イタリアのサドルブランド、アスチュートがフルカーボン製のハイエンドサドルを発表。同社のテクノロジーの粋を一つに集めた「ONE」だ。ディメンションデータと共同開発を行ったレーシングモデルを紹介しよう。



アスチュート ONEアスチュート ONE (c)ヴィットリアジャパン
多くの有力なサドルブランドの故郷であるイタリア。その地から2013年に生まれた新進のブランドがアスチュートだ。イタリアのサドル職人たちのハンドメイドによる高いクオリティと、特許を取得した先端のテクノロジーを同居させる実力派のブランドでもある。

ライバルとなる老舗ブランドに対して、歴史こそ浅いもののその実力は折り紙付きだ。シームレスでクリーンな表皮の処理、さらに型崩れを起こしづらいプログレッシブメモリーフォームなどを駆使することで、快適性と軽さ、そして美しいルックスを併せ持つ高品質なサドルをアスチュートは作り続けてきた。

そんな気鋭のサドルブランドが先日行われたユーロバイクにて発表したのが、「ONE」だ。軽さと快適性というレーシングサドルに求められる性能を最高のバランスで実現するために、アスチュートが選んだのがフルカーボンサドルというカテゴリだった。

アスチュート ONEアスチュート ONE (c)ヴィットリアジャパン
一切のパッドを廃し、座面からレールに至るまですべてのパーツを3Kカーボンにて成型。無駄を削ぎ落としたこのモデルは平均重量98gという数値をマークする。しかし、ただ軽く作るだけではなく、実戦に耐える性能もしっかりと与えられている。

開発にあたり、アスチュートはUCIワールドチームであるディメンションデータとタッグを組んだ。チームからのフィードバックを受け、レースで勝つための性能を持った超軽量サドルとしてONEは開発されたのだ。

シェルと一体となったレールは、絶妙なカーブを描き路面からの衝撃を吸収するシェルと一体となったレールは、絶妙なカーブを描き路面からの衝撃を吸収する (c)ヴィットリアジャパン
カーボンサドルだが、クラシックな革サドルを彷彿とさせるデザインカーボンサドルだが、クラシックな革サドルを彷彿とさせるデザイン (c)ヴィットリアジャパンサドル先端まで溝が続くサドル先端まで溝が続く (c)ヴィットリアジャパン


座面は大きく左右に分割されたようなデザインで、中央部のチャネルは座面前方まで続いていくデザインに。軽量性にもつながるデザインであるが、尿道や神経、血管の圧迫を和らげ、長時間のライドを快適にする構造でもある。

シェルと滑らかにつながるレールは、美しいルックスを提供するとともに、絶妙なカーブを描くことで、路面からの衝撃を吸収しライダーへのダメージを緩和する。座面後部には、クラシカルな革サドルを彷彿とさせる鋲をモチーフにしたデザインも取り入れられ、単なる軽量サドルにとどまらないデザイン性も獲得したラグジュアリーモデルでもある。

イタリアのクラフトマンシップと最先端のテクノロジーが出会い生まれたこのハイエンドモデルは、8月の上旬に発売されることに。国内100個限定のプレミアムモデルとなるため、気になる方はお早めに。価格は64,000円(税抜)



アスチュート ONE
レール材質:カーボン(7x9mm)
パッド:なし
シェル:3Kカーボン(マット仕上げ)
サイズ:135x270mm
重量:98g(ave.)
カラー:マットカーボン
価格:64,000円(税抜)
国内販売数:限定100個
発売日:8月上旬

※ONEは国内100個の数量限定モデルとして発売するが、イタリアでのハンドメイド生産の為、納期に時間が掛かる場合があるとのこと。
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