チューブレスタイヤシステムの関連製品を専業とする新興ブランドのミルキット。タイヤ内の空気を保持したままシーラントを補充できる専用弁付きバルブとシリンジを紹介しよう。定期的なシーラント補充に適したプロダクトだ。



シーラント注入が行いやすいメンテナンスキット「ミルキット」シーラント注入が行いやすいメンテナンスキット「ミルキット」 (c)milkit.bike
チューブレスタイヤ運用でネックとなるポイントはタイヤを嵌める際のビード上げとシーラント関連の作業だろう。シーラントはタイヤインストール時に一度入れたら終わりではなく、効果を保つためには定期的に補充を行う必要がある。この作業はタイヤビードの片側を外すにせよ、バルブコアを外すにせよ、空気の再補充という手間もかかってしまう。

この手間を少なくするために独自のバルブシステムを生み出したのが今回紹介するミルキットだ。最大の特徴はチューブレスバルブの根本、バルブホールを埋める樹脂パーツ部分に"弁"が設けられていること。これによりバルブコアを外した状態でもホイールからの流出を防ぐことに成功した。

注目のポイントはバルブの弁。シリンジのストローが弁を貫いている状態注目のポイントはバルブの弁。シリンジのストローが弁を貫いている状態 (c)milkit.bike
弁を貫くストローが装備されたシリンジ(注射器)を使用することで、空気を流出させることなくシーラントをタイヤ内部に注入することが可能となっている。ストローによってリム内側まで直接シーラントを届けるため、パンク補修用の小さな粒子が混合されている製品を使ったとしてもバルブにシーラントが詰まりにくいという特徴も持つ。

また、シリンジには目盛りが記載されており、注入するシーラント量をコントロールすることが可能だ。シリンジはタイヤ内部に保持されているシーラントを吸い上げることもできるため、追加で必要なシーラント量を把握した上で作業が行える。

ミルキットを使用した場合は、バルブコアを外し、シリンジを接続、内部シーラントを確認・追加という行程のみで作業が完了する。手を汚す心配も少なく、手軽というメリットを持つと言っても良いだろう。今回国内展開されるのは「compact 35」という、35mmバルブのセット。内容はバルブ2本とシリンジ、バルブコアツールだ。価格は6,000円(税抜)。国内での取扱はトライスポーツ。

ミルキット compact35ミルキット compact35 (c)トライスポーツ
ミルキット プロモーションムービー




ミルキット コンパクト35
セット内容:35mmミルキットバルブ×2本、シリンジ、バルブコアツール
価格:6,000円(税抜)


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