18連続グランツール出場で記録が途絶えると見られていたアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)。しかしチームメイトのラファエル・バルス(スペイン)が腰の骨を骨折したため、ハンセンのブエルタ・ア・エスパーニャ出場が急遽決まった。


観客と乾杯するアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)観客と乾杯するアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル) photo:Kei Tsuji

ツール・ド・フランス期間中に発症した股ずれの影響で、ロット・ソウダルが発表したブエルタの出場メンバーから外れていたハンセン。グランツール連続出場記録が18でストップすると見られたが、予定を覆し、開幕まで11日を残したタイミングでブエルタに出場することが決まった。

2015年のツアー・オブ・オマーン総合優勝者で、過去に8回グランツールに出場しているバルスが当初ロット・ソウダルのエースとしてブエルタに出場予定だったものの、トレーニング中の落車によって腰の骨を骨折。手術を必要とする重傷を負ったバルスの2017年シーズンは終了し、ブエルタ出場もキャンセルされた。

バルスだけでなくユルゲン・ルーランズ(ベルギー)もフレデリック・フリソン(ベルギー)も怪我によって今シーズンを終えており、ルイ・ヴルヴァーク(ベルギー)も疲労によりレースに出場できない状態。そこで、バルスの欠場に伴って招集がかかったのがハンセンだった。ロット・ソウダルのプレスリリースによると、チーム首脳陣はハンセンの股ずれがブエルタ開幕までに完治していることを願っており、仮に完治していない状態でもブエルタの出場メンバーに変更は加えないとしている。

こうして"鉄人"ハンセンは2011年のブエルタから続くグランツール連続出場記録を19まで伸ばす。股ずれの完治と活躍、そして完走を願うばかりだ。

フォトグラファーを見つけるのが得意なアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)フォトグラファーを見つけるのが得意なアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル) photo:Kei Tsuji
集団前方でさりげなくピースサインするアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)集団前方でさりげなくピースサインするアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル) photo:Kei Tsuji

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