7月14日(日)、Jプロツアー第12戦の「石川サイクルロードレース」が福島県石川町で開催され、異例の集団スプリントを制した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が優勝した。女子(F)はブレアンナ・ハルグレーブ(High Ambition 2020 jp. International Women's Cycling Team)が優勝、ユース(Y)は永塩幸之介(群馬グリフィンエリート)が優勝した。


学法石川高校前をパレードスタート学法石川高校前をパレードスタート photo:Satoru Kato
毎年7月中旬に開催される「石川サイクルロードレース」は、大会の前後に梅雨明けが発表される時季でもある。昨年までは梅雨が明けなくても30℃を超えるような暑さの中でのレースが定番となっていたが、今年は梅雨明けはおろか20℃をやっと超えるくらい。朝から降り続く雨もあって、ベストやレインジャケットを着込んでスタートする選手が目立った。

レースはハードなアップダウンの1周13.6kmを7周する102.2km。Jプロツアー全18チームに加え、JCF強化指定チームを加えた19チーム115名が出走した。

リアルスタート直後、昨年優勝の鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)らが飛び出すリアルスタート直後、昨年優勝の鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)らが飛び出す photo:Satoru Kato畑中勇介(チーム右京)を先頭に集団が長く伸びる畑中勇介(チーム右京)を先頭に集団が長く伸びる photo:Satoru Kato

石川町の学法石川高校前をパレードスタートし、周回コースに入ったところでリアルスタートが切られる。昨年優勝した鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)も参戦してのアタック合戦が始まり、集団は早速縦に長く伸ばされる。

レース序盤から終盤まで逃げ続けた6名レース序盤から終盤まで逃げ続けた6名 photo:Satoru Kato
2周目に入る直前、6名の逃げが容認される。メンバーは、雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)、小森亮平(マトリックスパワータグ)、新城雄大(キナンサイクリングチーム)、徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、武山晃輔(チーム右京)、入部正太朗(シマノレーシング)。雨澤が積極的に前を引いてペースを作っていく。

メイン集団は宇都宮ブリッツェンがコントロールメイン集団は宇都宮ブリッツェンがコントロール photo:Satoru Kato
メイン集団は、あえて逃げ集団にメンバーを送り込まなかった宇都宮ブリッツェンがコントロール。逃げる6名との差は最大で約1分まで開いた。レース中盤に一時30秒を切るところまで差が詰まる場面があったものの、その後再び差が開く。

最終周回 木村圭佑(シマノレーシング)が単独先行最終周回 木村圭佑(シマノレーシング)が単独先行 photo:Satoru Kato残り3km 山本元喜(キナンサイクリングチーム)がカウンターアタック残り3km 山本元喜(キナンサイクリングチーム)がカウンターアタック photo:Satoru Kato

残り2周となる6周目、メイン集団がペースアップして差を詰め、最終周回に入る直前に全ての逃げを吸収する。その直後、木村圭佑(シマノレーシング)が単独アタック。30秒ほどの差をつけて逃げ続けるも、残り4kmからの登りを前に吸収される。そのカウンターで山本元喜(キナンサイクリングチーム)がアタックするも決定打とはならず、残り1kmまでに吸収される。勝負は石川ロードとしては異例の集団スプリントへ。

岡篤志(宇都宮ブリッツェン)先頭で残り50mを通過岡篤志(宇都宮ブリッツェン)先頭で残り50mを通過 photo:Satoru Kato
スプリント勝負を制して岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が今季3勝目スプリント勝負を制して岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が今季3勝目 photo:Satoru Kato
残り100mの最終コーナーを先頭で入ったのは木村。そこからフィニッシュへの登りスプリントで岡が前に出る。吉岡直哉(チーム右京)が続くが追いきれず、岡が先着して今季3勝目を挙げた。宇都宮ブリッツェンとしては昨年に続き石川ロード連覇を達成した。

表彰式表彰式 ©️JBCF「ホセ(ビセンテ・トリビオ、マトリックスパワータグ)選手が先頭で2番手につけていたところ、後ろから木村選手が良い勢いで上がってきました。変速の音で気がつき、木村選手の後ろに付きなおして右カーブのイン側から行ってギリギリ差せました」と、最後のスプリントの場面を振り返る岡。

「(鈴木)龍選手が勝った昨年同様に、逃げを行かせて終盤にチームで追走して吸収し、そこからアタックして逃げ切る作戦でした。しかし最後の局面で逃げを吸収しきれず、大集団のままになってしまったのは誤算でした。そこで足を使いすぎたので、増田選手らにアタックをチェックしてもらいながら、スプリントに備えて集中しました」

岡はこの勝利で、個人総合優勝争いでも一歩リード。現在帰国中のオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)に1000ポイント以上の差をつけた。「差を広げられたことは少しホッとしています。オールイス選手が戻ってきた時に逆転されないように、コンディションを維持していきたい」と語った。
Jプロツアー第12戦 石川サイクルロードレース  結果(102.2km)
1位岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)2時間36分46秒
2位吉岡直哉(チーム右京)+0秒
3位木村圭佑(シマノレーシング)
4位ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+1秒
5位中井唯晶(シマノレーシング)
6位安原大貴(マトリックスパワータグ)
敢闘賞 雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)

