3週間の長い戦いを終え、シャンゼリゼに到達した選手たち。クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)ら総合勢の他、高速バトルを繰り広げたスプリンター、各賞ジャージ着用者の言葉でツールを振り返ります。



ステージ優勝のディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)

ステージ優勝のディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)ステージ優勝のディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) (c)CorVos
シャンゼリゼはスプリンターたちにとって特別な場所、ここで勝利することはパーフェクトを意味する。チームには5人しか残っていなかったけど、今日は彼らがいい仕事をしてくれたので、それでも十分だったんだ。スプリント前は彼らがクリストフの前まで連れて行ってくれ、自分はフィニッシュラインまでもがくだけだった。自分にとって初めてのツール・ド・フランスのステージ優勝が、ここシャンゼリゼ。まだ自分が幼い頃、テレビでシャンゼリゼのステージを見たんだ。そして今、自分がそのステージの優勝者となった。とても嬉しく思っている。

「今年のチームのパフォーマンスは素晴らしかった」エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)「今年のチームのパフォーマンスは素晴らしかった」エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) photo:Tim de Waele / TDWsportステージ3位のエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)

選手とスタッフ全員が3週間に渡るレースの最後の数メートルまで自分のために力を尽くしてくれた。今日はチームのために勝利を手にすることができず残念だけど、今年のツール・ド・フランスでのパフォーマンスは素晴らしく、喜ばしいことだと思う。カヴェンディッシュが早々にリタイアしてしまったが、我々はチーム一丸となりチーム理念のために走り続けた。我々のステージ優勝は特別なものになったと思う。

「今は休息が必要」アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)「今は休息が必要」アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン) photo:Tim de Waele / TDWsportステージ5位のアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)

リック(ツァベル)、トニー(マルティン)、特にマルコ(ハラー)らチーム全体が非常に良い仕事をしてくれ、最終周回の動きは完璧だった。クラッシュで怪我をしていた自分にとって最終盤が難しくなることはチームとして把握していたけど、今日は調子が良く最後のスプリントに絡むことができた。それでも100%のスプリントではなく、エネルギーが欠けていた。マルコは最終コーナーで3番手という最高のポジションまで連れて行ってくれたが、最終盤には足が残っていなかった。今、自分には傷を癒やすリカバリータイムが必要だ。

マイヨジョーヌを射止めたクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)

4度目の総合優勝を果たしたクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)4度目の総合優勝を果たしたクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Tim de Waele / TDWsport
まず最初に、この勝利を僕の家族に捧げたい。ミシェーレとケランの2人の愛と支えが全てを可能にしてくれた。僕の人生が浮きも沈みもする時に、いつも側に寄り添ってくれた2人にまずは感謝を。そしてチームスカイのみんなにも。全員のサポートなくしては総合優勝なんて不可能だ。自転車に乗っている時も、そうでない時も、全員の献身的な働きと情熱が僕自身がチームメンバーであることを誇りに思えるほど素晴らしいものだ。

今年のツールは人生で最も過酷な挑戦だった。ライバルたちのパフォーマンスは例年以上に素晴らしく、3週間共に戦った彼ら、そしれ彼らのスポーツマンシップに対しても敬意を表したい。僕らは共にレースを戦い、レースを厳しくし、共に苦しんだ。でも一番特別に思うことは、僕らは選手であり、友人であること。

4度目のツール制覇は、これまでよりもずっと僕にモチベーションと、インスピレーションを与えてくれる。ツールの歴史を作ってきた偉大な先駆者たちと共に名前を並べることは、大きな名誉。ツールでは毎年新しい物語が生まれ、その一つ一つは決して同じ筋書きにはならないんだ。

今マイヨジョーヌを手にしたこと、そしてツール・ド・フランスの総合優勝者としてシャンゼリゼに立っている事実を一生忘れることはできないだろう。

個人総合表彰、優勝のクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)、2位リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック)、3位ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)個人総合表彰、優勝のクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)、2位リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック)、3位ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) photo:Makoto.AYANO

54秒差で総合2位につけたリゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック)

フルームと54秒差の総合2位、リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック)フルームと54秒差の総合2位、リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック) photo:Makoto.AYANOフルームから1分も離されずにパリへとゴールできたというのは、とても素晴らしいパフォーマンスだと思う。パリで表彰台に上がることが出来るなんて、僕のキャリアの中で最も素晴らしい成績だ。このリザルトは僕の家族や友人、そしてチームメイトやこの3週間僕を応援してくれた、全ての人達へ捧げたい。

シャンベリーでステージ優勝したときに、総合でも戦えると思った。ツールに勝つことはとても困難なことだけれど、決して不可能なことではないと考えていたから、全力を尽くして戦ったんだ。とても素晴らしい3週間になったね。

総合3位のロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)

