宇都宮ブリッツェンに所属する岡篤志の欧州再挑戦が決まった。移籍先はフランス籍のプロコンチネンタルチームである「デルコ・マルセイユ・プロヴァンス」。石上優大に続く2人目の日本人選手となる。



左から柿沼章サイクルスポーツマネージメント代表、デルコ・マルセイユ プロヴァンスGMのフレデリック・ロスタン氏、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、清水裕輔宇都宮ブリッツェン監督左から柿沼章サイクルスポーツマネージメント代表、デルコ・マルセイユ プロヴァンスGMのフレデリック・ロスタン氏、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、清水裕輔宇都宮ブリッツェン監督 (c)Team Delko Marseille Provence
宇都宮ブリッツェンを運営するサイクルスポーツマネージメント株式会社とデルコ・マルセイユ・プロヴァンスが同時にプレスリリースを出し、岡篤志の移籍を発表した。移籍先は来季NIPPOがメインスポンサーに加り「Nippo・デルコ・マルセイユ・プロヴァンス」となることが予定されており、日本人選手の獲得は10月7日に移籍が発表された石上優大に続く2人目だ。

岡篤志は1995年生まれの24歳。2014年に加入したEQADSで欧州挑戦を行い、ナショナルチームのメンバーとしての多く経験を積んだものの挫折し帰国。2016年の弱虫ペダルサイクリングチーム加入をステップに翌年宇都宮ブリッツェン入りし、持ち前のパンチ力で勝利を重ねてきた。その中には今年のツアー・オブ・ジャパン堺ステージ優勝なども含まれている。ブリッツェンとしてのレース出場はジャパンカップが最後となる。

デルコ・マルセイユ プロヴァンスのGMを務めるフレデリック・ロスタン氏はプレスリリースの中で「篤志は浅田顕氏と日本競技連盟が取り組んできた育成システムの結晶とも言える選手。アジアと日本で何度も勝利を収め、世界、特に欧州で自己主張できる資質と精神を持っている。彼を我々のプログラムに迎え入れることを大門宏氏と共に誇りに感じている。岡篤志と石上優大は新しい希望に向かう日本のサイクリング界を体現する存在だ」と語っている。

また、宇都宮ブリッツェンはプレスリリースの中で、契約満了と共に欧州挑戦に向かう岡を次のコメントと共に送り出している。

「同チームは、UCIプロコンチネンタルチームとしてグローバルな活動を行うチームであり、岡選手にとりましても大きなステップアップになる事から、宇都宮ブリッツェンとしましても、エールと共に岡選手を送り出したいと思います。世界へ羽ばたく岡選手への応援を、引き続きお願いいたします」。

今年のツアー・オブ・ジャパン堺ステージを制した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)今年のツアー・オブ・ジャパン堺ステージを制した岡篤志(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato
岡篤志のコメント

今日、皆様にこのニュースをお伝えできることを大変嬉しく思います。3年前のジャパンカップで、宇都宮ブリッツェンへの加入を発表をしてから、ここまで多くの方々に支えて貰ながら選手としても人としても成長させていただきました。そして、一度は諦めかけたヨーロッパへの挑戦でしたが、再びチャレンジしたいと心から思えるようになりました。今回の大きなチャンスまで辿り着けたのは、共に切磋琢磨したチームメイト、信じ続けてくれるサポーター、レース活動を支援して下さるスポンサーがあっての事です。

ヨーロッパでのチャレンジは自分にとって 2度目となりますが、今までのすべての経験を糧にし、昔の自分とは違うという所を見せられるように頑張ります。これまで支えてくれた皆さまに心から感謝をお伝えいたします。本当にありがとうございました。そして、これからも応援していただけるようにもっと強くなります。