イギリスのチームスカイが2019年度のグランツールにおけるトップ選手の割り振りを発表。クリストファー・フルーム(イギリス)とゲラント・トーマス(イギリス)が再びツール・ド・フランスでタッグを組む。また、エガン・ベルナル(コロンビア)がジロ・デ・イタリアでエースを担う予定だ。


クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Russ Ellis / TeamSky
2019年7月6日にベルギーのブリュッセルで開幕するツールに、最多記録タイの5勝目がかかったフルームと、ディフェンディングチャンピオンのトーマスが再び揃って出場する。2018年のジロ・デ・イタリアで逆転総合優勝を果たし、ツールでは最終的にトーマスのアシストを担ったフルームは「2019年の目標を立て、どのグランツールに集中するかを決めるのは簡単なことではなかった。特に、昨年素晴らしい思い出を残したジロを省くのは難しい決断だったけど、ツールを第一目標にして走るためにはジロをスキップするのが最良だと判断した」とコメントする。「自分のキャリアが『どんなレガシー(遺産)を残すべきか』という段階に差し掛かっている今、ツールで5勝目を飾って、これまで4人しか達成していない5勝クラブに入ることができれば素晴らしいと思う」。

「ツールに出場して、最高の結果を残すことが最大の目標」と語るのは、1月のツアー・ダウンアンダーでシーズンインする予定のトーマス。「もし昨年ツールで勝っていなければ今年ジロとブエルタに出場することも考えたけど、ゼッケン1番をつけることができるツールに100%の状態で挑まなければ悔いが残る。ツールを中心に考えながら昨年とは少し異なるプログラムで走る予定。ヨークシャーで開催される世界選手権のタイムトライアルでチャンスがあると思うので、そこでイギリスの大声援を受けて走りたい」。2018年と同様にチームスカイは2019年もフルームとトーマスのダブルエースでマイヨジョーヌを狙うことになる。

クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Russ Ellis / TeamSkyゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) photo:Russ Ellis / TeamSky

2018年にチームスカイ入りし、ツアー・オブ・カリフォルニア総合優勝、ツール・ド・ロマンディ総合2位、そして初出場のツールでフルームとトーマスをアシストしながら総合15位に入ったベルナルは今やチームの中心選手。21歳のコロンビアンライダーはチームスカイのエースとしてジロに挑むことが決まった。「ジロは昔からずっと憧れていたレース。3年間イタリアに住んでいたし、友人も多く、イタリアの熱いファンが好き。コースもよく知っているし、好きなジロで良い走りをしたい」と、初めてグランツールでエースを担うベルナルは胸を躍らせる。

2023年まで5年間という異例の契約更新をしたベルナルは、フルームとともに大会連覇がかかった2月のツアー・コロンビアでシーズンインする予定。「今からコロンビアで走るのが楽しみだ。フルーミーと一緒に走るレースであり、地元でファンや家族に良い走りを見せたい」とコメント。同大会にはダイエル・キンタナ(コロンビア、モビスター)やミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)、リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファースト)らも出場する予定だ。

ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) photo:Russ Ellis / TeamSkyエガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) photo:Russ Ellis / TeamSky
エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) photo:Russ Ellis / TeamSky

text:Kei Tsuji

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