シクロクロス東京2日の女子レースで、全日本王者の今井美穂(CO2bicycle)とメレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB)を下した坂口聖香(S-FAMILIA)が勝利。一昨年に続く2度目の大会制覇を成し遂げた。



CL1の選手たちがスタートを待つCL1の選手たちがスタートを待つ photo:So.Isobe
最前列中央に並んだ全日本王者の今井美穂(CO2bicycle)最前列中央に並んだ全日本王者の今井美穂(CO2bicycle) photo:So.Isobe全日本選手権以来のレースを待つ坂口聖香(S-FAMILIA)全日本選手権以来のレースを待つ坂口聖香(S-FAMILIA) photo:So.Isobe


シクロクロスシーズン最後の大一番、男女エリートレースが行われるシクロクロス東京2日目も、前日に引き続き晴天に恵まれた。前日夕方から深夜にかけて通り雨がコースを湿らせたが、林間区間を泥仕立てにするまでには至らず。幾分か砂浜が締まったことで午前カテゴリーの乗車率も上がった。

女子カテゴリー最上位のCL1にエントリーしたのは世界選手権帰りの全日本王者、今井美穂(CO2Bicycle)や、競輪学校入学前最後のシクロクロスレース出走となった前全日本王者の坂口聖香(S-FAMILIA)ら国内トップ選手たち。5年前までアメリカ代表としてシクロクロス世界選手権に4度、ロード世界選手権に1度出場しているメレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB)を含む26名が、号砲と共に一斉に駆け出した。

今井美穂(CO2bicycle)が得意のダッシュを決める今井美穂(CO2bicycle)が得意のダッシュを決める photo:So.Isobe1周目にリードを稼いだ今井美穂(CO2bicycle)1周目にリードを稼いだ今井美穂(CO2bicycle) photo:So.Isobe

砂浜区間を乗車でこなす坂口聖香(S-FAMILIA)砂浜区間を乗車でこなす坂口聖香(S-FAMILIA) photo:So.Isobe
スタートダッシュを決め、真っ先に砂浜区間に飛び込んだのは赤白の全日本チャンピオンジャージだった。ここに「全日本以来久しぶりのレースだったので、どのくらい身体が動くか分からなかった」という坂口が食らいついていく。西山みゆき(Toyo Frame Field Model)や後方スタートのミラーがやや距離を空けて続いた。

先頭を突き進む今井は1周目の砂区間で坂口を置き去りにしたものの、坂口は10秒以上離されながらも巻き返しに向けて体制を整えていく。林間区間で若干差を詰め、続く砂浜区間で失速した今井を一気にパス。見る間に20秒以上のリードを稼いで全5周回中の3周目に入った。

ランニングを多用して先頭二人との距離を詰めるメレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB)ランニングを多用して先頭二人との距離を詰めるメレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB) photo:So.Isobe2位争いを繰り広げる今井美穂(CO2bicycle)とメレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB)2位争いを繰り広げる今井美穂(CO2bicycle)とメレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB) photo:So.Isobe

5位に入った中村千佳(Toyo Frame Field Model)5位に入った中村千佳(Toyo Frame Field Model) photo: Yuichiro Hosodaサンドセクションを走る6位の松本璃奈(TEAM GRM)サンドセクションを走る6位の松本璃奈(TEAM GRM) photo: Yuichiro Hosoda

その後方から存在感を増したのがミラーだ。ランニングを多用して上位2選手に迫ると、3周目には「世界選手権の疲れが抜けきれていなかった」という今井を抜き去り2位に浮上。一時は坂口の5秒後ろにまで迫ったが、砂浜を乗車で踏み抜いた坂口のスキルとパワーが優った。

「かなり厳しいコースだけど、自分の走りをキープするよう努めた」という坂口は最終的にミラーを約30秒引き離して勝利。これから別のステップに進む前全日本王者の大きなガッツポーズが、お台場海浜公園に駆けつけた大観衆の前で決まった。

砂浜をランニングでこなす今井美穂(CO2bicycle)砂浜をランニングでこなす今井美穂(CO2bicycle) photo:So.Isobe
大きなガッツポーズでフィニッシュする坂口聖香(S-FAMILIA)大きなガッツポーズでフィニッシュする坂口聖香(S-FAMILIA) photo:So.Isobe坂口聖香(S-FAMILIA)「1位でゴールできたときはすごく幸せでした」坂口聖香(S-FAMILIA)「1位でゴールできたときはすごく幸せでした」 photo:So.Isobe

「最初はすごくキツかったですね。シクロクロス自体全日本選手権ぶりで、昨日の試走時間に練習した程度と調子自体も把握できていませんでした。最終的にうまくまとめられたのでほっとしています」と、レース直後に語った坂口。

「砂浜で差を詰められるとは思っていなかったので、できるだけ自分の走りをキープするよう努めました。かなり厳しいコースなのですが、観客もすごく多くてシクロクロスという競技を理解してもらうには良い機会です。1位でゴールできたときはすごく幸せでした。安心したし、これからも頑張りたいという気持ちにさせてくれるレースでした」と、笑顔でファンとシクロクロスへの感謝を口にした。

2位には安定したラップを刻んだミラーが入り、3位は「周りの声援が暖かくて、全ての場所で応援していただけたので”諦めちゃいけない”と思いながら走った」と振り返る今井。4位には西山が入り、5位は中村千佳(Live GARDEN Bici Stelle)だった。以下はミラーと今井のコメント。

メレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB)

