマヌエル・ブッフマン（ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ） (c)Twitter/BORAhansgrohe獲得標高8,848mに挑む「エベレスティング」はコロナ禍中の無レース期間において、トップ選手たちの中で挑戦機運が高まっているチャレンジ。ブッフマン以前は引退したフィル・ガイモン（アメリカ）が7時間52分の記録を打ち立てており、ズイフト上ではマーク・カヴェンディッシュ（イギリス、バーレーン・マクラーレン）やジュリオ・チッコーネ（イタリア、トレック・セガフレード）らも走りきっていた。
「プロとして、普段だったらこんなクレイジーなことに挑戦する時間なんて無いんだ。とても楽しめたよ。レースとは比べるべくもないけれど、良いパフォーマンスを披露できたことは、僕らがツールに向けてきちんと準備できていることの証明だ。そして皆には今回のチャレンジの理由を理解してもらいたい。これで僕の番は終わったけれど、ドイツの子供たちを守るチャリティーを後押しすることにも繋がったと思う」とブッフマンは話している。
（5/31追記）
しかしエベレスティング主催者はブッフマンの記録について、最初の登坂を峠の反対側から（全て同じ登坂区間を使う必要があるという）登ったこと、そして7時間29分25秒という記録は経過時間ではなく移動時間であり、実際は7時間51分42秒かかっているとして無効とすることを発表した。
text:So.Isobe
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