ブエルタ・ア・サンフアン第4ステージは今大会2度目の集団スプリントに持ち込まれ、ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)やアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)を下したフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)が今大会ステージ2勝目を挙げた。
荒涼とした岩山を貫くトンネル (c)CorVos (c)CorVos
大会4日目を迎えたブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.1)のコースは、同国北西部の山岳地帯を挟む185.8km。コース中盤にまたがる州立公園内には3級、1級、1級とハイクラスのカテゴリー山岳が連続し、そこから80kmの下り基調を飛ばしてゴールになだれ込むスプリントステージだ。
この日は序盤、南米勢による6名逃げが生まれ、UAEチームエミレーツらスプリントチーム、そして総合リーダーのジュリアン・アラフィリップ(フランス)擁するドゥクーニンク・クイックステップなどワールドツアー勢がメイン集団をコントロール。逃げグループは山岳地帯を進むうちに3名まで数を減らし、その中でダニエル・ザモラ(アルゼンチン、アグルパシオン・ビルヘンデファティマ)が山岳ポイントの大量得点に成功し、ランキング首位に返り咲いている。
トラックの荷台からレースを応援 (c)CorVos
序盤から6名がエスケープ。人数を減らしながら残り2.5kmまで逃げた (c)CorVos
フィニッシュ10kmを切った場所にある洗い越しを渡る先頭2名 (c)CorVos
逃げグループはメカトラで1名を失いながら懸命に逃げ続けたものの、集団スプリントに向けてペースアップを続けるメイン集団が残り2.5kmでキャッチ。UAEやドゥクーニンク、ロット・スーダル、更にはボーラ・ハンスグローエらがもつれ合いながらゴールまでの距離を減らしていく。
総合リーダーのアラフィリップ自らスプリントトレインを牽引し、路面状況の悪い最終右コーナーをクリア。アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)を連れた発射台マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)が先頭を奪ったものの、その勢いをシモーネ・コンソンニ(イタリア)とフェルナンド・ガビリア(コロンビア)のUAEコンビが上回った。
絶好の位置からガビリアが発進し、その後方からホッジをパスしたペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が追従。蓋をするコンソンニをこじ開けながら距離を詰めるサガンだったが、僅かに距離が足らずガビリアが先着。コンチネンタル時代に頭角を現した好相性レースで今大会2勝目を飾った。
フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)にペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が迫る (c)CorVos
ハンドルを投げ込むフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)とペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) (c)CorVos
「サガンとホッジを相手にしたハイレベルな勝負だった。チームの働きはパーフェクトで、特にコンソンニが絶好のタイミングで僕を発進させてくれたんだ。昨年のこのステージで落車リタイアに追い込まれた分嬉しい気持ち。明日の休息日で一息ついて、アルト・コロラドが登場する明後日のステージに向けて調子を整えたいよ。総合成績は難しいだろうけれど、できる限り今のポジション(8秒遅れ総合2位)を守ってみたい」とガビリアは語っている。
翌日は1週間のステージレースとしては珍しい休息日。選手たちは一呼吸を置き、1級山岳アルト・コロラドに登り詰めるクイーンステージに向けて英気を養う。

大会4日目を迎えたブエルタ・ア・サンフアン(UCI2.1)のコースは、同国北西部の山岳地帯を挟む185.8km。コース中盤にまたがる州立公園内には3級、1級、1級とハイクラスのカテゴリー山岳が連続し、そこから80kmの下り基調を飛ばしてゴールになだれ込むスプリントステージだ。
この日は序盤、南米勢による6名逃げが生まれ、UAEチームエミレーツらスプリントチーム、そして総合リーダーのジュリアン・アラフィリップ(フランス)擁するドゥクーニンク・クイックステップなどワールドツアー勢がメイン集団をコントロール。逃げグループは山岳地帯を進むうちに3名まで数を減らし、その中でダニエル・ザモラ(アルゼンチン、アグルパシオン・ビルヘンデファティマ)が山岳ポイントの大量得点に成功し、ランキング首位に返り咲いている。



逃げグループはメカトラで1名を失いながら懸命に逃げ続けたものの、集団スプリントに向けてペースアップを続けるメイン集団が残り2.5kmでキャッチ。UAEやドゥクーニンク、ロット・スーダル、更にはボーラ・ハンスグローエらがもつれ合いながらゴールまでの距離を減らしていく。
総合リーダーのアラフィリップ自らスプリントトレインを牽引し、路面状況の悪い最終右コーナーをクリア。アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)を連れた発射台マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)が先頭を奪ったものの、その勢いをシモーネ・コンソンニ(イタリア)とフェルナンド・ガビリア(コロンビア)のUAEコンビが上回った。
絶好の位置からガビリアが発進し、その後方からホッジをパスしたペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が追従。蓋をするコンソンニをこじ開けながら距離を詰めるサガンだったが、僅かに距離が足らずガビリアが先着。コンチネンタル時代に頭角を現した好相性レースで今大会2勝目を飾った。


「サガンとホッジを相手にしたハイレベルな勝負だった。チームの働きはパーフェクトで、特にコンソンニが絶好のタイミングで僕を発進させてくれたんだ。昨年のこのステージで落車リタイアに追い込まれた分嬉しい気持ち。明日の休息日で一息ついて、アルト・コロラドが登場する明後日のステージに向けて調子を整えたいよ。総合成績は難しいだろうけれど、できる限り今のポジション(8秒遅れ総合2位)を守ってみたい」とガビリアは語っている。
翌日は1週間のステージレースとしては珍しい休息日。選手たちは一呼吸を置き、1級山岳アルト・コロラドに登り詰めるクイーンステージに向けて英気を養う。
ブエルタ・ア・サンフアン2019第4ステージ結果
1位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | 4h20'26" |
2位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
4位 | シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | ルカ・パチオーニ(イタリア、ネーリソットリ・セッレイタリア・KTM) | |
6位 | マッテオ・マルチェッリ(イタリア、カハルーラル・セグロスRGA) | |
7位 | ネルソン・ソト(コロンビア、カハルーラル・セグロスRGA) | |
8位 | イメリオ・チーマ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ) | |
9位 | ニコラス・マース(ベルギー、ロット・スーダル) | |
10位 | リカルド・エスケーラ(アルゼンチン、アグルパシオン・ビルヘンデファティマ) |
個人総合成績
1位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 11h35'42" |
2位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | +8" |
3位 | ヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +22" |
4位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
5位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | +26" |
6位 | フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
7位 | ウィネル・アナコナ(コロンビア、モビスター チーム) | |
8位 | ラウレアーノ・ロサス(アルゼンチン、アソシアシオンシビルマルダン) | +40" |
9位 | オスカル・セヴィリャ(スペイン、メデリン) | +41" |
10位 | シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +44" |
山岳賞
1位 | ダニエル・ザモラ(アルゼンチン、アグルパシオン・ビルヘンデファティマ) | 30pts |
2位 | ニコラス・ペレデス(コロンビア、メデリン) | 18pts |
3位 | ロイネール・ナヴァロ(ペルー、ペルーナショナルチーム) | 13pts |
ヤングライダー賞
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 7h01'45" |
2位 | ジーノ・マーダー(スイス、ディメンションデータ) | |
3位 | アレクサンドル・カスタノ(コロンビア、ベルトラミTsa) |
チーム総合成績
1位 | UAEチームエミレーツ | 21h05'15" |
2位 | ボーラ・ハンスグローエ | |
3位 | モビスター |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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