ツール・ド・ランカウイ第6ステージは逃げグループとメイン集団の追走劇が繰り返され、最後は集団スプリントで決着。マッテオ・ペルッキ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)がステージ2連勝を挙げた。



露天商の前を通過していく集団露天商の前を通過していく集団 (c)CorVos
西洋文化を感じる街並みを駆け抜ける西洋文化を感じる街並みを駆け抜ける (c)www.ltdlangkawi.my集団前方で走る日本ナショナルチーム集団前方で走る日本ナショナルチーム (c)www.ltdlangkawi.my


マレー半島を北上中のツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)第6ステージの舞台はオールフラットの130kmコース。この日は早めのタイミングで3名が先行し、平均スピード47km/hというハイペースで駆け抜ける。短距離ステージであるため集団も大きなリードを与えることなく距離を消化していった。

逃げと集団の追走劇が一時緩むと、そのタイミングをついてメイン集団からは24名が抜け出して先行する形に。前日に最終盤まで逃げた入部正太朗(日本ナショナルチーム)や小石祐馬、サム・クローム(チーム右京)などもここに入り、集団から1分半のリードを得る形で逃げ切りを目指した。

しかしメイン集団はガスプロム・ルスヴェロがチームタイムトライアル状態で追走を行なったことで引き戻され、代わってアルテム・オヴェチキン(ロシア、トレンガヌサイクリングチーム)やこの日2度目の逃げとなる入部ら6名が先行する。しかしこの逃げも間も無く捕らえられ、2日連続となる集団スプリントに持ち込まれた。

24名の逃げグループを引き戻すべくメイン集団を牽引するガスプロム・ルスヴェロ24名の逃げグループを引き戻すべくメイン集団を牽引するガスプロム・ルスヴェロ (c)CorVos
ステージ2連勝を飾ったマッテオ・ペルッキ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)ステージ2連勝を飾ったマッテオ・ペルッキ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) (c)CorVos
ランカウイ25勝目を狙ったアンドレア・グアルディーニ(イタリア、バルディアーニ・CSF)は沈み、前日勝者のマッテオ・ペルッキ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)がヨウゼフ・レグイグイ(アルジェリア)とモハメドハリフ・サレー(マレーシア)のトレンガヌコンビを下して勝利。30歳のイタリアンスプリンターがステージ2連勝を挙げた。

窪木一茂(日本ナショナルチーム)は上手く勝負に絡めず10位。スピーディーなレースだったものの総合上位陣は全て集団内フィニッシュしており、増田成幸(日本、日本ナショナルチーム)の総合5位も変動は無かった。

チームメイトと勝利を喜ぶマッテオ・ペルッキ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)チームメイトと勝利を喜ぶマッテオ・ペルッキ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) (c)CorVos
ツール・ド・ランカウイ2019第6ステージ 上位3名表彰ツール・ド・ランカウイ2019第6ステージ 上位3名表彰 (c)CorVos
ツール・ド・ランカウイ2019第6ステージ結果
1位 マッテオ・ペルッキ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) 2h47'19"
2位 ヨウゼフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌサイクリングチーム)
3位 モハメドハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム)
4位 クレイグ・ウィギンス(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)
5位 トラヴィス・マケイブ(アメリカ、フロイズ・プロサイクリング)
個人総合成績
1位 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チームサプラサイクリング) 24h40'12"
2位 エルナン・アギーレ(コロンビア、インタープロサイクリングアカデミー) +27"
3位 キーガン・スワーブル(アメリカ、フロイズ・プロサイクリング) +50"
4位 ヴァディム・プロンスキー(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +1'05"
5位 増田成幸(日本、日本ナショナルチーム) +1'29"
ポイント賞
1位 トラヴィス・マケイブ(アメリカ、フロイズ・プロサイクリング) 72pts
2位 モハメドハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム) 55pts
3位 マッテオ・ペルッキ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) 44pts
山岳賞
1位 アンガス・リヨンズ(オーストラリア、オリヴァーズリアルフード) 47pts
2位 マーカス・カーリー(オーストラリア、チームサプラサイクリング) 25pts
3位 エルナン・アギーレ(コロンビア、インタープロサイクリングアカデミー) 24pts
チーム総合成績
1位 フロイズ・プロサイクリング
2位 チームサプラサイクリング
3位 ヴィノ・アスタナモータース
text:So.Isobe
photo:CorVos