栃木県内を舞台に開催されるUCI2.2ステージレース「ツール・ド・とちぎ」が開幕。初日は個人タイムトライアルが行われ、ベンジャミン・ダイボール(チーム・ラプラ・サイクリング)が優勝した。2位にはマトリックスパワータグのオールイス・アルベルト・アウラール。チームブリヂストンサイクリングの近谷涼が、日本人最高位の7位となった。
桜は間に合わなかったが、梅の花は散る前ギリギリ間に合った photo:Satoru Kato
スタート前のステージイベントには多くの観客が集まった photo:Satoru Kato
スタート台からスタートするベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング) photo:Nobumichi KOMORI
3回目の開催となるツール・ド・とちぎ。今年は個人タイムトライアルを含む3日間3ステージ、計272kmで行われる。初日の第1ステージは個人タイムトライアル。昨年大会の最終ステージフィニッシュ地点だった真岡市の井頭公園に設定された3kmのコースを使用する。午前中には同じコースを使用して一般参加レースや大学生のレースも行われた。
当日は朝から晴れ、春を通り越して初夏のような暑さを感じるほど。東京では桜の開花宣言が出たが、真岡市では今年最高となる22.8℃を記録した。しかし昼頃になると急速に雲が広がり、冷たい風が強く吹き始めた。
直前のオセアニア選手権でロードと個人TTの2冠を獲って乗り込んできたベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング) photo:Satoru Kato
2位 オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)3分46秒65 photo:Satoru Kato
3位 マリオ・ヴォクト(チーム・サプラ・サイクリング) photo:Satoru Kato
タイムシートに3分50秒台後半のタイムが並び、スタート順終盤へ。昨年の全日本タイムトライアル2位の近谷涼(チームブリヂストンサイクリング)が3分52秒台を出して暫定トップに立つ。しかしその直後を走ったオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が3分46秒台を出してすぐにトップタイムを更新する。
その後も3分50秒を切るタイムは出るものの、アウラールのタイムを超える記録は出ない。アウラール来日2勝目となるかと思われた矢先、最終スタートのベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング)が3分45秒台を叩き出し、第1ステージ優勝を決めた。3位までが1秒以内という僅差の勝負となった。
第1ステージ 表彰式 photo:Satoru Kato
リーダージャージを着たベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング) photo:Satoru Kato
U23賞はライアン・シュルト(オリヴァーズ・リアルフード・レーシング) photo:Satoru Kato
優勝したダイボールは昨年のツール・ド・熊野に出場して総合2位。ツール・ド・とちぎ直前に行われたオセアニア選手権では、ロードレースと個人タイムトライアルで優勝している。ヒルクライマーのイメージが強い選手だが、「タイムトライアルも得意。本当はもっと長い距離の方が好きだけど」と話す。
「今日は短距離でハードなレースだった。チームメイトのマリオ(・ヴォクト)が3位になったので、明日はチームとしてこのポジションを守っていけるようにしたい」と語った。
一方、僅差の2位となったアウラールは、「2位という結果も自分のパフォーマンスにも満足している。明日はチームとしてレースをコントロールし、それでスプリント勝負になれば自分が勝てるようにしたい」と、コメントした。
7位 近谷涼(チームブリヂストンサイクリング)3分52秒95 photo:Satoru Kato
10位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)3分55秒49 photo:Satoru Kato
日本人選手では、近谷の7位を最高に、地元宇都宮ブリッツェンの岡篤志が10位。タイム差はそれぞれ7秒、10秒差をつけられた結果となった。
明日は矢板市で周回コースを使用したロードレースが行われる。各チームが懸念している風が強くなりそうだが、果たして・・・?



3回目の開催となるツール・ド・とちぎ。今年は個人タイムトライアルを含む3日間3ステージ、計272kmで行われる。初日の第1ステージは個人タイムトライアル。昨年大会の最終ステージフィニッシュ地点だった真岡市の井頭公園に設定された3kmのコースを使用する。午前中には同じコースを使用して一般参加レースや大学生のレースも行われた。
当日は朝から晴れ、春を通り越して初夏のような暑さを感じるほど。東京では桜の開花宣言が出たが、真岡市では今年最高となる22.8℃を記録した。しかし昼頃になると急速に雲が広がり、冷たい風が強く吹き始めた。



タイムシートに3分50秒台後半のタイムが並び、スタート順終盤へ。昨年の全日本タイムトライアル2位の近谷涼(チームブリヂストンサイクリング)が3分52秒台を出して暫定トップに立つ。しかしその直後を走ったオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が3分46秒台を出してすぐにトップタイムを更新する。
その後も3分50秒を切るタイムは出るものの、アウラールのタイムを超える記録は出ない。アウラール来日2勝目となるかと思われた矢先、最終スタートのベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング)が3分45秒台を叩き出し、第1ステージ優勝を決めた。3位までが1秒以内という僅差の勝負となった。



優勝したダイボールは昨年のツール・ド・熊野に出場して総合2位。ツール・ド・とちぎ直前に行われたオセアニア選手権では、ロードレースと個人タイムトライアルで優勝している。ヒルクライマーのイメージが強い選手だが、「タイムトライアルも得意。本当はもっと長い距離の方が好きだけど」と話す。
「今日は短距離でハードなレースだった。チームメイトのマリオ(・ヴォクト)が3位になったので、明日はチームとしてこのポジションを守っていけるようにしたい」と語った。
一方、僅差の2位となったアウラールは、「2位という結果も自分のパフォーマンスにも満足している。明日はチームとしてレースをコントロールし、それでスプリント勝負になれば自分が勝てるようにしたい」と、コメントした。


日本人選手では、近谷の7位を最高に、地元宇都宮ブリッツェンの岡篤志が10位。タイム差はそれぞれ7秒、10秒差をつけられた結果となった。
明日は矢板市で周回コースを使用したロードレースが行われる。各チームが懸念している風が強くなりそうだが、果たして・・・?
ツール・ド・とちぎ 第1ステージ結果(個人タイムトライアル・3km)
1位 | ベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング) | 3分45秒77 |
2位 | オールイス・アルベルド・アウラール・サナブリア(マトリックスパワータグ) | +0秒88 |
3位 | マリオ・ヴォクト(チーム・サプラ・サイクリング) | +0秒97 |
4位 | アンガス・ライオンズ(オリヴァーズ・リアル・フード・レーシング) | +2秒36 |
5位 | パク・サンフン(LXサイクリングチーム) | +3秒91 |
6位 | ライアン・シュルト(オリヴァーズ・リアル・フード・レーシング) | +4秒15 |
7位 | 近谷 涼(チームブリヂストンサイクリング) | +7秒18 |
8位 | アレクセイス・サラモティンス(インタープロサイクリングアカデミー) | +7秒95 |
9位 | アフメット・オルケン(サルカノ・サカリヤ・BBチーム) | +9秒 |
10位 | 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) | +9秒72 |
ポイント賞(第1ステージ終了時)
1位 | ベンジャミン・ダイボール(チーム・サプラ・サイクリング) | 10p |
2位 | オールイス・アルベルド・アウラール・サナブリア(マトリックスパワータグ) | 9p |
3位 | マリオ・ヴォクト(チーム・サプラ・サイクリング) | 8p |
チーム総合成績(第1ステージ終了時)
1位 | チーム・サプラ・サイクリング | 11分28秒 |
2位 | オリヴァーズ・リアル・フード・レーシング | +5秒 |
3位 | マトリックスパワータグ | +10秒 |
text&photo:Satoru Kato
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