ロット・ソウダルが発表したブエルタ・ア・エスパーニャ出場メンバーの中にアダム・ハンセン(オーストラリア)の名前はなかった。原因はツール期間中にハンセンを悩ませた股ずれ。ハンセンのグランツール連続出場記録は18でストップする。


アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)のVサインはもはや山岳ステージの風物詩アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)のVサインはもはや山岳ステージの風物詩
2011年のブエルタ・ア・エスパーニャからグランツールに毎戦欠かさず出場し、すべて完走してきたハンセン。ただ完走するだけではなく、スプリンターのためにリードアウトを担い、2013年のジロ・デ・イタリアと2014年のブエルタでは逃げ切りによるステージ優勝を飾っている。

ハンセンは2015年ツールで落車して右肩を脱臼しながらも完走し、ベルナルド・ルイス(スペイン)が1958年に樹立したグランツール連続出場12回という記録を更新した。その後も順調に出場を続け、2017年ジロでは落車によって手首にヒビを負いながらも完走。7月のツールでグランツール連続出場&連続完走記録を18回まで伸ばしていた。

”鉄人”の異名を持つハンセンだが、ツール期間中に患った股ずれが完治しておらず、ロット・ソウダルが発表したブエルタの出場メンバーから外れた。これによりハンセンのグランツール連続記録は18でストップする。

オーストラリアのライドメディアに掲載されたインタビューの中でハンセンは「ロット・ソウダルのある監督からブエルタのメンバーから外れていることを知らされた。チームには自分よりも連れていくべき選手がいるということ。その決定にはもちろん感激しなかったし、受け入れるのに時間がかかった。こんな形で記録が止まるのは不本意だけど、これはチームの判断であり、いつでも自分の思い通りになるわけじゃない。チームには絶大なエースがいないので、比較的自由にチャンスを狙えるのがブエルタだった」と語っている。

ロット・ソウダルのマルク・サージェント監督は今回のハンセン選外に関して「アダムはツール期間中に股ずれに悩まされていた。ツール閉幕からブエルタ開幕まで4週間しかない。閉幕から2週間経っていくらか治ったものの完治はしておらず、ブエルタでの股ずれ再発がチームスタッフの危惧するところ。現状アダムはトレーニングを再開できておらず、ブエルタに挑むには準備期間が短すぎる。チームとして成績を残すことを考え、彼をセレクトしないことを決めた。アダムの素晴らしい記録が途切れることになるが、遅かれ早かれこの時が来るとは思っていた」と説明。チームの目標はラファエル・バルス(スペイン)の総合成績で、エーススプリンターはイェンス・デブシェール(ベルギー)。もう一人の"鉄人"ことトマス・デヘント(ベルギー)はメンバー入りしている。

7年ぶりにブエルタのない秋を迎えるハンセンは「すでにカレンダーを見て予定を組んでいる。そんなに多くのレースが残っているわけじゃない。ハンブルグ(サイクラシックス)は出てみたいレースで、それからツアー・オブ・ブリテンやミュンスターラント・ジロ、そしてツアー・オブ・広西の流れになるかもしれない」とコメントしている。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2017ロット・ソウダル出場メンバー
ラファエル・バルス(スペイン)
イェンス・デブシェール(ベルギー)
マキシム・モンフォール(ベルギー)
レミー・メルツ(ベルギー)
イエール・ワライス(ベルギー)
バルト・デクレルク(ベルギー)
サンデル・アルメ(ベルギー)
トーマス・マルチンスキー(ポーランド)
トマス・デヘント(ベルギー)

集団前方に位置するアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)ら集団前方に位置するアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)ら photo:Kei Tsuji / TDWsport
2013年ジロ第7ステージで勝利したアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル)2013年ジロ第7ステージで勝利したアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル) photo:Kei Tsuji2014年ブエルタ第19ステージで勝利したアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル)2014年ブエルタ第19ステージで勝利したアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル) photo:Unipublic

text:Kei Tsuji
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