インターバイクでイノベーティブ・アワードを獲得した電動エアポンプFumpa Pumpsの国内展開が開始されている。手のひらサイズのコンパクトなボディから、ロードタイヤをわずか20秒でエア充填を完了させられる空気を送り出す力持ちなアイテムだ。



インターバイクのイノベーティブ・アワードに輝いた電動エアポンプ「Mini Fumpa(左)」「Fumpa(右)」インターバイクのイノベーティブ・アワードに輝いた電動エアポンプ「Mini Fumpa(左)」「Fumpa(右)」
フロアポンプがない場所でのタイヤ空気充填ほど億劫な作業はない。フロアポンプが無い、携帯ツールで空気を入れるシチュエーションというと出先でのパンク修理が主なケースとなるはずだ。そんな状況ではCo2ボンベがあればまだ良い方。ハンドポンプはセコセコと空気を入れている自分を想像しただけでも疲れてはこないだろうか。

ハードなサイクリングを完走する間近、体力的にも一杯一杯になっている状態でパンクしたことを想像してみよう。恐らく直ぐにパンクを直す気力もなく5分くらい休んでしまうはずだ。もしくはダラダラと作業をしてしまうだろう。筆者なら必ずどちらかになる。

そんな状況ではCo2ボンベが救世主のように感じられるだろう。Co2ボンベと並ぶエマージェンシーポンプとして活躍してくれるアイテム「Fumpa Pumps」が日本でも展開されることに。Fumpaはいわゆる電動エアコンプレッサー/ポンプであり、ポンピング作業を行わなくても自動的に空気をチューブの中に充填してくれる優れもの。Co2ボンベのように使いきりではなく、充電すれば繰り返し使用することができることが特徴だ。

Mini Fumpaは手のひらサイズだMini Fumpaは手のひらサイズだ FumpaはMiniと比較すると大きめだが、十分コンパクトなサイズ感だFumpaはMiniと比較すると大きめだが、十分コンパクトなサイズ感だ

Mini Fumpaは181gMini Fumpaは181g Fumpaは381gFumpaは381g


Fumpa Pumpsのラインアップは大きめのサイズの通常モデルと、携帯に最適なMiniの2種類。モデルによって電池容量が異なり、通常サイズは満充電から6本分に空気を入れることができ、Miniは2本分(いずれも0→100psi)のタイヤに空気を入れることができる。

週末のサイクリングで持ち運びやすいMiniは、6.8×3.2×(5.6+1.8)cmというボディサイズ、181gという重量のスペック。筆者が所有しているCo2ボンベ(容量16g)が60g/1本×2本、レザイン TRIGGER DRIVE CO2(インフレーター)が21g、レザインのCo2ボンベ用ジャケットというCo2システム(計141g)とは、約40g程度の差。重量感には個人差があるだろうが、代替品として十分なスペックであると思う。

MiniはCo2ボンベ2本を持つのと同じようなサイズ感だMiniはCo2ボンベ2本を持つのと同じようなサイズ感だ Co2のボンベを持ち運ぼうとすると141gぐらいとなるCo2のボンベを持ち運ぼうとすると141gぐらいとなる


通常サイズは8.7×4.2×(7.3+1.6)cm、重量は380gと、携帯するのにはMiniと比較してはディスアドバンテージとなるが、それでも手のひら大のサイズ感であるため、サドルバッグやバックパックなど収納すれば携帯の問題は無い。加えてこのサイズを差し引いても通常サイズを選ぶだけの魅力が備えられている。

通常サイズは、Miniにはない延長ホースが設けられ、空気充填が行いやすくなっている。さらに空気圧を表示するディスプレイが搭載され、空気圧を確認しながら空気の充填を行える。自分の力を使わない電動ポンプの場合、充填中に空気圧を感じられないため、数値が表示されるのは非常に有り難い機能だ。

Fumpa Pumpsの最大の特徴は高圧になっても充填速度が落ちず、ロードバイクでも納得のいく空気圧まで素早く入れられること。今回CW編集部で行なった試用では、700cホイール×26cタイヤを用いて、6BAR〜7BARまでに至る時間を確認した。

microUSBで充電を行うため、繰り返し使用することができるmicroUSBで充電を行うため、繰り返し使用することができる Pumpaには電源スイッチが備えられているPumpaには電源スイッチが備えられている

ノズルは仏式と米式に対応しているノズルは仏式と米式に対応している ボディ中央のボタンを押し、空気充填を行う。Fumpaには空気圧計が備えられているボディ中央のボタンを押し、空気充填を行う。Fumpaには空気圧計が備えられている


通常サイズのFumpaは約20秒で完了。そのままボタンを押し続け約25秒で7BARを突破したため、携帯ポンプとしては非常に短い時間でタイヤに空気を送ることができることが確認された。サイズはやや大きめであるもののFumpaを持ち運ぶことができれば、パンク対応のストレスもほぼ無くなるのでは無いだろうか。

対してMiniは空気を入れ始めて50秒で自動的に停止する機能が搭載されていることがポイント。今回の試用ではまず自動停止機能が発動した際の空気圧を確認してみた。そうすると空気圧計は6BARをやや上回る値を示した。追加で空気を入れたい場合は再びボタンを押すことで少量ずつ空気を入れられる仕組みになっているため、概ね2分足らずで実用する空気圧まであげられることになる。ワイドリム、ワイドタイヤが主流となり推奨空気圧が低くなってきている状況を鑑みると、Miniでも実用で困ることはないだろう。

空気を入れてみた使用感としては、充填速度に勝るものは無いという実感だ。空気を圧縮するコンプレッサーの音は大きく、振動も強め、空気を入れるとボディとチューブのバルブは熱を持ってしまうが、手軽に空気を入れられるメリットには敵わない。ただ空気を充填している間はポンプを持つ必要があるため、振動については好みが分かれるところかもしれない。

直接バルブに差し込み使用する直接バルブに差し込み使用する
Fumaにはホースが備えられているため、空気充填が行いやすいFumaにはホースが備えられているため、空気充填が行いやすい
Fumpa Pumpsのバッテリーにはリチウムポリマー電池が使用されている。飛行機内への持ち込みが行えるかどうかの第三者機関による検査が行われ、危険物水準を下回る結果を残しているため、海外遠征時も持ち運ぶことが可能となっている。この海外に持ち出せる点がCo2ボンベとの大きな違いだ。フロアポンプよりも軽量で、ハンドポンプよりも手軽に空気を充填できるメリットの存在は大きいはずだ。もし細かい調整を行いたい場合は、液晶付きの通常サイズか空気圧計を持ち込めば良いだろう。

インターバイク2017でイノベーション・アワードに輝いたFumpa Pumps。充電はMicroUSBで行い、通常サイズは2時間でタイヤ6本分、Miniは1時間でタイヤ2本分の充電を行うことができる。高圧を入れるロードはもちろん、エアボリュームが必要なオフロード系バイクでも活躍してくれるだろう。通常サイズの価格は31,838円、Miniは25,358円。




Fumpa
サイズ:8.7x4.2x7.3cm、ノズルの高さは+1.6cm
重量:380g
価格:31,838円(税込)

Mini Fumpa
サイズ:6.8x3.2x5.6cm、ノズルの高さは+1.8cm
重量:181g
価格:25,358円(税込)