岩手国体トラック最終日は8種目の決勝が行われ、小林泰正、岡本隼、寺崎浩平、中村愛花、児玉碧衣らがチャンピオンに。



10月8日(土)に岩手国体トラック4日目最終日種目が紫波町自転車競技場(333m)で行われ、8種目の勝者が決定した。当日は前夜からの冷たい雨が終日に渡って降り続け、気温も10度から12度と一気に秋が過ぎたかの天候になった。

少年男子スクラッチ(10km)

少年男子スクラッチ 吉岡 衛(奈良 奈良北高)が優勝少年男子スクラッチ 吉岡 衛(奈良 奈良北高)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI前半を吉岡衛(奈良 奈良北高)が逃げるが中盤に吸収されその後は集団で推移。ラスト3周で選抜2連覇の安彦統賀(埼玉 川越工高)らが先行するがメイン集団は吉岡を先頭にインターハイ勝者の根本雄眞(福島 学法石川高)らが追い上げゴールは3人が並び吉岡が先着した。

1位 吉岡 衛(奈良 奈良北高)13分09秒047
2位 根本雄眞(福島 学法石川高)
3位 依田翔大(山梨 甲府工高)
4位 野村将矢(富山 氷見高)
5位 宮川大和(福岡 祐誠高)
6位 山下一輝(宮崎 都城工高)
7位 小松原正登(福井 科学技術高)
8位 中村圭佑(広島 広島国際学院高)

少年男子スクラッチ 優勝の吉岡 衛(奈良 奈良北高)少年男子スクラッチ 優勝の吉岡 衛(奈良 奈良北高) photo:Hideaki TAKAGI少年男子スクラッチ 表彰少年男子スクラッチ 表彰 photo:Satoru KATO

女子スクラッチ(10km)

女子スクラッチ 最終周回 石上夢乃(横浜 横浜創学館高)が先行女子スクラッチ 最終周回 石上夢乃(横浜 横浜創学館高)が先行 photo:Hideaki TAKAGIおよそ集団で推移した女子は最終周回前に石上夢乃(横浜 横浜創学館高)が先行、これを上野みなみ(鹿児島、CIEL BLEU KANOYA)が追い、その後ろにつけていた中村愛花(福井 科学技術高)そして中村妃智(千葉 日本写真判定)が先着した。

1位 中村愛花(福井 科学技術高)14分00秒057
2位 中村妃智(千葉 日本写真判定)
3位 上野みなみ(鹿児島 CIEL BLEU KANOYA)
4位 江藤里佳子(大分 鹿屋体育大)
5位 高尾貴美歌(長崎 鹿町工高)
6位 菅原朱音(鳥取、倉吉総産高)
7位 小林彩乃(群馬 日本競輪学校)
8位 清水知美(青森 八戸学院大)

女子スクラッチ 中村愛花(福井 科学技術高)が優勝女子スクラッチ 中村愛花(福井 科学技術高)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI女子スクラッチ 表彰女子スクラッチ 表彰 photo:Satoru KATO

成年男子スクラッチ(16㎞)

成年男子スクラッチ 最終周回、逃げていた武山晃輔(山梨 日本大)を三浦康嵩(青森 吉田産業)がかわす成年男子スクラッチ 最終周回、逃げていた武山晃輔(山梨 日本大)を三浦康嵩(青森 吉田産業)がかわす photo:Hideaki TAKAGI序盤から森口寛己(和歌山 日本大)、原田裕成(岡山 愛三工業レーシング)らが逃げるが吸収。ラスト3周で逃げた武山晃輔(山梨 日本大)を三浦康嵩(青森 吉田産業)がラスト1周でかわしさらにインカレ勝者の青野将大(香川 法政大)と橋本英也(岐阜 NIPPO RACING PROJECT)が追うが小林泰正(群馬 日本体育大)がかわして優勝。

1位 小林泰正(群馬 日本体育大)20分06秒146
2位 青野将大(香川 法政大)
3位 橋本英也(岐阜 NIPPO RACING PROJECT)
4位 間瀬勇毅(大阪 京都産業大)
5位 原井博斗(福岡 中央大)
6位 阿部将大(大分 鹿屋体育大)
7位 森口寛己(和歌山 日本大)
8位 金田聡士(鳥取 朝日大)

