オーダーウェアブランドのチャンピオンシステムより、冬場のライドには欠かせない「Performance ウィンタージャケット」をテスト。撥水性も備えた防風生地を採用し、温かで使い勝手に優れたウインターウェアに仕上がる。



チャンピオンシステム Performance ウィンタージャケットチャンピオンシステム Performance ウィンタージャケット
プロチームも使用するハイパフォーマンスなウェアを各種展開するチャンピオンシステム。今季もワールドチームのUAEチームエミレーツをサポートしており、プロライダーのフィードバックを受けた高性能ウェアの開発を日々進めている。昨秋にはウインターアイテムのラインアップを刷新しており、よりユーザーが選びやすい製品展開へとアップデート。その中でも冬場のトレーニングライドで重宝するのが「Performance ウィンタージャケット」だ。

チャンピオンシステムはウェアグレードを上からAPEX、Performance、Techという3つのコレクションに分けて設定しており、今回のウインタージャケットは幅広いライダーにマッチするPerformanceモデル。性能と価格をバランスさせた高いクオリティを誇るミドルグレードだ。

保温性を重視し襟は高めの設計、ジッパーには持ち手も付いて開け閉めがしやすい保温性を重視し襟は高めの設計、ジッパーには持ち手も付いて開け閉めがしやすい ピタリとフィットする袖口によって冷気の進入を防ぐピタリとフィットする袖口によって冷気の進入を防ぐ

バックポケットは標準的な3つ口タイプ。左右のポケットは入り口が斜めになり手を入れやすいようデザインされているバックポケットは標準的な3つ口タイプ。左右のポケットは入り口が斜めになり手を入れやすいようデザインされている 右ポケットには小物を収納しやすい防水ジップポケットを備える右ポケットには小物を収納しやすい防水ジップポケットを備える

気温の低い天候で使用する冬用ウェアとして、内側には保温性の高い起毛素材を採用。肌触りも良く柔らかな着心地を演出している。ジャケットではあるものの、厳寒期向けの厚く重いものではなく、ノーマルな冬用長袖ジャージのように着こなせる軽い作りも特徴的だ。

冷たい風をシャットアウトするため襟はやや高め、袖口も手首にピタリとフィットする伸縮性の高い素材を使用することで冷気の進入を防いでいる。また表面には優れた防風性を持つウェザーシールド素材を採用。ウインドブレーカー等を着用せずとも走行中に受ける風をカットしてくれる他、撥水加工も施されており優れたシェル機能を発揮してくれる。

防風と撥水の機能を持ったウインタージャケットに仕上がる防風と撥水の機能を持ったウインタージャケットに仕上がる
体温調整もしやすいように上下から開け閉め可能なダブルジッパーを採用体温調整もしやすいように上下から開け閉め可能なダブルジッパーを採用 ゴムタイプの裾によってフィット感を高めているゴムタイプの裾によってフィット感を高めている

走行中に体温調整がしやすいよう、上下から開け閉めが可能なダブルジッパー仕様に。背面には標準的な3つ口のバックポケットを備える。背面ポケット中央にはリフレクターを、右ポケットには小物を収納しやすい防水ジップポケットも設けられている。

カッティングは選べる4種類をラインアップ。スタンダードなクラブカット、ややタイトめなレースカットとともに、女性用と子ども用も用意されている。XS~4XLまでの豊富なサイズを揃え、価格は15,500円(税抜)だ。オーダーウェアのため、注文方法などはチャンピオンシステムのHPを参照してほしい。



― 編集部インプレッション

「長袖ジャージとウインドブレーカーの役割を1枚で果たしてくれる優れもの」「長袖ジャージとウインドブレーカーの役割を1枚で果たしてくれる優れもの」
実業団レースに出場するレーシングチームから、ロングライドやイベント参加がメインというホビーチームまで幅広くオーダーウェアが浸透している昨今。「夏物ジャージはチームの仲間とオーダーウェアで揃えたけど、冬物はまだなんだよね……」という人たちも少なくないはず。ベストやウインドブレーカー等は汎用性の高い定番アイテムとして人気だが、冬場のトレーニングとして考えた時にPerformance ウィンタージャケットも実用性の高い製品に仕上がっている。

撥水加工が施され不意の雨でもウェアが濡れて冷えるのを防いでくれる撥水加工が施され不意の雨でもウェアが濡れて冷えるのを防いでくれる 第一にウェア全面に防風素材を使用しているため、長袖ジャージ+ウインドブレーカーのレイヤリングをこの1枚で補ってしまえる点が非常に優秀。10~5℃帯でも風が冷たいと感じることはなく(気温による寒さは別として)、身体が冷えてしまうのを防いでくれた。またウインドブレーカーだと内側に湿気や熱がこもりがちになるが、防風素材ながら程よく外部に排気している感覚もあり、強度の高いトレーニングでも快適性を保ってくれた。

一方で撥水加工をした機能性素材のためか、伸縮性は控えめ。ジャストサイズで着ると脇付近に軽く突っ張り感があった。気になる人はフィッティングの際に前傾姿勢で伸び感を確かめて欲しい。ただ、ウインドブレーカーのように風でバタつくこともないため、アップテンポなトレーニングにはぴったりだ。

日中、陽が差して10℃前後の気温であれば長袖アンダー+半袖ジャージ+ウィンタージャケットという組み合わせで丁度良い印象。夏用ジャージと同じサイズ感でチョイスするとややタイトめに着れるので、寒さ対策に長袖ジャージを下に合わせたいとなると1~2サイズアップするといいだろう。レイヤリングによって15~5℃あたりまでは対応可能な保温性を持っており、幅広いシーズンで活躍するジャケットとして重宝すること間違いなしだ。(CW編集部:村田悠人)

チャンピオンシステム Performance ウィンタージャケット
カッティング:Race、Club、Woman、Children
サイズ:XS~4XL
価 格:15,500円(税抜)


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