総合3位のロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)がフルームと手を取り合う総合3位のロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)がフルームと手を取り合う photo:Makoto.AYANO世界最大の自転車ロードレースで総合表彰台に上がることができて誇りに思える。26歳の今に経験できているのでハッピーで、将来に向けての自信に繋がってくれる。これからも実力を伸ばして、自らの夢を叶えるために努力していきたい。山岳ステージでは勝負に加わることができて楽しかった。個人TTでバッドデイに陥ってしまったことが残念だ。

総合5位のファビオ・アル(イタリア、アスタナ)

正直に言うと、今年のツールではもっといい成績を手に入れられるのではないか、と思っていたけれど、大きく失望しているわけじゃない。どちらかといえば満足しているんだ。気管支炎ながら表彰台まで45秒に迫ることが出来たのは、僕にとってはとてもいいパフォーマンスだと思う。しかも、素晴らしいステージで勝利を掴むことが出来たんだ。人生初のツールでのステージ優勝は、きっと一生忘れることはない素晴らしい一日になった。その上、マイヨジョーヌを着た2日間はとても素晴らしい時間だった。

このツールでチームの皆が成し遂げてくれた全てに感謝を。ヤコブ・フルサングとダリオ・カタルドの落車とリタイアというアクシデントがあったけれど、僕を全力でサポートしてくれた。そして、シャンゼリゼの表彰台に登った全ての選手たちに祝福を。また来年、この場所に戻ってきたい。そして次こそは勝利を掴もう。

総合9位のアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)

総合で遅れてからも積極的に攻める走りを見せたアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)とミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)総合で遅れてからも積極的に攻める走りを見せたアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)とミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) 今年のツールは本当に厳しいレースになった。これまで以上に多くのものを犠牲にし、そして沢山の人の助けを得て、徹底的に準備を行って臨んだツールだった。それでも、望んだ通りの結果が得られない時はあるものだ。ある日はツキに見放されてたけれど、上手くいった日もあった。とにかく全身全霊を尽くして最高のレースにしたかったんだ。

もちろん、チームそして自分自身もこの総合9位という成績は目標としていたものではない。けれど、この結果を誇りにも思っているし、また支えてくれた全ての人々に感謝している。身体の調子はとても良かったんだけれど、スポーツでは何が起こるかはわからないもの。特に自転車競技ならなおさらだ。予想しえなかったようなトラブルがあったら、とにかく前向きに考え、落ち着き、新しい目標を見つけることが大切なんだ。

マイヨヴェールのマイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)とマイヨアポワのワレン・バルギル(フランス、サンウェブ)マイヨヴェールのマイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)とマイヨアポワのワレン・バルギル(フランス、サンウェブ) photo:Tim de Waele / TDWsport
山岳賞のワレン・バルギル(フランス、サンウェブ)

まだこの水玉ジャージが僕の手にあることが信じられない。このツールは本当に素晴らしいものになった。どの峠もとてもタフだったし、山岳賞争いも同じくらい厳しいものだった。とにかくこの勝利を味わうことにするよ。なんてったって夢が叶ったんだから。

ポイント賞のマイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)

マイヨヴェールを獲得したマイケル・マシューズ(サンウェブ)がオーストラリア国旗とともにマイヨヴェールを獲得したマイケル・マシューズ(サンウェブ)がオーストラリア国旗とともに photo:Makoto.AYANO
今年のツールはまるでジェットコースターのようだった。2週目に入って、バルギルと僕の夢が現実的なものになってきたんだ。二人で何度か勝利を掴み、協力し合って走り続けた。もちろん、他のチームメイトたちとも。この2つの特別なジャージを着てパリに凱旋出来るのは、最高の気分だよ。きっと、一生の思い出になるはずだ。

新人賞のサイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)

新人賞を獲得したサイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)新人賞を獲得したサイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) photo:Makoto.AYANO
とても素晴らしい成績を残すことが出来た。兄弟で2年連続マイヨブランを獲得できるなんて、なかなか出来ることではないと思う。アタック出来るときには、いつだって仕掛けていきたいし、攻撃的なスタイルでレースしていきたいと思っていた。もちろん、レースを見ている観客にとって、それはとても盛り上がることだろうけど、総合成績を残そうとすると、アタックのタイミング、休むタイミングを見極めることがとても大切になることを学んだ3週間だった。

プロローグでいいタイムを出せたのは大きなアドバンテージになった。ルイス・マインティーズは、とてもいいレース運びでタイム差を詰めてきたけれど、とにかくタイム差を守り切ることが出来たんだ。ツールだからと言って、特に変なプレッシャーもなく、他のレースと同じように臨んだのも、今回の成績を残せた理由の一つだろうね。チームメイトはとても素晴らしい働きをしてくれた。この3週間、僕を支えてくれたみんなに感謝を捧げたい。

マイヨアポア、マイヨブラン、マイヨジョーヌ、マイヨヴェールの4賞ジャージの表彰マイヨアポア、マイヨブラン、マイヨジョーヌ、マイヨヴェールの4賞ジャージの表彰 photo:Makoto.AYANO

text:CW編集部
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