ベルギーの英雄エディ・メルクスが興したバイクブランドより、本国ラインアップにはない日本限定カラーのBlockhaus 67が少数展開する。エディ・メルクスらしい造形のアルミフレームと、カーボンモノコック・フォークという組み合わせのレーススペックバイクを紹介しよう。



エディ・メルクス BLOCKHAUS 67エディ・メルクス BLOCKHAUS 67 (c)フカヤ
エントリーグレード帯の素材として認知されているアルミだが、近年はハイドロフォーミングなどを駆使したハイスペックフレームがリリースされるようになった。重量、バイクとしての性能がエントリーグレード以上のものが開発されるようになり、ハイエンド・アルミフレームとしてその数を増やしつつある。

ベルギーのエディ・メルクスもレーススペックのアルミバイク「BLOCKHAUS 67」をラインアップに用意している。このネーミングは、エディ・メルクスが初めてグランツールで勝利を挙げた第50回ジロ・デ・イタリアの第12ステージのフィニッシュ地点ブロックハウスと開催年らとられたもの。そのレースでラスト1kmの登りを凄まじい速度で駆け抜けたというメルクス氏の走りを表現するバイクとして、抜群の軽量性とネーミングが与えられていることが特徴だ。

軽量性を実現するのは6069アルミという素材。このマテリアルは標準的な6061アルミよりも30%も剛性が高く、重量比剛性に優れているため、6069と6061で同じ剛性、強度のフレームとしても6069の方が軽く仕上げることができる。BLOCKHAUS 67ではチューブをトリプルバテッド構造とすることで、力が加わる部分の剛性を確保しながらダイエットを図っている。

エディ・メルクス BLOCKHAUS 67エディ・メルクス BLOCKHAUS 67 (c)フカヤ
その結果、BLOCKHAUS 67はアルミフレームの中でも軽量クラスと言える1,190gという重量を達成。さらにフォークも上位モデルと同じフルカーボンモノコック(360g)とすることで、バイク全体として軽快な走りと高い反応性を実現している。バイクの詳細とインプレッションは次のリンクより確認して欲しい。CWインプレ記事

そんなBLOCKHAUS 67に本国ラインアップにはなく、日本限定で展開するスペシャルカラーのフレームセットが登場する。エディ・メルクスの新ロゴをあしらうフレームは、ガンメタリック調のベースカラーにビビッドなオレンジをアクセントカラーとして配置。フォークもオレンジ単色とすることで、BLOCKHAUS 67の存在感を強調している。少量のみの展開となるため、気になる方は早めにメルクス特約店でチェックしたほうが良さそうだ。価格は125,000円(税抜)。

シフトワイヤーはダウンチューブに内装され、BB下からフレーム外装へと変化するシフトワイヤーはダウンチューブに内装され、BB下からフレーム外装へと変化する ※写真は2018モデルシートステー上部を扁平形状とし振動吸収性を高めるエディ・メルクス特有のデザインシートステー上部を扁平形状とし振動吸収性を高めるエディ・メルクス特有のデザイン ※写真は2018モデル



エディ・メルクス BLOCKHAUS 67
フレーム:6069アルミトリプルバテット
フォーク:カーボンモノコック(コラム:カーボン)
重量:フレーム1,190g、フォーク360g
BB規格:プレスフィットBB86
サイズ:XS、S、M、L
価 格:125,000円(税抜)