1月21日に行なわれたレース外ドーピング検査で、エディ・ラッティ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)の尿サンプルから禁止薬物EPO(エリスロポエチン)陽性反応が検出された。ラッティはかつてチームニッポに所属し、2005年にツール・ド・北海道で総合優勝に輝いている。

イタリアのシーズン初戦GPコスタ・デッリ・エトルスキに出場したエディ・ラッティ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)イタリアのシーズン初戦GPコスタ・デッリ・エトルスキに出場したエディ・ラッティ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック) photo:Cor Vosイタリアのガゼッタ紙が伝えたところによると、1月21日に行なわれたレース外ドーピング検査で採取された32歳ラッティの尿サンプルから、EPOの陽性反応が検出された。サンプルを採取したのはUCI(国際自転車競技連合)。検査はスイス・ローザンヌにあるWADA(世界アンチドーピング機構)承認の研究所が行なった。

所属するデローザ・スタックプラスチックは、ラッティを暫定的に出場停止状態にしている。ラッティはBサンプルの再検査を要請すると見られている。

ラッティは2000年にマペイでプロデビュー。2002年にはトレ・ヴァッリ・ヴァレジーネとトリティコ・ロンバルドで優勝を飾った。日本チームにゆかりがあり、ランプレやフランドルを経て2005年にチームニッポに移籍。同年ツール・ド・北海道でステージ3勝を飾り、圧倒的な強さで総合優勝に輝いた。

ナトゥリーノやアウルム・ホテル所属後、2008年には再びニッポ・エンデカへ。2009年はアミーカ・チップスに所属したが、シーズン中盤にチームが解散してしまう。今シーズンは、LPRブレークスの実質的な後継チーム、デローザ・スタックプラスチックに所属していた。

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos