3月に肘と骨盤を骨折した新城幸也(バーレーン・メリダ)が軽井沢で2ヶ月ぶりに自転車のサドルにまたがった。レース復帰へのリハビリは続くが、実走によって回復が早まることに期待しよう。

沢山のカメラに囲まれながら、怪我以来の初実走にスタートする新城幸也(バーレーン・メリダ)沢山のカメラに囲まれながら、怪我以来の初実走にスタートする新城幸也(バーレーン・メリダ) Photo:Miwa IIJIMA
オフシーズン恒例のタイ合宿最終日のトレーニング中に路上に飛び出してきた犬を避けきれずに落車した新城は、左肘と左大腿骨を骨折。以来、手術を受けた後、日本でリハビリを続けている。5月14日より軽井沢で復帰合宿を行い、関係者が見守るなか自転車での実走を行った。以下チームユキヤの飯島美和さんによるレポートでお伝えする。

3月13日にタイでの自主合宿中の落車によって左肘の粉砕骨折と骨盤骨折の怪我を負ってから、皆様の献身的なサポートの下、治療、リハビリに専念してまいりました。今月15日には落車以来初めて屋外での実走を行うことが出来ました。

5月10日、JISS(国立科学スポーツセンター)で行っていただいた最新の診察での現状は、「左骨盤は7割から8割の仮骨が確認され、完治に近いが、手術した左肘は、骨をつなぎ合わせるために入れたワイヤーとスクリューの干渉によって、若干、伸縮に違和感を感じることがあり、まだ仮骨が完全ではない」という診断を受けました。

5月7日からインタラクティブトレーナー(固定ローラー台)での室内トレーニングを開始していた新城は、JISSでの診断結果から担当ドクターと相談し、外での実走が出来ると判断しまして、14日~16日まで軽井沢での復帰合宿を行い、落車以来はじめて屋外でマシンにまたがり、ペダルの感触を確かめました。

終始笑顔で、走れる喜びをかみしめる新城幸也(バーレーン・メリダ)終始笑顔で、走れる喜びをかみしめる新城幸也(バーレーン・メリダ) Photo:Miwa IIJIMA
新城は次のように語っています。
「2ヵ月ぶりです……。今回は長かったです。プロになってこんなに長く自転車に乗れなかったのは、初めてですから。でも、やっと先が見えました。何よりまた自転車に乗ることが出来て良かったという気持ちが大きいです。まだまだ、スタート地点に立ったというところで、復帰レースの話が出来るレベルではありませんが…。これからやるべきことはわかっていますので、レース復帰を目指し走り込むのみです。また、今回もたくさんの皆さんに支えていただき、ここまで回復することが出来ました。本当にありがとうございます。レースで走る姿を見ていただけるように頑張ります!!」
 
新城の今後のレースにつきましては、追ってご報告させていただきます。

Photo:Miwa IIJIMA
edit:Makoto.AYANO

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