新型コロナウィルス感染拡大でサイクルショップも大きな影響を受けている中、5つのプロショップが立ち上げた共同組織「eels イールズ 」の取り組みにスポットを当てる。自転車通勤などの新たな需要増に応えつつ、この難しい状況でのプロショップとしての方向性を伺った。

正屋(福岡)では全スタッフがマスクをして営業を続けている正屋(福岡)では全スタッフがマスクをして営業を続けている
「サイクルショップの垣根を越えて楽しいジテンシャの活用とソフトの提供を行なっていきたい」とするプロサイクルショップの正屋(福岡)、ストラーダバイシクルズ(滋賀)、BIKE RANCH(長野)、カミハギサイクル(愛知)、スポーツバイクファクトリースズキ(埼玉)の5店のオーナーたちが立ち上げた共同組織「eels」。

新型コロナのパンデミック下において、サイクリングのためのガイドラインを発信したことを皮切りに、予約商品の受け取り時に再来店の必要が無いダイレクトデリバリーサービスや、全国5店舗(チェーン店含む)間なら引越し後も購入店と同じサービスが受けられる自転車引越し安心パックなど、ユニークな提言や新たなサービスを発信し続けている。

eels加盟5店舗
正屋(福岡): https://www.masaya.com/
バイクランチ(松本): https://www.bikeranch.jp/
スポーツバイクファクトリースズキ(北浦和、草加): https://suzupower.com/
カミハギサイクル(小牧、名古屋): https://kamihagi.com/
ストラーダバイシクルズ(彦根、草津): https://www.strada.jp/
eels特設サイト:http://eels.life/


岩崎正史さん(正屋)岩崎正史さん(正屋) 今回はeelsのまとめ役として5人のオーナーを取りまとめる正屋(福岡)の岩崎正史さんに、コロナ禍でのサイクルショップの現状や今後のサービス展開など、eelsとしての方向性や考え方を伺った。(インタビュー取材はオンラインにて行いました)

まずeelsとは何かを教えて下さい。

eelsとはお店を媒介として自転車ライフをとことん楽しんでいただきたいという思いから「すべてのライダーの向上を願う」をポリシーとして生まれた”全国5つのサイクルプロショップ”から成る新ブランドです。正屋の岩崎正史、バイクランチの鈴木雷太、スポーツバイクファクトリースズキの鈴木卓史、カミハギサイクルの上萩泰司、ストラーダバイシクルズの井上寿の各氏がメンバーです。

シクロワイアードでもおなじみの名物店長さんたちですね。結成のきっかけは?

eelsのミーティング風景。プロショップの未来について真剣に議論することもeelsのミーティング風景。プロショップの未来について真剣に議論することも 2年ぐらい前にどこかのメーカー展示会で一緒になった皆で食事に行って、同じ方向を向いているであろうショップ同志でグループをつくろうよ、という話になり結成しました。従業員のいるショップを経営しているという共通点があり、いつも一緒に仕事の話をする、将来へのアイデアを出し合っている仲間なんです。

自転車界の在り方を考えているし、危機感をもっています。ひとつのショップの力じゃなかなか輪界は変えることができないけど、5つのショップが集まれば変えられるかもしれないよ、と。今も2週に1度ぐらいの頻度でオンラインミーティングをして活動方針を話し合っているんです。

イールズの名前の由来はeels=うなぎ、ですよね?

食事で集まったのが鰻屋だったというのもあるんですが(笑)、うなぎのぼり=向上という意味を込めています。お揃いの素敵なeelsジャージ(HORIZONTAL製)も作りました。誰でも購入が可能ですので、このジャージを着れば各店舗で濃厚なサービスが受けられるかもしれません(笑)。

新型コロナ禍でのサイクルショップの経営・営業状況について

さて、まずは今の新型コロナの状況下におけるお店の営業状態について教えて下さい。サイクルショップは自粛要請からは外れた業種となっていますが、現在はどのような営業状態でですか?

