新型コロナウイルスによるパンデミック状況のもと、世界中でロックダウンが起きているなか、自宅で過ごさなければならないファンに向けてUCIやロンド・ファン・フラーンデレン主催者などが過去のレース映像を無料配信する動きが広まっている。現在視聴できるおもなレース配信を紹介する。



世界選手権ロードレース イタリア・ヴェローナ大会世界選手権ロードレース イタリア・ヴェローナ大会 photo:Makoto.AYANO
本来なら北のクラシックのシーズンに当たる今、今春のメインイベントが無くなったことを嘆く世界中のファンのために、レース主催者や各国の放映権を持つスポーツ放送局が現在一斉に過去の映像アーカイブを無料配信するなどしている。この週末は「Stay Home」しながら、それらの放送・配信を観て楽しんでみてはどうだろう。

UCI(世界自転車競技連合)は「Watchback Series」として過去のロードレース/タイムトライアル世界選手権やトラックレースのアーカイブ映像の配信を始めた。現在YOUTUBEチャンネルでは2002年のゾルダー(ベルギー)、2004年のヴェローナ(イタリア)、2005年のマドリッド(スペイン)大会の模様などが配信済みのアーカイブ映像として視聴できる。

2004年世界選手権ロードレース ヴェローナ(イタリア)大会


4月12日(月)夜(日本時間午前1時)には2014年世界選手権エリート男子・ポンフェラーダ(スペイン)大会の模様が配信される予定だ。

各配信内容はUCI公式フェイスブックページで確認できる。

また、「クラシックの王様」ロンド・ファン・フラーンデレン(ベルギー)を運営するフランダースクラシックスも公式フェイスブックおよびYOUTUBEチャンネルで「#RondeTreasures」(ロンドの至宝)として過去の珠玉のレース映像を配信。2012年(ボーネン)、2014年(カンチェラーラ)、2016年(サガン)、2017年(ジルベール)、2018年(テルプストラ)、2019年(ベッティオル)の各年のレース映像(内は優勝者)を配信済みで、現在も視聴が可能だ。

同時にロンド・ファン・フラーンデレンのそれぞれの年の「Behind the scenes」(=レースの舞台裏)と称したインサイド映像を配信中だ。レースと同時進行でチーム関係者やプレス、選手の家族、観客やファンの姿を追った映像で構成されている。レースを別の角度から見た映像は興味深い。

2017年ロンド・ファン・フラーンデレン


2019年ロンド・ファン・フラーンデレン Behind the scene


ロンド・ファン・フラーンデレン公式フェイスブック

なお日本のJ SPORTSでは「プロトンは必ずやってくる」として過去のツール・ド・フランスやパリ〜ルーベ、アルデンヌクラシックなどのアーカイブ映像を配信中だ。ツール・ド・フランスでは新城幸也が逃げを敢行して敢闘賞を獲得した2012年ツールの第4ステージや2013年ツール・第100回大会のコルシカ島でグリーンエッジのバスがスタックした第1ステージ、2016年ツール、モンバントゥーで落車したクリス・フルームが自転車をおいてランニングした第12ステージなど、名場面を含むステージを再配信。

J SPORTS 「プロトンは必ずやってくる」2012年ツール・ド・フランス第4ステージJ SPORTS 「プロトンは必ずやってくる」2012年ツール・ド・フランス第4ステージ
クラシックではカンチェラーラの引退年のパリ〜ルーベ2013を追った「カンチェラーラ引退特別番組 スパルタクス 伝説の軌跡」や、フレッシュ・ワロンヌ2019、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ2013などが再配信されている。また、 栗村修&サッシャ氏による「我らワールドのサイクルロードレース観戦塾」や、解説番組「月チャリ」も更新中だ(会員登録・契約が必要)。

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edit:Makoto.AYANO

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