10日間に渡り続く女子レースの最高峰、ジロ・ローザ(UCIウィメンズワールドツアー)が開幕。初日のチームタイムトライアルをキャニオン・スラムが最速で駆け抜け、カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)がリーダージャージに袖を通した。與那嶺恵理のアレ・チポッリーニは15位発進。



トップタイムをマークしたキャニオン・スラム	トップタイムをマークしたキャニオン・スラム (c)CorVos
ステージ2位:ビグラプロサイクリングステージ2位:ビグラプロサイクリング (c)CorVosステージ3位:CCC・リブステージ3位:CCC・リブ (c)CorVos


世界最大規模と格式を誇り「女子版のツール・ド・フランス」とも呼ばれるジロ・ローザ(UCIウィメンズワールドツアー)が開幕。今年の日程は7月5日(金)から7月14日(日)までの10日間で、そのうち難関山岳フィニッシュが2つと、チームTTが1、個人TTが1。全体的に山岳ステージの割合が高く、2つのTTステージですら登り基調と厳しいレイアウトだ。

全日本選手権を終えて慌ただしくヨーロッパに戻った與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)は、今季途中加入したアジア王者ナ・アルム(韓国)、ナディア・クァリオット(イタリア)、ロミー・カスパー(ドイツ)、ソラヤ・パラディン(イタリア)、イェレナ・エリク(セルビア)と共に4年連続の参戦中だ。

アレ・チポッリーニはステージ15位アレ・チポッリーニはステージ15位 (c)CorVos
マリアローザを着用したカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)マリアローザを着用したカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) (c)CorVos
ジェノヴァにほど近いエリアで開催された第1ステージのチームタイムトライアルは、前半に標高差250mの丘を登って下り、後半も登り基調の尾根沿いルートを走る18km。アレ・チポッリーニを含めノーマルバイクを選んだチームも少なくなかったものの、結果的に上位はフル装備のTTバイクで走ったチームが独占した。

トップタイムをマークしたのはキャニオン・スラムだった。それまで長くホットシートを守ったビグラプロサイクリングを24秒上回ると、その後に出走したサンウェブやトレック・セガフレード、ミッチェルトン・スコット、CCC・リブら競合勢はいずれも届かない。最終チームのブールス・ドルマンスも5位に沈み、キャニオン・スラムの優勝が決定。フィニッシュラインを真っ先に駆け抜けたカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド)がマリアローザに袖を通すこととなった。


ジロ・ローザ2019第1ステージ結果
1位 キャニオン・スラム 31'41" 34.087km/h
2位 ビグラプロサイクリング +24" 33.662km/h
3位 CCC・リブ +45" 33.299km/h
4位 ミッチェルトン・スコット +53" 33.163km/h
5位 ブールス・ドルマンス +1'04" 32.977km/h
6位 トレック・セガフレード +1'07" 32.927km/h
7位 サンウェブ +1'20" 32.711km/h
8位 モビスター +1'41" 32.368km/h
9位 チームヴィルトゥサイクリング +1'45" 32.303km/h
10位 WNT・ロータープロサイクリング +1'50" 32.223km/h
15位 アレ・チポッリーニ +2'36" 31.502km/h
個人総合成績
1位 カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) 31'41"
2位 ハンナ・バーンズ(イギリス、キャニオン・スラム)
3位 オメル・シャピラ(イスラエル、キャニオン・スラム)
4位 アレナ・アミアリウシク(ベラルーシ、キャニオン・スラム)
5位 リア・トーマス(アメリカ、ビグラプロサイクリング) +24"
6位 ウトラップ・ルドヴィグセシリー(デンマーク、ビグラプロサイクリング)
7位 ミカイラ・ハーヴェイ(ニュージーランド、ビグラプロサイクリング)
8位 エリス・シャベイ(スイス、ビグラプロサイクリング)
9位 アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ) +45"
10位 マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)
ヤングライダー賞
1位 ナディア・クァリオット(イタリア、アレ・チポッリーニ) 32'05"
2位 ソフィア・ベッギン(イタリア、アロミィタリア・ヴァイアノ) +56"
3位 レティツィア・ボルゲシ(イタリア、アロミィタリア・ヴァイアノ) +1'17"
チーム総合成績
1位 キャニオン・スラム 31'41"
2位 ビグラプロサイクリング +24"
3位 CCC・リブ +45"
text:So.Isobe
photo:CorVos

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