塩野自転車が新たに取り扱いを開始したバーテープブランド、XTRM(エクストラム)。大手メーカーのOEMを長年手掛けてきたノウハウを活かし、軽量かつ手に吸い付くハイグリップな握り心地を実現。厚みの異なる4種類のモデルで展開される。



厚みや質感の異なる4モデルがラインアップするXTRMバーテープ厚みや質感の異なる4モデルがラインアップするXTRMバーテープ photo:Yuto.Murata
2010年に台湾メーカーの自社ブランドとして発足したXTRM(エクストラム)。2003年よりバーテープのOEMを開始し、サイクリストなら誰しもが知る世界的有名ブランドの製品を手掛けながらそのテクノロジーに磨きをかけていった。OEM生産を続けながらXTRMブランドもラインアップを拡充していき、現在は様々な種類のバーテープを展開している。

国内では今年から塩野自転車が取り扱いを開始しており、レースからロングライドまで幅広い用途に対応した高性能な4種類のモデルをラインアップ。いずれも”粘着性のある/ベタつく”という意味のTACKYをモデル名に冠しており、手に吸い付くようなハイグリップなPU(ポリウレタン)レザーを採用していることが大きな特徴だ。

XTRM TACKY LIGHT 2.0mm/3.0mmXTRM TACKY LIGHT 2.0mm/3.0mm
TACKY LIGHTの3.0mm(奥)と2.0mm(手前)、求めるクッション性に応じて選択してほしいTACKY LIGHTの3.0mm(奥)と2.0mm(手前)、求めるクッション性に応じて選択してほしい TACKY LIGHT 2.0mm/3.0mmはカラーコーディネートしやすい10色展開TACKY LIGHT 2.0mm/3.0mmはカラーコーディネートしやすい10色展開

その中でも10色の豊富なカラーを揃えた軽量スタンダードモデルが、「TACKY LIGHT 2.0mm」と「COMFORT TACKY LIGHT 3.0mm」だ。モデル名の通りそれぞれ厚みが2.0mmと3.0mmの設定で、ダイレクトな使用感を重視するか振動吸収性を重視するか好みによって選択できる。

3層構造になった最下層には衝撃吸収クッションフォームが端から端まで配置されており、長時間のライドでも快適な握り心地を実現。表面にはAnti-Dirty加工が施してあるため、汚れが付きにくくかつ落としやすいよう作られている。黒ずんでしまっても洗車によってキレイに使い続けることができるだろう。

さらに、TACKY LIGHT 2.0mmは表面にAnti-Slippery加工もされており、グローブいらずの高いグリップ力を発揮してくれる。対して、COMFORT TACKY LIGHT 3.0mmは厚手のクッションフォームによって手に受ける振動を軽減してくれる。それぞれ重量は50gと60gで、価格は3,200円(税抜)と3,500円(税抜)だ。

XTRM TACKY HYBRID 2.0mm/TACKY 2.5mmXTRM TACKY HYBRID 2.0mm/TACKY 2.5mm
粘着質なPUレザーを表面に使用しハイグリップな握り心地を実現粘着質なPUレザーを表面に使用しハイグリップな握り心地を実現 TACKY HYBRIDは半分がラバー調、半分がスエード調でハンドルの上下で異なる質感にTACKY HYBRIDは半分がラバー調、半分がスエード調でハンドルの上下で異なる質感に

2.0mm厚の薄手のバーテープとして「TACKY HYBRID 2.0mm」もラインアップ。衝撃吸収用のクッションフォームを廃した2層構造で、最下層に不織布を配置することで優れた吸湿性を持たせている。長時間同じポジションでバーを握り、手汗で滑りやすくなるトライアスロンにも最適な製品だ。

HYBRIDのモデル名にある通り途中から質感の変わる2種類の表面処理が施されており、一方はラバー感が強い高粘性ポリウレタン素材を使用したグリップ重視、もう一方はスエード調で握り心地と吸湿性能重視という組み合わせだ。ハンドルのドロップ部分とバートップ部分で役割を分けた巻き方が1本でできる画期的なバーテープとなっている。ブラック/グレー、ブラック/ホワイト、ブラック/レッドの3色展開で、価格は3,700円(税抜)。

