2018/05/21(月) - 20:00
ツアー・オブ・ジャパンの第2ステージとなる京都ステージが行われ、雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)が優勝し、ポイント賞も獲得した。個人総合首位はグレガ・ボーレ(バーレーン・メリダ)。山岳賞は草場啓吾(日本ナショナルチーム)が獲得した。
ツアー・オブ・ジャパン2日目は京都ステージ。普賢寺ふれあいの駅をスタートして同志社大学構内をパレードし、京田辺市と精華町にまたがる1周16.8kmの周回コースを6周する。
朝から晴れて夏のような日差しが照りつける1日。京田辺市では6月上旬並みの27℃の最高気温を記録した。レースは最高気温まで上がる前に終わったものの、5月としては暑い中でのレースとなった。
リアルスタートが切られると、安原大貴(マトリックスパワータグ)がアタック。これに木村圭佑(シマノレーシング)、コナー・ブラウン(アメリカ、チームイルミネイト)、草場啓吾(日本ナショナルチーム)が追従。4人の逃げが容認される。メイン集団は目立ってコントロールするチームが無いこともあり、2周目には4分以上の差がつく。
逃げ集団では3周目と5周目の中間スプリント賞を安原が獲り、山岳賞は3周目を木村、5周目を草場が獲り、周回を重ねる。
4周目、ディラン・サンダーランド(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネス)、シモン・ペロー(スイス、チームイルミネイト)の2人が追走して5周目に逃げ集団に合流。安原がメイン集団に戻って5人となった逃げ集団は、メイン集団に1分差をつけて最終周回に入る。その後差は詰まり、残り3km付近で吸収する。
集団は牽制しながら進む中、残り2kmを過ぎ、直角コーナーが連続する残り1kmに向かうところで、「コーナーで加速するようにしたら後ろが離れた」と言う雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)が単独で先行。反応が遅れた後続との差が開いた状態で最終コーナーへ。
雨澤は残り200mのホームストレートに先頭で姿を現す。グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ)、マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)がスプリントするも届かず、雨澤がガッツポーズと共にフィニッシュラインを超えた。日本人選手のツアー・オブ・ジャパンでの優勝は2016年の伊豆ステージでの新城幸也以来。国内チームの日本人選手の優勝は、2014年の東京ステージ優勝の西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)以来4年ぶりだ。
表彰式でも「勝ったのが信じられない」と言っていた雨澤。「マジかよ?本当に勝っちゃったよという驚きでした。チームにとってもステージ優勝出来たことは大きいし、素直に喜びたいです。」と、初のUCIレース優勝を喜んだ。雨澤はポイント賞ジャージも獲得。明日のいなべステージは青いジャージを着てスタートする。
個人総合首位は、この日2位のボーレに変わった。「今日は勝てなかったけれど、リーダージャージを手に入れることが出来たのは嬉しい。できればこのグリーンジャージを何日か着ていたいし、強力なチームメイトがいるので守ることも可能だと思う。チームメイトには新城選手もいるので、彼が勝てるようなチャンスも作って行きたい」と、ボーレはコメントした。
また、京都ステージから設定される山岳賞は、草場啓吾(日本ナショナルチーム)が獲得。一緒に逃げた木村と同ポイントとなったが、順位が上の草場が山岳賞ジャージを着る。草場は昨年のツール・ド・北海道でも山岳賞争いをしており、ツアー・オブ・ジャパンでの活躍も期待される。
一方、宇都宮ブリッツェンは増田成幸がレース終盤に落車。自力でフィニッシュしたものの、背中の痛みを訴えており、病院で検査を受けることになった。明日の出走が可能なのかは不明だ。
明日の第3ステージは三重県のいなべステージ。「いなベルグ」と名付けられた急坂を含むコースが、前半戦のクライマックスを迎える。
ツアー・オブ・ジャパン2日目は京都ステージ。普賢寺ふれあいの駅をスタートして同志社大学構内をパレードし、京田辺市と精華町にまたがる1周16.8kmの周回コースを6周する。
朝から晴れて夏のような日差しが照りつける1日。京田辺市では6月上旬並みの27℃の最高気温を記録した。レースは最高気温まで上がる前に終わったものの、5月としては暑い中でのレースとなった。
リアルスタートが切られると、安原大貴(マトリックスパワータグ)がアタック。これに木村圭佑(シマノレーシング)、コナー・ブラウン(アメリカ、チームイルミネイト)、草場啓吾(日本ナショナルチーム)が追従。4人の逃げが容認される。メイン集団は目立ってコントロールするチームが無いこともあり、2周目には4分以上の差がつく。
