明日9月7日から開幕する予定だったツール・ド・北海道(UCI2.2)が、6日未明に発生した強い地震の影響で開催中止となった。開幕地点の旭川市内では未だに停電と断水が続いているという。



停電の中行われた監督会議停電の中行われた監督会議 photo:Satoru Kato
6日の午前3時8分ごろ、北海道胆振地方中東部を震源とする最大震度7を観測した地震。第1ステージのスタート地点となる旭川市内は震度4の揺れを観測した。朝から停電と断水が続いていたが、夕方には一部で復旧が進んでいる。準備のために滞在していた各チームも含めて市内に大きな人的物的被害は起きていない。

ツール・ド・北海道の主催者は午前11時に大会中止を決め、この後15時半からの監督会議で正式に中止が伝達された。

大会中止の説明をするチーフコミッセール大会中止の説明をするチーフコミッセール photo:Satoru Kato国内外チーム共に、今後について主催者への確認が相次いだ国内外チーム共に、今後について主催者への確認が相次いだ photo:Satoru Kato

主催者によれば、6日早朝から警察や地元自治体など関係各所と協議を進めた。その結果、災害復旧のために人員を割くことを最優先とするため、レースの立哨やボランティアを派遣できない旨の説明があり、開催は難しいと判断。今大会全てを中止するとの判断に至った。

ツール・ド・北海道は、過去にステージのキャンセルはあったが、大会中止は今回が初めて。

今年のツール・ド・北海道は、国内外計21チームが出場。旭川をスタートし、大雪山の周囲を反時計回りに回る3日間3ステージ、計536kmのレースが行われる予定だった。

第1ステージ 十勝岳をバックに走るコース第1ステージ 十勝岳をバックに走るコース photo:Satoru Kato
第2ステージのハイライトになる予定だった三国峠第2ステージのハイライトになる予定だった三国峠 photo:Satoru Kato
このたびの被害に遭われた地域の方々に心よりお見舞い申し上げます。


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