成年男子スクラッチ 小林泰正(群馬 日本体育大)が優勝成年男子スクラッチ 小林泰正(群馬 日本体育大)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI成年男子スクラッチ 表彰成年男子スクラッチ 表彰 photo:Satoru KATO

少年男子ポイントレース(24km)

少年男子ポイントレース 優勝した佐藤 健(熊本 九州学院高)と 5位の亀谷昌慈(岐阜 岐阜第一高)少年男子ポイントレース 優勝した佐藤 健(熊本 九州学院高)と 5位の亀谷昌慈(岐阜 岐阜第一高) photo:Hideaki TAKAGI前半からリードしたのは佐藤健(熊本 九州学院高)。確実に1位通過して5点ずつを加点していく。後半も同じ流れで2位以下が僅差の戦いに。大町健斗(広島 安芸府中高)や亀谷昌慈(岐阜 岐阜第一高)らが逃げの展開に持ち込むが続かない。結局佐藤が2位以下を大きく離して優勝した。

1位 佐藤 健(熊本 九州学院高) 25p
2位 大町健斗(広島 安芸府中高) 12p
3位 奥村十夢(奈良 榛生昇陽高) 11p
4位 清水貴梨(山梨 甲府工高) 10p
5位 亀谷昌慈(岐阜 岐阜第一高) 10p
6位 井手口滝吾(鹿児島 南大隅高) 9p
7位 長松大祐(大分 別府商高) 9p
8位 山本真寛(青森 八戸工大第一高) 7p

少年男子ポイントレース 3位奥村十夢(奈良 榛生昇陽高)と2位の大町健斗(広島 安芸府中高)少年男子ポイントレース 3位奥村十夢(奈良 榛生昇陽高)と2位の大町健斗(広島 安芸府中高) photo:Hideaki TAKAGI少年男子ポイントレース 表彰少年男子ポイントレース 表彰 photo:Satoru KATO

成年男子ポイントレース(30㎞)

成年男子ポイントレース 優勝した岡本 隼(和歌山 日本大)と3位の渡邊翔太郎(岐阜 朝日大)成年男子ポイントレース 優勝した岡本 隼(和歌山 日本大)と3位の渡邊翔太郎(岐阜 朝日大) photo:Hideaki TAKAGI序盤からリードを奪うのは岡本隼(和歌山 日本大)。中盤から5点を連続するのは冨尾大地(鹿児島 鹿屋体育大)。冨尾20点と岡本19点で迎えたゴールポイントは、岡本が1位通過で5点獲得、冨尾は7着で加点できず岡本が逆転優勝した。動いた近谷涼(富山 マトリックスパワータグ/三和シャッター工業)や倉林巧和(群馬 群馬グリフィン)らは逃げの展開に持ち込めなかった。入賞者は全員が大学生。確実にポイントを取る力強い岡本本来の走りが帰ってきた。

1位 岡本 隼(和歌山 日本大) 24p
2位 冨尾大地(鹿児島 鹿屋体育大) 20p
3位 渡邊翔太郎(岐阜 朝日大) 19p
4位 片桐善也(新潟 日本大) 14p
5位 山本大喜(奈良 鹿屋体育大) 13p
6位 高橋優斗(大分 中央大) 11p
7位 海老本拓也(広島 順天堂大) 10p
8位 草場啓吾(京都 日本大) 10p

成年男子ポイントレース 2位冨尾大地(鹿児島 鹿屋体育大)と4位の片桐善也(新潟 日本大)ら成年男子ポイントレース 2位冨尾大地(鹿児島 鹿屋体育大)と4位の片桐善也(新潟 日本大)ら photo:Hideaki TAKAGI成年男子ポイントレース 表彰成年男子ポイントレース 表彰 photo:Satoru KATO