逃げ集団では3周目と5周目の中間スプリント賞を安原が獲り、山岳賞は3周目を木村、5周目を草場が獲り、周回を重ねる。
4周目、ディラン・サンダーランド(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネス)、シモン・ペロー(スイス、チームイルミネイト)の2人が追走して5周目に逃げ集団に合流。安原がメイン集団に戻って5人となった逃げ集団は、メイン集団に1分差をつけて最終周回に入る。その後差は詰まり、残り3km付近で吸収する。
集団は牽制しながら進む中、残り2kmを過ぎ、直角コーナーが連続する残り1kmに向かうところで、「コーナーで加速するようにしたら後ろが離れた」と言う雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)が単独で先行。反応が遅れた後続との差が開いた状態で最終コーナーへ。
雨澤は残り200mのホームストレートに先頭で姿を現す。グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ)、マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)がスプリントするも届かず、雨澤がガッツポーズと共にフィニッシュラインを超えた。日本人選手のツアー・オブ・ジャパンでの優勝は2016年の伊豆ステージでの新城幸也以来。国内チームの日本人選手の優勝は、2014年の東京ステージ優勝の西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)以来4年ぶりだ。
表彰式でも「勝ったのが信じられない」と言っていた雨澤。「マジかよ?本当に勝っちゃったよという驚きでした。チームにとってもステージ優勝出来たことは大きいし、素直に喜びたいです。」と、初のUCIレース優勝を喜んだ。雨澤はポイント賞ジャージも獲得。明日のいなべステージは青いジャージを着てスタートする。
個人総合首位は、この日2位のボーレに変わった。「今日は勝てなかったけれど、リーダージャージを手に入れることが出来たのは嬉しい。できればこのグリーンジャージを何日か着ていたいし、強力なチームメイトがいるので守ることも可能だと思う。チームメイトには新城選手もいるので、彼が勝てるようなチャンスも作って行きたい」と、ボーレはコメントした。
また、京都ステージから設定される山岳賞は、草場啓吾(日本ナショナルチーム)が獲得。一緒に逃げた木村と同ポイントとなったが、順位が上の草場が山岳賞ジャージを着る。草場は昨年のツール・ド・北海道でも山岳賞争いをしており、ツアー・オブ・ジャパンでの活躍も期待される。
一方、宇都宮ブリッツェンは増田成幸がレース終盤に落車。自力でフィニッシュしたものの、背中の痛みを訴えており、病院で検査を受けることになった。明日の出走が可能なのかは不明だ。
明日の第3ステージは三重県のいなべステージ。「いなベルグ」と名付けられた急坂を含むコースが、前半戦のクライマックスを迎える。
ツアー・オブ・ジャパン2018 京都ステージ(105km) 結果
個人総合時間順位(京都ステージ終了時)
1位 | グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) | 2時間52分37秒 |
2位 | マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | +1秒 |
3位 | イアン・ビビー(イギリス、JLTコンドール) | +4秒 |
4位 | オリバー・ウッド(イギリス、JLTコンドール) | +5秒 |
5位 | ミッヘル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
6位 | 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) |
ポイント賞(京都ステージ終了時)
1位 | 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) | 25p |
2位 | マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | 25p |
3位 | グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) | 24p |
山岳賞(京都ステージ終了時)
1位 | 草場啓吾(日本ナショナルチーム) | 8p |
2位 | 木村圭佑(シマノ) | 8p |
3位 | コナー・ブラウン(アメリカ、チームイルミネイト) | 2p |
チーム総合時間賞(京都ステージ終了時)
1位 | JLTコンドール | 8時間38分7秒 |
2位 | ベネロング・スイスウェルネス | +7秒 |
3位 | 宇都宮ブリッツェン |
text&photo:Satoru Kato
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