「太陽の道」と親しまれる5日間のブエルタ・ア・アンダルシアでヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)が2年連続の総合優勝。クライマー揃いのバーレーン・マクラーレンを相手に、初日に獲得したリーダージャージを最終日まで守り抜く強いレース運びを披露した。



歴史ある街並みと険しい山岳地帯が続くアンダルシアを舞台にした「ルタ・デル・ソル」歴史ある街並みと険しい山岳地帯が続くアンダルシアを舞台にした「ルタ・デル・ソル」 (c)CorVos
ヴォルタ・アン・アルガルヴェと同じ2月19日から23日までの5日間で開催されたブエルタ・ア・アンダルシア(UCI2. Pro)は、その名の通り白い壁の街並みで知られるスペイン南部、アンダルシア地方を舞台にした山岳ステージレース。別名ルタ・デル・ソル(太陽の道)として愛され、今年開催66回目を数える歴史ある大会だ。

5日間で686.8kmを走るレースは、最終日の個人タイムトライアルを除きそのほとんどが急峻な山岳地帯を駆け巡る。難関山岳フィニッシュこそ設定されていないものの、1級山岳の下り直後に登り返す初日を筆頭に登坂力が問われるステージが続く。過去の優勝者リストには5度優勝しているアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)やティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)など登坂力に秀でるパンチャーや、クリストファー・フルーム(イギリス、チームイネオス)などオールラウンダーが名を連ねている。

出場したチームはワールドチームが8、プロチームが12、そしてコンチネンタルチームが1。2020年大会の中心となったのは昨年大会で総合優勝しているヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)とミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)、そしてジャック・ヘイグ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)の3名だった。

第1ステージ 終盤の1級山岳で抜け出したミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)とヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)第1ステージ 終盤の1級山岳で抜け出したミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)とヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ) (c)CorVos
第1ステージ ヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)がシーズン初レースで勝利第1ステージ ヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)がシーズン初レースで勝利 (c)CorVos
第2ステージ 残り1km地点で飛び出したゴンサロ・セラノ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)が勝利第2ステージ 残り1km地点で飛び出したゴンサロ・セラノ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)が勝利 (c)CorVos
初日はフルサンとランダが終盤の1級山岳で抜け出し、ダウンヒル直後の市街地登坂フィニッシュでランダを置き去りにしたフルサンがシーズン初戦で幸先良くステージ優勝を挙げる。続く2日目の登坂フィニッシュでは残り1kmから果敢に飛び出したゴンサロ・セラノ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)がワールドチーム勢を軒並み抑え嬉しいプロ初勝利をマークした。

「ウベダとバエサのルネサンス様式の記念碑的建造物群」として世界遺産に登録されたウベダにフィニッシュする第3ステージでは、後半のアップダウン区間で繰り広げられた激しいアタック合戦の末、7名となった精鋭グループがフィニッシュへ。2日連続3位に甘んじていたディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・マクラーレン)先行で石畳を駆け上がったものの、ゴール直前の直角コーナーを曲がりきれず、後続のヘイグ共々失速。チャンスを手にした3番手フルサンがペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)を抑えてステージ2勝目を挙げている。

第3ステージ チャンスを活かしたヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)が区間2勝目第3ステージ チャンスを活かしたヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)が区間2勝目 (c)CorVos
第4ステージ 1級山岳でアタックするヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)第4ステージ 1級山岳でアタックするヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ) (c)CorVos
第4ステージ 3名のスプリントでジャック・ヘイグ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)が勝利第4ステージ 3名のスプリントでジャック・ヘイグ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)が勝利 (c)CorVos
個人TT前最後のマスドステージとなった第4ステージでは、総合2〜4位を占めるバーレーン・マクラーレン勢に対し、終盤の1級山岳で波に乗るフルサン自らアタックを繰り出した。これによって総合4位トゥーンスや総合3位ペリョ・ビルバオ(スペイン)が遅れ、フルサンとランダ、そしてヘイグのみが残りKOMを通過。下りを経て最終盤の平坦区間に入ると互いにアタックしたものの決まらず、最後は最後尾からスプリントしたヘイグが勝利。フルサンが総合2位ランダに対して14秒、ヘイグに対して35秒リードで最終個人TTを迎えることとなった。

第5ステージ トップタイムで優勝したディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・マクラーレン)第5ステージ トップタイムで優勝したディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・マクラーレン) (c)CorVos
第5ステージ 好ペースで走るヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)第5ステージ 好ペースで走るヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ) (c)CorVos
10%に迫る登りと、テクニカルな下り、そしてまさかの未舗装区間を含む13kmの個人タイムトライアルでトップタイムをマークしたのは何としても勝利が欲しいトゥーンスだった。ここまで区間3位、3位、6位、6位に甘んじてきたトゥーンスが平均43.454km/h、17分57秒でホットシートに座った一方、チームメイトの総合2位ランダは58秒遅れに沈んでしまう。ヘイグはトゥーンスから24秒遅れ、最終走者フルサンは中間計測で6秒遅れだったものの、後半に追い込む走りでトゥーンスから僅か0.8秒遅れのステージ2位。これによってフルサンが総合優勝を決め、ヘイグは総合2位、失意のランダが総合3位となって5日間の戦いに幕が降ろされた。

「良いタイムトライアルを走ることができたし、ステージ優勝まであとほんの少しだった。再びこのレースで勝つことができて本当に嬉しいよ。リスクを冒したくなかったので下りは1秒を削るというよりかは安全策を採った。昨年はこのアンダルシアをきっかけにキャリア最高の年を過ごすことができたから今年もそれを繰り返す予兆になってくれたら良いね。毎日厳しい戦いが続く中、チームは一丸となって2日目からの防衛戦を戦い抜いてくれた」とフルサンは語っている。
第1ステージ 2月19日(水) アラウリン・デ・ラ・トレ〜グラサレマ(173.8km)
1位ヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)4:41:08
2位ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)0:06
3位ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・マクラーレン)0:25
4位ジャック・ヘイグ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)0:27
5位ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)
第2ステージ 2月20日(木) セビーリャ〜イスナハル(198.1km)
1位ゴンサロ・セラノ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)5:07:49
2位フアンホセ・ロバト(スペイン、フンダシオン・オルベア)0:02
3位ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・マクラーレン)
4位クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス、アージェードゥーゼル)0:04
5位ジャック・ヘイグ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)
第3ステージ 2月21日(金) ハエン〜ウベダ(176.9km)
1位ヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)4:33:25
2位ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)
3位ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)0:01
4位ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ)0:04
5位マルク・ソレル(スペイン、モビスター)0:06
第4ステージ 2月22日(土) ビジャヌエバ・メシア〜グラナダ(125km)
1位ジャック・ヘイグ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)3:07:35
2位ヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)
3位ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)
4位ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)0:27
5位ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ)
第5ステージ 2月23日(日) ミハス〜ミハス(13km)
1位ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・マクラーレン)17:57
2位ヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)
3位アレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)0:02
4位ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)0:03
5位ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)0:09
個人総合成績
1位ヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)17:47:58
2位ジャック・ヘイグ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)0:59
3位ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)1:12
4位ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ)1:18
5位ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・マクラーレン)1:45
text:So.Isobe
photo:CorVos
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