「TREK CX Cup」と名付けたレースを毎年本社裏にて開催するほどシクロクロスに情熱を燃やすトレック。アルミCXバイクのCrockett 5 Discがモデルチェンジを果たした。チューブを一新し、カーボンバイクのようなルックスを獲得すると共に軽量に仕上げられている。



トレック Crockett 5 Discトレック Crockett 5 Disc (c)トレック
シクロクロスの絶対王者として長年君臨したスヴェン・ネイスやケイティ・コンプトンらと共に開発したトレックのCXバイク、Boone(ブーン)。トッププロが使用する純粋なカーボンレーシングバイクのBooneに対して、同じDNAを継承しながらもCXのみならず様々な用途に気兼ねなく使えるのがアルミモデルのCrockett(クロケット)だ。

BooneとCrockettが共通するのはプロ選手と練り上げた「クロスレースジオメトリー」。素早いハンドリングと悪路での安定性を両立、かつ未舗装路の振動を和らげると共に担ぎやすさを追求したチュービングが施される。CXワールドカップの最前線で戦う乗り味をアルミでも味わうことができるため、CXレースを始めてみたい方にはピッタリな1台に仕上げられている。

新しいフレームとなりカーボンバイクのようなルックスを手に入れた新しいフレームとなりカーボンバイクのようなルックスを手に入れた (c)トレックフェンダーも装着できる仕様となっているフェンダーも装着できる仕様となっている (c)トレック

フラットマウントのディスクブレーキを採用しているフラットマウントのディスクブレーキを採用している (c)トレックリアにつながるケーブルはダウンチューブから収納されるリアにつながるケーブルはダウンチューブから収納される (c)トレック


2020年モデルでアップデートが加えられており、素材が軽量アルミロードのEmonda ALRに使用されているチューブに変更されている。成型済みのチューブをInvisible Weld Technologyで溶接することで、カーボンバイクのようなルックスを手に入れた。フォークはフルカーボン製のIsoSpeed Crossをアセンブルしており、路面からの振動を吸収してくれるはずだ。

タイヤクリアランスは38cを装着しても両側に4mmのクリアランスを確保。シクロクロスレースでは認められていないワイドタイヤを装着し、アドベンチャーバイクのようにCrockettをカスタマイズして楽しむことが可能だ。レースとグラベルライドを横断的に楽しむ方にはうってつけのフレームだろう。

シクロクロスレース用に開発されたジオメトリーを採用するシクロクロスレース用に開発されたジオメトリーを採用する (c)トレック
また、BB規格はBB90からT47へと変更されている。T47規格とは、クリスキングやホワイトインダストリーズなどの複数のアメリカ自転車部品メーカーが共同で開発したもので、PF30規格サイズのBBシェルにねじ切りを加えた規格。JISなどのスレッド式BBの内径が広くなっているものだ。ねじ切りにすることで整備性を向上させるとともに、圧入BBで生じていた音鳴りなどの問題が少なくなっている。

前モデルでは機械式ディスクブレーキだったCrockett 5 Discだが、今回のモデルチェンジに伴い油圧ブレーキへ移行している。コンポーネントはスラムのRivalを使用した1×11仕様だ。フレームの目立たない位置にフェンダーマウントが設けられているため、ツーリングや通勤通学のためのバイクとしても良いだろう。カラーはMatte Alpine Blue。価格は229,000円(税抜)。

CrockettはCXバイクだがレースだけではなくアドベンチャーライドなども楽しめる一台となっているCrockettはCXバイクだがレースだけではなくアドベンチャーライドなども楽しめる一台となっている (c)トレック


トレック Crockett 5 Disc
フレーム:300 Series Alpha Aluminum, Control Freak internal routing, 142x12mm thru axle
フォーク:Trek Cross carbon, fender mounts, flat mount disc, 12x100mm thru axle
タイヤ:Bontrager CX3 Team Issue, aramid bead, 120 tpi, 700x32c
コンポーネント:SRAM Rival, 11 speed
カラー:Matte Alpine Blue
サイズ:47、50、52、54、56cm
価格:229,000円(税抜)

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