終盤の2級山岳で生まれた4名の精鋭グループによる登りスプリント。リーダージャージを着るジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)がイツリア・バスクカントリー第2ステージで連勝を飾った。


バスクの海岸線を西に向かうバスクの海岸線を西に向かう photo:CorVos

イツリア・バスクカントリー2018第2ステージイツリア・バスクカントリー2018第2ステージ photo:Itzulia Basque Countryサラウツから海岸線を西に向かい、時折内陸部の山岳を走りながらベルメオを目指す168kmで行われたイツリア・バスクカントリー第2ステージ。登場するカテゴリー山岳は順番に3級、1級、3級、2級で、いずれも標高が400mに満たない峠でありながら1日の獲得標高差3,000mに達する。断続的なアップダウンの先に待つ、残り6.5km地点でピークを迎える最後の2級山岳サンペラヨ(全長3.4km/平均8.3%)が最大の勝負ポイントだ。

スタート開始後1時間半にわたって続いたアタック合戦の末に、UCIワールドチーム所属選手をメインに形成された11名の逃げグループが先行開始。アレクシ・ヴィエルモーズ(フランス、アージェードゥーゼール)やダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)、マイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト・ドラパック)、ダビ・ロペス(スペイン、チームスカイ)といった強力な面子をクイックステップフロアーズとロットNLユンボの連合軍が2分差で追いかけた。

中盤の1級山岳アルミカ・ソルベ(全長4.2km/平均9.3%)を先頭通過したマーク・パデュン(ウクライナ、バーレーン・メリダ)は山岳賞ランキングでトップに浮上。タイム差が1分30秒前後を推移しながらレースは終盤へと移行し、残り25kmを切るとアスタナも集団牽引に合流する。残り16km地点から独走に持ち込んだロペスも吸収され、集団一つのままビスケー湾を見下ろす2級山岳サンペラヨの登坂を開始した。

ゴルカ・イサギレの娘と新城幸也の愛犬コリンが対面ゴルカ・イサギレの娘と新城幸也の愛犬コリンが対面 photo:CorVos
クイックステップフロアーズやロットNLユンボを先頭にバスクらしい急勾配の登りを進むクイックステップフロアーズやロットNLユンボを先頭にバスクらしい急勾配の登りを進む photo:CorVos

下り区間を含むため、実質的な平均勾配が10%を超える2級山岳サンペラヨで、マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)が先陣を切ってアタック。2017年ツール・ド・フランスのポイント賞リーダーが引き戻されると、今度はエンリケ・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)がカウンターで飛び出す。このマスのアタックによって精鋭集団は7名(マス、アラフィリップ、ログリッチェ、イサギレ兄弟、ウラン、ランダ)に絞られ、そこから段階的にリーダージャージのアラフィリップがアタックした。

しばらく独走したアラフィリップにはプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)とゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)、ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)だけが合流。こうして先頭4名がナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)らを含む追走グループに10秒差をつけた状態で3級山岳の頂上を越えて高速ダウンヒルに突入する。フィニッシュ地点ベルメオの街にやってきた先頭4名(アラフィリップ、ログリッチェ、イサギレ、ランダ)によるステージ優勝争いが繰り広げられた。

残り300mから再びコースが上昇を開始したタイミングでログリッチェがスパートを仕掛けるも、アラフィリップを振り切ることはできない。スリップストリームでタイミングを待ち、最終ストレートで仕掛けたアラフィリップがログリッチェを追い抜いた。

登りスプリントで先に仕掛けるプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)登りスプリントで先に仕掛けるプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) photo:CorVos
登りスプリントで連勝を飾ったジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)登りスプリントで連勝を飾ったジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) photo:CorVos

2日連続となるログリッチェを下してのステージ優勝。「初日にステージ1勝を飾ってしかもリーダージャージを獲得し、その翌日にステージ1勝するなんて信じられない。チームは完全に勝利の波に乗っていて、世界中で勝ちまくっている。そして勝利がさらに次の勝利への自信につながっている。まだここで止まりたくない」と、クイックステップフロアーズに今シーズン23勝目をもたらしたアラフィリップは語る。クイックステップフロアーズはシーズン勝利数で2位チームスカイ(15勝)や3位モビスター(12勝)を大きく引き離している。

ステージ連勝でボーナスタイムをさらに10秒加算したアラフィリップが総合首位を快走中。2日連続ステージ2位のログリッチェから8秒の総合リードを得ているアラフィリップは「レースはスタート直後から激しく動き、横風区間もあったけど常にチームは危険な動きを封じ込めながら自分の周りで完璧なペースを作ってくれた。ボーナスタイムで総合リードが拡大したけど、総合争いは毎日様子を見るよ」とコメントしている。

地元バスク出身のイサギレ兄弟のアシストを務める新城幸也(バーレーン・メリダ)は8分12秒遅れの集団でフィニッシュ。コメントは後ほど追加します。

8分遅れの集団内でフィニッシュを目指す新城幸也(バーレーン・メリダ)8分遅れの集団内でフィニッシュを目指す新城幸也(バーレーン・メリダ) photo:CorVos
総合リードを広げたジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)総合リードを広げたジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) photo:CorVos


イツリア・バスクカントリー2018第2ステージ結果
1位ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)4:11:37
2位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)
3位ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)
4位ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)
5位パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)0:00:15
6位エデュアルド・プラデス(スペイン、エウスカディ・バスクカントリー)
7位ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ)
8位ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
9位エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)
10位ヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)
125位新城幸也(日本、バーレーン・メリダ)0:08:12
個人総合成績
1位ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)8:29:13
2位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)0:00:08
3位ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)0:00:39
4位ミケル・ランダ(スペイン、モビスター)0:00:43
5位ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ)0:00:54
6位ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)0:00:58
7位パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)
8位エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
9位ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
10位ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
ポイント賞
1位ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)50pts
2位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)40pts
3位ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)28pts
山岳賞
1位マーク・パデュン(ウクライナ、バーレーン・メリダ)12pts
2位ヨナタン・ラストラ(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA)11pts
3位アレクシ・ヴィエルモーズ(フランス、アージェードゥーゼール)9pts
チーム総合成績
1位クイックステップフロアーズ25:31:03
2位バーレーン・メリダ0:00:57
3位モビスター0:01:54
text:Kei.Tsuji
photo:CorVos
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