少年男子ケイリン

少年男子ケイリン 1位 東矢圭吾(熊本 千原台高)、2位 脇本勇希(福井 科学技術高)少年男子ケイリン 1位 東矢圭吾(熊本 千原台高)、2位 脇本勇希(福井 科学技術高) photo:Hideaki TAKAGIペーサーの番手につけたのは脇本勇希(福井 科学技術高)。最終周回で東矢圭吾(熊本 千原台高)が先頭に立ちその後ろには脇本が付く。ゴールは4人が横に並んだが東矢が先行逃げ切りで優勝した。

1位 東矢圭吾(熊本 千原台高) 11秒837
2位 脇本勇希(福井 科学技術高)
3位 福永大智(大阪 城東工科高)
4位 塩島嵩一郎(鹿児島 南大隅高)
5位 中川 涼(埼玉 浦和工高)
6位 伊藤颯馬(沖縄 北中城高)
7位 坂田康季(佐賀 龍谷高校)
8位 高木郁哉(宮城 仙台商高)

少年男子ケイリン 7-12位決定戦 少年男子ケイリン 7-12位決定戦  photo:Hideaki TAKAGI少年男子ケイリン 表彰少年男子ケイリン 表彰 photo:Satoru KATO

女子ケイリン

女子ケイリン 最終周回へ、児玉碧衣(福岡 日本競輪選手会)が先行女子ケイリン 最終周回へ、児玉碧衣(福岡 日本競輪選手会)が先行 photo:Hideaki TAKAGIペーサーの番手につけたのは塚越さくら(鹿児島 CIEL BLEU KANOYA)。最終周回は児玉碧衣(福岡 日本競輪選手会)が先行し中嶋里美(長野 日本競輪選手会愛知支部)がマークする。この2人が他を大きく引き離し児玉が優勝。女子では参加が認められた競輪選手が勝者になった。

1位 児玉碧衣(福岡 日本競輪選手会) 12秒666
2位 中嶋里美(長野 日本競輪選手会愛知支部)
3位 塚越さくら(鹿児島 CIEL BLEU KANOYA)
4位 石井寛子(東京 日本競輪選手会)
5位 前田佳代乃(京都 京都府連盟)
6位 藤巻絵里佳(福島 日本競輪選手会)
7位 西島叶子(熊本 鹿屋体育大)
8位 藤田まりあ(埼玉 浦和工高)

女子ケイリン 7-12位決定戦女子ケイリン 7-12位決定戦 photo:Hideaki TAKAGI女子ケイリン 表彰女子ケイリン 表彰 photo:Satoru KATO

成年男子ケイリン

成年男子ケイリン 寺崎浩平(福井 バルバレーシング/福井県連盟)が優勝成年男子ケイリン 寺崎浩平(福井 バルバレーシング/福井県連盟)が優勝 photo:Hideaki TAKAGIペーサーの番手につけたのは地元の藤根俊貴(岩手 順天堂大)。ペーサー離脱後に徳田 匠(京都 鹿屋体育大)が仕掛け先行。これを藤根、寺崎浩平(福井 バルバレーシング/福井県連盟)、黒枝咲哉(大分 鹿屋体育大)の順に追う。最終コーナーで抜け出したのは寺崎。寺崎の後方から黒枝と小林和希(福岡 明治大)が追い込むが届かず寺崎が優勝。ロード選手でもある黒枝は準決勝と同じ寺崎マークの展開で2位に。

1位 寺崎浩平(福井 バルバレーシング/福井県連盟) 11秒311
2位 黒枝咲哉(大分 鹿屋体育大)
3位 小林和希(福岡 明治大)
4位 藤根俊貴(岩手 順天堂大)
5位 水谷 翼(鹿児島 朝日大)
6位 徳田 匠(京都 鹿屋体育大)
7位 松岡辰泰(熊本 日本体育大)
8位 橋本凌甫(和歌山 マトリックスパワータグ/和歌山県教育庁)

成年男子ケイリン 7-12位決定戦 成年男子ケイリン 7-12位決定戦  photo:Hideaki TAKAGI成年男子ケイリン 表彰成年男子ケイリン 表彰 photo:Satoru KATO

photo&text:高木秀彰、加藤智