とても砂区間が長くて、思ったよりもずっとずっと厳しいレースだった。とにかく砂が苦しかったし、ヨーロッパ遠征をしている頃はコクサイデなど何度か砂レースは走っているけれど、それも昔の話。普段の練習環境に砂場がないので積極的にランニングを選択したことが上手く働いたと思う。プロとしては引退して、最後のレースからは1ヶ月くらい空いていたので、2位という結果は予想していなくて本当に嬉しいし、楽しかった。講習会も含めてシクロクロス東京に参加できたことは良い経験になった。

今井美穂(CO2bicycle)

世界選と2週連続のレースでキツくて、本当はチャンピオンらしい走りをしたかったのですが、それが出来なかったのは悔しいです。ただ周りの声援が暖かくて、全ての場所で応援していただけたので「諦めちゃいけない」と思いながら走っていました。実際に世界選から帰ってきたばかりで、まだ疲労も取れていなくて練習も出来ていない中、モチベーションをキープするのも大変だったのですが、でも楽しく走れたので、いいシーズンの終わり方が出来たと思います。

CL1優勝の坂口聖香と2位のメレディス・ミラー、3位の今井美穂が表彰台に登るCL1優勝の坂口聖香と2位のメレディス・ミラー、3位の今井美穂が表彰台に登る photo: Yuichiro Hosoda


午前中レースダイジェスト

1周目のシケインを越えるCK1の選手達1周目のシケインを越えるCK1の選手達 photo: Yuichiro HosodaCK3優勝 嶋崎亮我(イオンバイクジュニアレーシング)CK3優勝 嶋崎亮我(イオンバイクジュニアレーシング) photo: Yuichiro Hosoda

90分間のエンデューロレースに駆け出していく選手たち90分間のエンデューロレースに駆け出していく選手たち photo:So.Isobe
また、この日午前中にはキッズレースやオープンレースが開催され、キッズカテゴリーでは三上将醐(アスリチューン・コラッジョキッズ)と飯塚嵐(Rin Rin Racing)、そして嶋崎亮我(イオンバイクジュニアレーシング)が表彰台の頂点へ。オープンレースでは昨日のC1レースを走った細矢太樹(URC)が圧勝を飾った。

そして弱虫ペダルの渡辺航先生やミニオンやレディース(爆走天使)やEバイクやガングロやニモたちも走った90分のチームエンデューロは、「ポンさんの手下たち」がジャンプで沸かせたTEAM AGRI with ASTを下した勝利した。

死苦露卍(シクロクロス)死苦露卍(シクロクロス) photo:So.Isobe一人で90分間を走りきった渡辺航先生一人で90分間を走りきった渡辺航先生 photo:So.Isobe

海水浴、こちらです海水浴、こちらです photo:So.Isobe海水浴中のミニオン(シュール)海水浴中のミニオン(シュール) photo:So.Isobe

レインボーブリッジを遠く臨むサンドセクションを走る細矢太樹(URC)レインボーブリッジを遠く臨むサンドセクションを走る細矢太樹(URC) photo: Yuichiro Hosodaレース直後にサイン会を開催した渡辺先生レース直後にサイン会を開催した渡辺先生 photo:So.Isobe

ビアファイトを繰り広げるチームエンデューロ優勝のポンさんの手下たちと2位のTEAM AGRI with ASTビアファイトを繰り広げるチームエンデューロ優勝のポンさんの手下たちと2位のTEAM AGRI with AST photo: Yuichiro Hosodaオープンレース表彰式、優勝商品のBOMAを手にした細矢太樹(URC)。同じBOMAのフレームで走ったため、嬉しいスペアバイク入手となったオープンレース表彰式、優勝商品のBOMAを手にした細矢太樹(URC)。同じBOMAのフレームで走ったため、嬉しいスペアバイク入手となった photo: Yuichiro Hosoda
CL1
1位坂口聖香(S-FAMILIA)40'07"
2位メレディス・ミラー(RAPHA CYCLING CLUB)+29"
3位今井美穂(CO2bicycle)+1'31"
4位西山みゆき(Toyo Frame Field Model)+3'46"
5位中村千佳(Toyo Frame Field Model)+4'19"
6位松本璃奈(TEAM GRM)+4'57"
7位橋口陽子(TEAM轍屋)+4'58"
8位齋藤磨実(TEAM MASA+/BOMA)+5'29"
9位須藤むつみ(Raedy Go JAPAN)+5'50"
10位西形舞(TRCPanamaReds)+6'13"
CK1
1位三上 将醐(アスリチューン・コラッジョキッズ)7'46"
2位西村 智輝+44"
3位郷津 輝(Rin Rin Racing)+45"
CK2
1位飯塚嵐(Rin Rin Racing)12'44"
2位中仙道侑毅(イオンバイクジュニアレーシング)+5"
3位佐竹清亮(アラスカワークス)-1Lap
CK3
1位嶋崎亮我(イオンバイクジュニアレーシング)11'09"
2位高橋翔(cycleclub3UP)+32"
3位守屋岳朗(SPADE.ACE)+1'44"
オープンレース
1位細矢太樹(URC)23'44"
2位伊勢田亨+1'05"
3位増田竜大(Rapha Cycling Club)+1'50"
チームエンデューロ
1位ポンさんの手下たち1h30'33"
2位TEAM AGRI with AST+1'11"
3位SimWorks CX Racing+2'16"
text:So.Isobe
photo:So.Isobe,Yuichiro.Hosoda
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