日本最大のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が開幕。大阪府堺市で開催された第1ステージのタイムトライアルでJLTコンドールのイアン・ビビー(イギリス)が優勝した。



地元小学生の一輪車クラブによる妙技が披露される地元小学生の一輪車クラブによる妙技が披露される photo:Satoru Kato新城幸也のバーレーン・メリダが揃うと黒山の人だかり新城幸也のバーレーン・メリダが揃うと黒山の人だかり photo:Satoru Kato

日本最大にして国内最高峰となるUCI2.1クラスのステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が開幕した。

初日の第1ステージは、自転車部品メーカー「シマノ」のお膝元でもある大阪府堺市での個人タイムトライアル。コースそのものは昨年までと変わらないものの、会場となる大仙公園の南側にスタート・フィニッシュ地点が移動された。また、スタートとフィニッシュが分けられたため距離は若干短くなり、2.6kmのタイムトライアルとなる。

堺国際クリテリウムは原田裕成(チームブリヂストンサイクリング)が優勝堺国際クリテリウムは原田裕成(チームブリヂストンサイクリング)が優勝 photo:Satoru Kato
今年もタイムトライアルに先立ち、ツアー・オブ・ジャパン出場選手による「堺国際クリテリウム」が午前中に開催された。タイムトライアルと同じコースを10周するレースは、序盤に先行した8人が最後まで逃げ切り、スプリント勝負を制した原田裕成(チームブリヂストンサイクリング)が優勝した。



タイムトライアルはイアン・ビビーが優勝 岡篤志が5位

午後からは本番のタイムトライアル。30秒間隔で16チーム94人が出走していく。

7位 グレガ・ボーレ(バーレーン・メリダ)3分14秒597位 グレガ・ボーレ(バーレーン・メリダ)3分14秒59 photo:Satoru Kato5位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)3分13秒80が日本人最高位5位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)3分13秒80が日本人最高位 photo:Satoru Kato

3位 オリバー・ウッド(JLTコンドール)3分13秒243位 オリバー・ウッド(JLTコンドール)3分13秒24 photo:Satoru Kato2位 マルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)3分13秒052位 マルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)3分13秒05 photo:Satoru Kato

13番目にスタートしたグレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ)が、3分14秒55で暫定トップ。このタイムはしばらく更新されないまま、後半のスタート順に進む。

60番目にスタートしたミッヘル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー)が、3分13秒73を出してトップタイムを更新。さらに67番目にスタートしたオリバー・ウッド(イギリス、JLTコンドール)が3分13秒24と、僅かに上回ってトップタイムを更新。スタート順終盤に向けてトップが目まぐるしく入れ替わる。

優勝 イアン・ビビー(JLTコンドール) 3分12秒00優勝 イアン・ビビー(JLTコンドール) 3分12秒00 photo:Satoru Kato
そして、最後から12番目となる83番目スタートのイアン・ビビー(イギリス、JLTコンドール)が、3分12秒00を出してトップタイムを大きく更新する。JLTコンドールのワン・ツーで終わるかと思われたが、マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)が、3分13秒05を出して2位に割り込む。その後トップタイムの更新はなく、ビビーのステージ優勝が決まった。

日本人選手では岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が3分13秒80で5位に入り、日本最高位となった。

大会冠スポンサーのNTN製ベアリングを使ったハンドスピナーを手にするイアン・ビビー(JLTコンドール)大会冠スポンサーのNTN製ベアリングを使ったハンドスピナーを手にするイアン・ビビー(JLTコンドール) photo:Satoru KatoTOJキッズのかわいいポーズに笑顔を見せる新人賞のオリバー・ウッド(JLTコンドール)TOJキッズのかわいいポーズに笑顔を見せる新人賞のオリバー・ウッド(JLTコンドール) photo:Satoru Kato

堺ステージ優勝、イアン・ビビー(イギリス、JLTコンドール)のコメント

「日本に来るのをチーム全員で楽しみにしていたので、初日から勝ててハッピーだ。過去にもこのような短距離のタイムトライアルで表彰台に乗ったことがあるので、ベストを尽くせば勝てる可能性はあると思っていた。チームはクライマーもスプリンターも揃えてきているので、ステージ優勝も総合優勝も狙える。ツアー・オブ・ジャパンは富士山ステージがハードだと聞いているが、富士山も含めて勝てるところで狙っていきたい」
ツアー・オブ・ジャパン2018 堺ステージ(2.6km 個人タイムトライアル) 結果
1位 イアン・ビビー(イギリス、JLTコンドール) 3分12秒
2位 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) +1秒5
3位 オリバー・ウッド(イギリス、JLTコンドール) +1秒24
4位 ミッヘル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー) +1秒73
5位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +1秒80
6位 キャメロン・バイパー(アメリカ、チームイルミネイト) +2秒14
7位 グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) +2秒55
8位 アンソニー・ジャコッポ(オーストリア、ベネロング・スイスウェルネス) +2秒59
9位 タイラー・ウィリアムズ(アメリカ、イスラエルサイクリングアカデミー) +2秒78
10位 レイモンド・クレダー(オランダ、チーム右京) +2秒99
ポイント賞(堺ステージ終了時)
1位 イアン・ビビー(イギリス、JLTコンドール) 10p
2位 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) 9p
3位 オリバー・ウッド(イギリス、JLTコンドール) 7p
チーム総合時間賞(堺ステージ終了時)
1位 JLTコンドール 9分40秒
2位 ベネロング・スイスウェルネス +4秒
3位 イスラエルサイクリングアカデミー +6秒
text&photo:Satoru Kato

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