オーストラリアで開催中の第5回ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダーに出場中の女子チームが乗るプロバイクを2回に分けて紹介。初回は総合優勝に王手をかけたトレック・セガフレードやサンウェブなど7チームのバイクを紹介します。


トレック・セガフレード / トレック Emonda

第3ステージの勝利で総合優勝に王手をかけたルス・ウィンダー(アメリカ)擁するトレック・セガフレードはコースの種類に関係なくトレックのEmondaに乗る。ホイールはトレック傘下のボントレガーのアイオロス4で、コンポーネントはスラムのレッドeTap、タイヤはピレリ。チーム支給フレームのみシートチューブ上部にゼッケンプレート固定用ボルトが備わっている。

トレック・セガフレード / トレック Emondaトレック・セガフレード / トレック Emonda photo:Kei Tsuji


サンウェブ / サーヴェロ S5 Disc

ジャージからバイクまでほぼすべて男子チームと共通のサンウェブ女子チーム。ダウンアンダーのメインバイクはサーヴェロのS5で、完全ディスクブレーキ化を果たしている。コンポーネントはパワーメーターやホイール、サドルを含めてシマノのデュラエースDI2フルセットを採用。サドルはPROで、タイヤはコンチネンタル、コンピューターはシグマ。

サンウェブ / サーヴェロ S5 Discサンウェブ / サーヴェロ S5 Disc photo:Kei Tsuji


スペシャライズド・ウィメンズ / スペシャライズド Tarmac

スペシャライズド・ウィメンズは深い紺色のチームカラーに塗られたスペシャライズドのTarmacとVengeを使い分ける。オーストラリアにおけるスペシャライズドのワークスチームだけにハンドルやサドルなどのパーツはスペシャライズドで統一。コンポーネントはスラムのフォースeTapで、ホイールはロヴァールのCL50(CLXではない)クリンチャー。

スペシャライズド・ウィメンズ / スペシャライズド Tarmacスペシャライズド・ウィメンズ / スペシャライズド Tarmac photo:Kei Tsuji


キャニオン・スラム / キャニオン Aeroad CF SLX

チームジャージと同様に奇抜なグラフィックが目立つキャニオン・スラムはタイトルスポンサーでもあるキャニオンのAeroad CF SLXとUltimate CF SLXを使い分ける。スラムのレッドeTapで組まれ、ギア構成は前48-35/後10-28。ディスクブレーキローター径はプロトンの中で標準的な前160mm/後140mm。ジップホイールもチームカラー仕様。

キャニオン・スラム / キャニオン Aeroad CF SLXキャニオン・スラム / キャニオン Aeroad CF SLX photo:Kei Tsuji

アスタナウィメンズ / ウィリエール Cento1AIR

カザフスタンのアスタナウィメンズは真っ赤なウィリエールに乗る。コンポーネントはシマノのアルテグラDI2でホイールはコリマ。2020年からウィリエールにスイッチした男子チームとパーツを共有している部分も多く、ハンドル周りはFSA、サドルはプロロゴを使用している。

アスタナウィメンズ / ウィリエール Cento1AIRアスタナウィメンズ / ウィリエール Cento1AIR photo:Kei Tsuji


ビーピンク / デローザ プロトス

イタリアのビーピンクのバイクは2019年から引き継いだデローザのプロトスで統一。コンポーネントはシマノのアルテグラ(非DI2)で、ホイールやハンドル周りはデダエレメンティ、サドルはレペンテ。ガーミンのペダル式パワーメーターを使用している。

ビーピンク / デローザ プロトスビーピンク / デローザ プロトス photo:Kei Tsuji


ドルチーニ・ファンエイクスポート / ウィリエール Cento1AIR

ベルギーのドルチーニ・ファンエイクスポートはアスタナと同じウィリエールのCento1AIRをメインに使用する。コンポーネントはシマノのアルテグラだが、ローターのクランクを使用する選手や、ステージズのパワーメーター付きクランクを使用する選手がいるなどまちまち。ペダルもシマノやルックが混在している。ホイールはFFWDのF4RやF3Rを使い分けている。

ドルチーニ・ファンエイクスポート / ウィリエール Cento1AIRドルチーニ・ファンエイクスポート / ウィリエール Cento1AIR photo:Kei Tsuji