また、オールラウンドに使いやすいバランスのとれた2.5mm厚のモデルが「TACKY 2.5mm」だ。吸湿性の高い不織布を中間層に、クッション性に優れた衝撃吸収フォームを最下層の中央部分に配置した構造とし、各性能の両立を図っている。もちろん表面はグリップ性に優れたPUレザーで、ウェットコンディションでも滑りにくく安定したハンドリングに寄与してくれる。レースでもロングライドでも信頼の置ける使用感に仕上がるだろう。ブラック、ダークグレー、レッドの3色展開で、価格は3,100円(税抜)だ。

COMFORT TACKY LIGHT 3.0mmのブラックを実際に巻いてみたCOMFORT TACKY LIGHT 3.0mmのブラックを実際に巻いてみた
不織布を挟み込んでおり、伸び感はないが途中で切れる心配もない印象不織布を挟み込んでおり、伸び感はないが途中で切れる心配もない印象 裏面は中央に粘着テープを配した作り裏面は中央に粘着テープを配した作り

素手でも滑らないグリップ力が大きな特徴のバーテープだ素手でも滑らないグリップ力が大きな特徴のバーテープだ バーエンドキャップや化粧テープなどが付属するバーエンドキャップや化粧テープなどが付属する


今回、実際にTACKY LIGHT 3.0mmを使用してみたのだが、まずペタペタとした粘着質な表面加工が印象的。まさにグローブいらずといったグリップ感があり、ライド中に手が滑ってしまうような心配は一切なかった。ラインアップの中では最厚なモデルだが、モチモチとしたような握り心地ではなく、あくまでバランスの良いレーシーなバーテープだと感じた。これよりも薄い2.0mmだと、かなりダイレクトな握り心地となることが予想できる。

中間層に不織布を挟み込んでおり、巻く際の伸び感はほぼないが、無理に引っ張って切れてしまうような心配もなかった。シワにならないよう強めに引きながら巻くと、バーテープの上からでもハンドルの硬さが分かるような握り心地になり、クッション性に関してはやや劣る印象。それでも、バーテープの上で手を滑らせようとしても引っかかるくらいの高いグリップ力があり、上ハンポジションのヒルクライム、下ハンポジションのスプリント、どちらのシーンでも手とハンドルが一体化してくれるような安心感のあるバーテープだ。



XTRM TACKY 2.5mm
厚さ:2.5mm
構造:3層構造
ベースフィルム:不織布・衝撃吸収クッションフォーム
長さ×幅:2160mm×30mm
重量:90g
カラー:ブラック、ダークグレー、レッド
価格:3,100円(税抜)

XTRM TACKY LIGHT 2.0mm
厚さ:2.0mm
構造:3層構造
ベースフィルム:衝撃吸収クッションフォーム
長さ×幅:2160mm×30mm
重量:50g
カラー:ブラック、ホワイト、ダークグレー、グレー、レッド、ブルー、チェレステグリーン、ピンク、イエロー、ネオンイエロー
価格:3,200円(税抜)

XTRM COMFORT TACKY LIGHT 3.0mm
厚さ:3.0mm
構造:3層構造
ベースフィルム:衝撃吸収クッションフォーム
長さ×幅:2160mm×30mm
重量:60g
カラー:ブラック、ホワイト、ダークグレー、グレー、レッド、ブルー、チェレステグリーン、ピンク、イエロー、ネオンイエロー
価格:3,500円(税抜)

XTRM TACKY HYBRID 2.0mm
厚さ:2.0 mm
構造:2層構造
ベースフィルム:不織布
長さ×幅:2400mm×30mm
重量:115g
カラー:ブラック/グレー、ブラック/ホワイト、ブラック/レッド
価格:3,700円(税抜)

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