正屋は福岡市街のお店なので全国各地の地域差もあると思いますが、来店されるお客さんは多いですね。常連客のサイクリストさんが減りましたが、通勤などで自転車を使うようになった新規のお客さんが多くなっています。そして修理が増えましたね。古い自転車を引っ張り出してきて、それを乗れるようにしてほしいといった方も多いです。ママチャリなど一般車の自転車店ほど忙しくしているようです。eelsの5店舗のようなスポーツサイクル系のショップはそこまでの多忙ではありませんが、「細々した修理などが多くてそれなりに忙しい」というのが共通した傾向のようです。

本来のスポーツバイクの客層とは違う方のニーズに応えているということですね。この状況下で「プロショップを利用して」という思いはありますか?

儲からないけど地域の皆さんの下支えにはなっているし、使命を感じてやっています。ずっとこのままじゃつらいけど、ニーズはあるし、単価は低いけど、必要としてくれる人が多いのであればそれに応えたいと。必要とされているのは「趣味の自転車」じゃなく、「自転車がないと通勤できないから買いに来た」という人が多い。スポーツバイクではなく、通勤や生活のための自転車という目的を持って来店される方が多いので、たとえば通勤自転車ならスタンド、カゴ、キャリアやライトをつけて、などとその人の要望にあわせてセットアップしてお渡ししています。

感染防止のために来店を事前の予約制にするなどしていますか?

eels5店舗はいずれも予約が必要な状況にはなっていませんが、お客様にはマスクを着用して来店していただくことを原則にしています。私たち従業員全員がマスクをすることはもちろん、お持ちでないお客様には店で用意したマスクを着用しての入店をお願いしています。僕らがうつしてしまうことも考えられるし、もらうかもしれないから、ご理解いただいています。お店で感染者が出ると営業できなくなるのがお客さんにとっても不幸なことですので、ニーズに応えられなくなる事態は避けたいのです。

店内の滞在時間がなるべく短くなるようにもお願いしています。店内に先客がいる場合は外で待たれる方もいます。幸い正屋は立地環境が良いので、近くの公園などでお待ちいただいています。ショップ併設のカフェもテイクアウトのみで営業しています。

現金や商品の受け渡しなどについてはどうしていますか?

お金の受け渡しはなるべくキャッシュレスをお願いしています。ポイント特典がつくなどお客さんにとってお得なこともありますし。接客や商品説明はソーシャルディスタンスをとって離れながらもマスクをして大きな声で喋りながら説明しています。しかし現金受け渡しはありますし、説明時につい距離が近づいてしまうことも。そのためマスクは欠かせません。

先日発表したダイレクトデリバリーサービスも、接触回数を下げる取り組みですね?

商品を自宅まで宅配するダイレクトデリバリーサービス商品を自宅まで宅配するダイレクトデリバリーサービス そうです。半・通信販売のようなものですが、例えば来店したときに選んでいただいた自転車や用品で、セッティングや調整を済ませる必要があるものなどは再来店していただかなくてもご自宅まで配送することで接触回数が減らせます。ご相談したうえでおすすめ商品をお買い上げいただけるので、アフターサービスも可能で、双方が納得できるお買い物になります。

自転車引越し安心パックや、アライアンスサービスはどうでしょう?

異動の際もeels加盟店なら同様のサービスが受けられる「自転車引っ越し安心パック」異動の際もeels加盟店なら同様のサービスが受けられる「自転車引っ越し安心パック」 異動や新体制でのスタートとなる春は引っ越し・転勤の時期。すると引っ越し先で愛車の面倒をみてもらえるサイクルショップが無くなる「自転車難民」が発生するんです。ウチはそうではないんですが「他店購入のお客さんお断り」というショップがあるなか、そう思い込んでいる方に向けてサービスを名言化しました。eels各店舗で販売した自転車なら、各店舗どこでも同じように点検やサービスが受けられる、と。

こうしたことを決めていたさなかにコロナが一気に拡大してしまいましたが、以前から話し合っていたことなんです。

趣味の自転車、つまりスポーツバイクのお客さんの動きは現在どうですか?

