本格的な山岳コースで行なわれたチャレンジ・マヨルカ第3戦トロフェオ・インカ。レースは3名によるスプリント勝負に持ち込まれ、リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)が優勝を飾った。

逃げグループのスプリント勝負で勝利したリーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)逃げグループのスプリント勝負で勝利したリーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム) photo:Cor Vosチャレンジ・マヨルカ3日目のトロフェオ・インカは、マヨルカ島内陸部の山岳地帯を駆ける157kmのコース。前日までとは打って変わって、2つの難関山岳が設定された本格的な山岳コースだ。

レースは序盤からアタックが繰り返されたが、決定的な動きが無いままレース後半へ。レースが動いたのは、ゴール55km手前に設定された2級山岳ソレル峠。この標高500mの上りで、ツアー・ダウンアンダーで山岳賞を獲得したローレッガー(オーストリア)、ゲルデマン(ドイツ)、フレーリンガー(ドイツ)のミルラムトリオを含む5名のアタックが決まった。

山岳ステージで逃げ切り勝利を飾ったリーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)山岳ステージで逃げ切り勝利を飾ったリーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム) photo:Cor Vosやがてこの日最大の難関である1級山岳プイグマヨール峠の上りに差し掛かると、逃げグループからラファエル・バルス(スペイン、フットオン・セルヴェット)がアタック。これをローレッガーとゲルデマン、そしてマヌエル・バスケス(スペイン、アンダルシア・カハスール)の3名が追う展開に。

単独アタックを成功させたバルスは、追走3名を20秒、メイン集団を1分30秒引き離してプイグマヨール峠の頂上を通過。降り始めた雨の中、ゴールまでの31kmを逃げ続けるバルス。しかしゴールまで僅か1kmを残して、追走のゲルデマンとバルスが先頭に合流。最後は3名によるスプリント勝負に持ち込まれた。

牽制の後、ラスト200mで先に仕掛けたのは先頭を走っていたゲルデマン。バルスとバスケスが対抗したが、ゲルデマンは最後まで先頭を譲らずにゴールに飛び込んだ。

「今日は冷たい雨が降ったけど、厳しいコンディションはみんな同じ。チームの努力が実を結んだ勝利であり、とても満足している。シーズン開幕戦を勝ち星で飾るのは素晴らしい」。ゲルデマンはレース公式サイトの中でそう語った。

ゲルデマンにとってこれは2009年5月のバイエルン・ルントファート以来の勝利。2007年のツール・ド・フランスでステージ優勝を飾り、マイヨジョーヌを着用した27歳のゲルデマンは、ツールで総合トップ10入りを目指している。昨年は総合24位だった。

翌日のトロフェオ・デイアは2級山岳が4つ設定された143kmの山岳コースで行なわれる。フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)やキム・キルシェン(ルクセンブルク、カチューシャ)らが出場予定だ。

レース展開と選手コメントはレース公式サイトより。

トロフェオ・インカ結果
1位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、チームミルラム)      3h55'45"
2位 ラファエル・バルス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
3位 マヌエル・バスケス(スペイン、アンダルシア・カハスール)
4位 ミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル)         +2'22"
5位 アイトール・ペレス(スペイン、フットオン・セルヴェット)  +2'33"
6位 ホセイバン・グティエレス(スペイン、ケースデパーニュ)
7位 ヤン・バケランツ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)    +2'34"
8位 トーマス・ローレッガー(オーストリア、チームミルラム)   +3'24"
9位 レイン・ ターラマエ(エストニア、コフィディス)
10位 ヨハネス・フレーリンガー(ドイツ、チームミルラム)     +4'09"

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

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