・中間スプリントポイント
2周回完了時 小森亮平(マトリックスパワータグ)
4周回完了時 雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)
6周回完了時 木村圭佑(シマノレーシング)

プロリーダー 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
ネクストリーダー(U23) 今村駿介(チームチームブリヂストンサイクリング)


F(女子)ブレアンナ・ハルグレーブが優勝 唐見実世子が個人総合首位

F(女子)ブレアンナ・ハルグレーブ(High Ambition 2020 jp. International Women's Cycling Team)が優勝F(女子)ブレアンナ・ハルグレーブ(High Ambition 2020 jp. International Women's Cycling Team)が優勝 photo:Satoru KatoF(女子) 表彰式F(女子) 表彰式 photo:Satoru Kato

女子のFクラスタは3周40.8km。2周目までにブレアンナ・ハルグレーブ(High Ambition 2020 jp. International Women's Cycling Team)、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、金子広美(イナーメ信濃山形-F)、植竹海貴(Y's Road)の4人が残る。最後はスプリント勝負に持ち込まれ、ハルグレーブが優勝した。(7.16訂正:女子総合首位は伊藤優衣(Team ZERO UNO FRONTIER)で変動なし)
Fクラスタ 結果(40.8km)
1位ブレアンナ・ハルグレーブ(High Ambition 2020 jp. International Women's Cycling Team)1時間13分51秒
2位唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)+0秒
3位植竹海貴(Y's Road)
フェミニンリーダー 伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER)


Y(ユース)永塩幸之介が優勝 終盤リードの湯浅博貴は痛恨のミスコース

Y(ユース) 最終周回で抜け出した永塩幸之介(群馬グリフィンエリート)と湯浅博貴(EQADS)Y(ユース) 最終周回で抜け出した永塩幸之介(群馬グリフィンエリート)と湯浅博貴(EQADS) photo:Satoru Kato
Y(ユース) 残り2km付近で湯浅博貴(EQADS)が永塩幸之介(群馬グリフィンエリート)を引き離すY(ユース) 残り2km付近で湯浅博貴(EQADS)が永塩幸之介(群馬グリフィンエリート)を引き離す photo:Satoru KatoY(ユース)永塩幸之介(群馬グリフィンエリート)が優勝Y(ユース)永塩幸之介(群馬グリフィンエリート)が優勝 photo:Satoru Kato

ジュニア以下が対象のY(ユース)クラスタは、4周61.4kmのレースに地元の学法石川高校などを中心に76名が出走した。

最終周回、湯浅博貴(EQADS)と永塩幸之介(群馬グリフィンエリート)の2人が先行。残り3kmから湯浅が永塩を引き離し、単独先頭でフィニッシュに向かう。しかしフィニッシュに向かう最後の右コーナーを曲がらずに直進してしまう痛恨のミスコース。この間に永塩が先着して優勝した。2位は学法石川高校の柳沼鼓太朗。湯浅は8位となった。
Jユースツアー 結果(61.4km)
1位永塩幸之介(群馬グリフィンエリート)1時間45分33秒
2位柳沼鼓太朗(学校法人石川高等学校)+43秒
3位大橋佑太(学校法人石川高等学校)+11秒
ユースリーダー 永塩幸之介(群馬グリフィンエリート)


その他結果

E1 平井光介(EQADS)が優勝E1 平井光介(EQADS)が優勝 photo:Satoru Kato
E2 床井亮太(作新学院大学)が優勝E2 床井亮太(作新学院大学)が優勝 photo:Satoru KatoE3 表彰式E3 表彰式 photo:Satoru Kato
E1 結果(75km)
1位平井光介(EQADS)2時間4分41秒
2位中里 仁(Rapha Cycling Club)+0秒
3位福田圭晃(Yamanakako Cyclisme Formation)
4位岩島啓太(MIVRO)
5位西村 基(VENTOS FRECCIA)+1秒
6位高田雄太(たかだフレンドレーシング)
E2 結果(54.4km)
1位床井亮太(作新学院大学)1時間25分50秒
2位棈木関二(Champion System Japan Test Team)+13秒
3位草野辰也(Link TOHOKU)+20秒
4位タイサム・ジョン(MIVRO)+22秒
5位石橋涼太(サンクスサイクルラボ)
6位下山和也(Link TOHOKU)
E3 結果(40.8km)
1位物井 邑(夏草サイクリングチーム)1時間4分14秒
2位普久原奨(Team Ashiviva)+1秒
3位佐藤拓海(イナーメ信濃山形-EFT)
4位黒澤章雄(RIDE Freaks)
5位西谷雅史(チームオーベスト)+2秒
6位須藤 卓(あらかわZoo Racing)+9秒
text&photo:Satoru Kato