新型コロナの状況下ではサイクリストにとってのガイドラインを発信した新型コロナの状況下ではサイクリストにとってのガイドラインを発信した 「適度な運動に留めましょう」という状況で、趣味での自転車遊びが難しい時期ですよね。東京など主要都市に緊急事態宣言が出てすぐのとき、サイクリストの危機感の無さに愕然としたんです。まだまだグループライドをする方が多いな、と。そこでeelsの5人のメンバーで話し合ったときに、この危機にアドバイスをうまく伝えられないかな、eelsとして全国に提案すべきじゃないかな、という話になってまとめたのがサイクリングのためのガイドラインなんです。シクロワイアードはじめ各自転車メディアにも記事が載ったし、大反響がありました。その翌週にはグループで走る人はいなくなりましたね。

TV番組内でもトピックスとして取り上げられるなどしていましたね。

メルマガなどでも情報発信して、お得意様や常連さんにもしっかり伝えることができたのも良かった。「グループで発信すれば力があるよね、今まで考えていたことをこれからも出していこう」と自信になりました。コロナ禍でどう自転車に乗れば良いのか、考える一助になれたと思います。

サイクリストにとっては正解が見えない難しい時期だと思いませんか?

そのとおりです。ソロライドなら健康のために推奨されるといっても、「StayHome」が安全だろうし、
さじ加減が難しいと思います。「適度な運動」といっても人によって捉え方や認識はさまざま。健康維持のために行うサイクリングであっても、趣味のサイクリングとみなして快く思わない人がいることもわかったうえで乗らなきゃいけないですよね。

走るのは悪いことじゃないとは思うけど、健康維持だからって毎日ガンガン走るのも違うと思うし、サイクリストが溢れかえると悪だとみなされる面もあります。今、増加したランナーがそういう見方をされつつありますよね。でも本当に困っている人たちにとって自転車はストレス発散のいい手段ですからね。

欧米でもそうであるように、日本でも自転車の活用は進んでいくでしょうね。コロナでサイクルショップはどう変わってくと思いますか?

まずモノの買い方、売り方はコロナをきっかけに変えていかなくてはいけないと思っています。今までプロショップとしてはネット通信販売を敵視してきた部分はあるけど、今後はどう対応していくかを考えなくては。そしてお店に来て頂ける人に対しても利便性や安全を提供しなきゃいけない。

幸いにも自転車販売店は売上がゼロになることはなさそうだし、自転車をほどよく楽しむことにもマイナス面は無いようですから、そこは救いですよね。いい意味で皆が健康に目覚めてくれて、自分の健康に時間を使うことが大事に思えてきた。そこでうまく自転車を使ってくれるといいですね。家族で一緒に自転車ででかけたら子供の笑顔が戻ったなんて話も聞きますし、ひとりでストレスを解消できるのも自転車。

自転車に乗るときのマナーが大切になりますね。サイクリストとしてその模範であるようにすることが求められそうです。

イタリアのHORIZONTALとのコラボで作成したeelsジャージイタリアのHORIZONTALとのコラボで作成したeelsジャージ 少なくとも自転車に乗らない人たちの気持ちを逆なでするようなことは無いようにしたいですね。あと、これから暑くなるに従ってマスクは苦しくなりますね。

これからいろんなしわ寄せが来るだろうし、世の中も大きく変わるでしょうから、僕らサイクルショップも新しい生活スタイルに柔軟に対応していけるようにしていきたいですね。自転車は世界を変えた偉大な発明品だと思っているし、これからも人類を救うためにもっとも活躍する道具だと思っています。

interview&ext:Makoto.AYANO
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