MTBクロスカントリー競技の絶対的王者ニノ・シューターとともにマウンテンバイク業界を牽引しているスコットより、オールマウンテンカテゴリーの「GENIUS」がフルモデルチェンジ。同社の持つテクノロジーを余すことなく注ぎ込んだ、トレイルライドに最適化された1台だ。



スコット GENIUS 700 TUNEDスコット GENIUS 700 TUNED (c)スコットジャパン
ロードのみならずMTBの世界においても常にトッププロをサポートし業界をリードしてきたスコット。同社のバイクを駆るスイスのニノ・シューターは、昨年のMTB世界選手権クロスカントリー種目で自身6度目となる優勝を飾った他、2016年のリオ五輪でも金メダル、ワールドカップにおいては幾多の総合優勝を誇るなどの輝かしい成績を残してきた。

そんな絶対王者の走りを支えるスコットのMTBと言えば、シューターが愛用するフルサスXCレーシングマシンの「SPARK(スパーク)」を始め、軽量ハードテールモデルの「SCALE(スケール)」、ダウンヒル向けの「GAMBLER(ギャンブラー)」など各カテゴリーがラインアップされている。そんな中、今回フルモデルチェンジを果たしたのがトレイルライド向けのフルサスオールマウンテン「GENIUS(ジーニアス)」である。

モデルチェンジに際しフレーム形状を一新。同社のSPARKを踏襲し多くのテクノロジーを受け継ぎつつ、細部にチューンアップを加えることでよりトレイルライド向けに最適化された性能を獲得している。その最たる変更点と言えば、マウント方式をアップデートしたリアショックユニットが挙げられる。

トップグレードのGENIUS 700はシンクロスのステム一体型カーボンハンドルバーを装備トップグレードのGENIUS 700はシンクロスのステム一体型カーボンハンドルバーを装備 (c)SCOTT前後150mmトラベルのサスペンションを備える前後150mmトラベルのサスペンションを備える (c)SCOTT
スラムコンポーネント完成車はフロントシングル仕様となるスラムコンポーネント完成車はフロントシングル仕様となる (c)SCOTTSPARKを踏襲したリアショックユニットの配置へアップデートされたSPARKを踏襲したリアショックユニットの配置へアップデートされた (c)SCOTT

前作ではリアセクションとトップチューブを繋ぐように配置されていたショックユニットだが、今回SPARKと同じくボトムブラケット直上に移動。ユニットの取り付け位置が低くなったことに加え、一般的なMTBとは異なり、ユニットを上下逆にし重量のかさむボディを下側に持ってくることで低重心化を実現。安定性の向上やダンシングでの車体の振りやすさを実現している。

またマウント台座補強のためのカーボンレイアップにより、ダウンチューブ下部やメインピポットなどBB周辺部の剛性が強化されるとともに、ショックユニットが接続されなくなったトップチューブは軽量化を果たしている。ダウンチューブを介したスマートなケーブル配線が可能となる点もポイントだ。

加えてサスペンション性能を向上させるためユニットには「トラニオンマウント」規格を採用。従来のユニットはエンドアイを通して一本のボルトでマウントされるのに対し、トラニオンマウントはボディ側面に2つのアイレットを設け両サイドからネジ止めされる。

ショートチェーンステーや寝かせたヘッドアングルなど、よりトレイルライドに適したジオメトリーへ変更ショートチェーンステーや寝かせたヘッドアングルなど、よりトレイルライドに適したジオメトリーへ変更 (c)SCOTTカーボンレイアップを見直すことで競合他社モデルと比較し400g前後軽量なフレームに仕上がるカーボンレイアップを見直すことで競合他社モデルと比較し400g前後軽量なフレームに仕上がる (c)SCOTT
27.5+と29erの両サイズに対応するクリアランスを備える27.5+と29erの両サイズに対応するクリアランスを備える (c)SCOTTトラニオンマウントはねじれ剛性の強化やストローク量の最適化などのメリットをもたらすトラニオンマウントはねじれ剛性の強化やストローク量の最適化などのメリットをもたらす (c)SCOTT

これによりマウント部が幅広化しねじれ剛性を強化するとともに、ノーマルなマウント方式のユニットと比べサイズがコンパクトになるため、設計自由度を高めたり、より長いストローク量を確保できたりといったメリットも生まれている。

肝心のショックユニット自体は、FOX社と共同開発した独自のNude DPSサスペンションを採用。これをトレイルライド向けに味付けした「Nude EVOL」ユニットをGENIUSには搭載しており、より細かな路面の凹凸でもセンシティブに反応するとともに、大きな衝撃でもフルボトムを回避するよう制御されている。あらゆるシーンでの高いトラクション性能、コントロール性能がこのユニットによって担保されている。

ジオメトリーも旧モデルから変更されており、登りやすく下りやすいという相反する性能を獲得するために、ロングリーチとショートチェーンステー、立ち気味のシートアングルとより寝かせたヘッドアングルが採用されている。GENIUSが持つ走りのバランスを高めることで、いかなるトレイルをも楽しめるバイクがここに完成した。

スコット GENIUS 710スコット GENIUS 710 (c)スコットジャパンスコット GENIUS 720スコット GENIUS 720 (c)スコットジャパン
スコット GENIUS 730スコット GENIUS 730 (c)スコットジャパン
スコット GENIUS 740スコット GENIUS 740 (c)スコットジャパンスコット GENIUS 750スコット GENIUS 750 (c)スコットジャパン

フレームのカーボン積層も全面的に見直しており、プリプレグを従来よりも細かく配置することで無駄を省き重量剛性比を最適化している。その結果フレーム+サスペンション重量は2249gと、競合他社の同系統モデルに対し400g前後軽量なバイクに仕上がっている。

もちろんスコット独自の「TwinLoc」システムは引き続き搭載されており、手元のレバーひとつで前後サスペンションの状態をロックアウト、トラクション、ディセンドの各モードに切り替えが可能となる。その他、剛性向上のために前後エンド幅を広げた「BOOST」規格や、ホイールも27.5+と29erともに対応するクリアランスも備えている。

ラインアップはGENIUS700~750までモデル名を10刻みで揃えた完成車6モデルにて展開。それぞれトップグレードのHMXカーボンを使用した”700”、セカンドグレードのHMFカーボンを使用した”710/720”、アルミフレームを使用した”730/740/750”となる。いずれも標準で27.5+のホイールをアセンブルし、シンクロスのパーツ類で固められた仕様にて販売される。




スコット GENIUS 700 TUNED
フレーム:Genius Carbon/IMP technology/HMX
コンポーネント:Sram X01 / Eagle 12 Speed
重 量:12.4kg
価 格:919,000円(税抜)

スコット GENIUS 710
フレーム:Genius Carbon/IMP technology/HMF
コンポーネント:Shimano XT
重 量:13.3kg
価 格:599,000円(税抜)


スコット GENIUS 720
フレーム:Genius Carbon/IMP technology/HMF
コンポーネント:Sram GX / Eagle 12 Speed
重 量:13.2kg
価 格:549,000円(税抜)

スコット GENIUS 730
フレーム:Genius Alloy SL 6011 custom butted
コンポーネント:Shimano XT
重 量:14.1kg
価 格:499,000円(税抜)


スコット GENIUS 740
フレーム:Genius Alloy SL 6011 custom butted
コンポーネント:Sram GX / Eagle 12 Speed
重 量:14.0kg
価 格:419,000円(税抜)

スコット GENIUS 750
フレーム:Genius Alloy SL 6011 custom butted
コンポーネント:Shimano Deore
重 量:14.7kg
価 格:319,000円(税抜)


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