2020/02/23(日) - 10:50
最終個人TTを前にしたアルガルヴェ第4ステージ。残り500mから先行したミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)が2級山岳山頂フィニッシュを制し、レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)がタイム差無しでリーダージャージを守った。
ポルトガル最南端のアルガルヴェ地方を舞台に開催中のヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2. Pro)。ビーチリゾートとして知られるアルブフェイラからジグザグに内陸へと進む第4ステージは細かいアップダウンを繰り返す169.7kmで、最後は登坂距離2.5km/平均勾配9.5%の2級山岳マルハオ峠を含む周回コースを約2周し、頂上に引かれたフィニッシュラインを目指す。総合トップ10が8秒差以内、総合トップ5が2秒差以内にひしめくことからアタック合戦が激化した。
序盤の逃げには大会2度目のエスケープとなるクリース・デボント(ベルギー、アルペシン・フェニックス)やホアン・ロドリゲス(ポルトガル、W52・FCポルト)らが乗り、山岳ポイントを荒稼ぎしたデボントはこの日終了時点で山岳賞ランキング首位浮上に成功している。
1度目のマルハオ峠の手前では先頭グループからロドリゲスが抜け出し、後続のメイン集団からも過去2度優勝しているティレーノ〜アドリアティコやミラノ〜サンレモ初制覇を目指すヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、トレック・セガフレード)がアタックするも、大人数の集団を引き離すには至らない。ペースアップの中で先行していたロドリゲスは吸収され、ドゥクーニンク・クイックステップが主導する形で最後のマルハオ峠に突入した。
CCCチームやアスタナらがペースアップを行うと、早い段階でかつて2総合優勝しているミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、チームイネオス)が脱落。精鋭メンバーのみに絞られた集団先頭でホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)が力を尽くすと、残り500mでミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)が加速した。
「短いけれど急勾配でキツい最後の登りで何かしてやろうと思っていたんだ。アタックが続く中タイミングを待ち、残り500mに差し掛かったタイミングで加速した。リードを稼いでからはペースを維持することに努めたよ」と言うロペスをダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)が追走したものの、その差は詰まらない。うなだれるマーティンの前で、ロペスが右腕を突き上げた。
「すごく嬉しい。オフシーズン中良い練習を積めた証拠だから意味があるよ。明日の個人タイムトライアルも重要な実戦テストになるので、可能な限り頑張りたいと思う」と、コロンビアナショナル選手権や、ツアー・コロンビア2.1を見送り、このアルヴガルヴェでシーズンインしたロペスは語っている。
「今日最も大切なことはライバルに対してタイムロスを防ぐことだった。ロペスがアタックした時に若干囲まれてしまい、10秒くらい反応が遅れてしまった」と言うリーダージャージのレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)は4秒遅れのステージ3位でフィニッシュ。2秒先行されたマーティン、そして同タイムフィニッシュしたマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)の2人が総合成績でエヴェネプールとタイム差無しの総合2位&3位となっている。
シャフマンが0秒差を維持し、マーティンに並ばれたエヴェネプールだが、翌最終日はアップダウンを含む20kmの個人タイムトライアルが控えているため、大方の予想はイヴェネプール有利。「今日リーダージャージを守り抜くことができて良かったよ。明日に向けて大きなモチベーションになってくれる」と総合優勝に向けて意欲を燃やしている。
ポルトガル最南端のアルガルヴェ地方を舞台に開催中のヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2. Pro)。ビーチリゾートとして知られるアルブフェイラからジグザグに内陸へと進む第4ステージは細かいアップダウンを繰り返す169.7kmで、最後は登坂距離2.5km/平均勾配9.5%の2級山岳マルハオ峠を含む周回コースを約2周し、頂上に引かれたフィニッシュラインを目指す。総合トップ10が8秒差以内、総合トップ5が2秒差以内にひしめくことからアタック合戦が激化した。
序盤の逃げには大会2度目のエスケープとなるクリース・デボント(ベルギー、アルペシン・フェニックス)やホアン・ロドリゲス(ポルトガル、W52・FCポルト)らが乗り、山岳ポイントを荒稼ぎしたデボントはこの日終了時点で山岳賞ランキング首位浮上に成功している。
1度目のマルハオ峠の手前では先頭グループからロドリゲスが抜け出し、後続のメイン集団からも過去2度優勝しているティレーノ〜アドリアティコやミラノ〜サンレモ初制覇を目指すヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、トレック・セガフレード)がアタックするも、大人数の集団を引き離すには至らない。ペースアップの中で先行していたロドリゲスは吸収され、ドゥクーニンク・クイックステップが主導する形で最後のマルハオ峠に突入した。
CCCチームやアスタナらがペースアップを行うと、早い段階でかつて2総合優勝しているミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、チームイネオス)が脱落。精鋭メンバーのみに絞られた集団先頭でホアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)が力を尽くすと、残り500mでミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)が加速した。
「短いけれど急勾配でキツい最後の登りで何かしてやろうと思っていたんだ。アタックが続く中タイミングを待ち、残り500mに差し掛かったタイミングで加速した。リードを稼いでからはペースを維持することに努めたよ」と言うロペスをダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)が追走したものの、その差は詰まらない。うなだれるマーティンの前で、ロペスが右腕を突き上げた。
「すごく嬉しい。オフシーズン中良い練習を積めた証拠だから意味があるよ。明日の個人タイムトライアルも重要な実戦テストになるので、可能な限り頑張りたいと思う」と、コロンビアナショナル選手権や、ツアー・コロンビア2.1を見送り、このアルヴガルヴェでシーズンインしたロペスは語っている。
「今日最も大切なことはライバルに対してタイムロスを防ぐことだった。ロペスがアタックした時に若干囲まれてしまい、10秒くらい反応が遅れてしまった」と言うリーダージャージのレムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)は4秒遅れのステージ3位でフィニッシュ。2秒先行されたマーティン、そして同タイムフィニッシュしたマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)の2人が総合成績でエヴェネプールとタイム差無しの総合2位&3位となっている。
シャフマンが0秒差を維持し、マーティンに並ばれたエヴェネプールだが、翌最終日はアップダウンを含む20kmの個人タイムトライアルが控えているため、大方の予想はイヴェネプール有利。「今日リーダージャージを守り抜くことができて良かったよ。明日に向けて大きなモチベーションになってくれる」と総合優勝に向けて意欲を燃やしている。
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2020 第4ステージ
1位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 4:16:25 |
2位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション) | 0:02 |
3位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:04 |
4位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 0:05 |
6位 | シモン・ゲシュケ(ドイツ、CCCチーム) | 0:14 |
7位 | アマロ・アントゥヌス(ポルトガル、W52・FCポルト) | |
8位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | |
9位 | ヤン・ポランツ(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:19 |
10位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:21 |
個人総合成績
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 18:59:35 |
2位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション) | |
3位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 0:01 |
5位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 0:03 |
6位 | アマロ・アントゥヌス(ポルトガル、W52・FCポルト) | 0:18 |
7位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | |
8位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:19 |
9位 | シモン・ゲシュケ(ドイツ、CCCチーム) | 0:24 |
10位 | フレデリコ・フィゲイレド(ポルトガル、アトゥムゲネラル・タヴィラ・マリアノバホテル) | 0:31 |
その他の特別賞
山岳賞 | クリース・デボント(ベルギー、アルペシン・フェニックス) |
ポイント賞 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp