パナレーサーから待望のCXレース用チューブレスタイヤ「REGACROSS(リーガクロス)」がデビュー。チューブレスとしての機能と、新規トレッドパターンの採用によって戦闘力を高めた製品だ。グラベルツーリング用「GRAVELKING(グラベルキング)」の新バリエーション追加と併せて紹介する。



ロード用のRACEシリーズ、MTB用のCGシリーズ、ツーリング用のグラベルキングシリーズなど、信頼性ある高性能モデルを多数ラインナップするパナレーサー。しかしことシクロクロス用製品に関して言えばラインナップが少なく、競争力がやや低かったこともまた事実。今回その穴を埋めるように登場したのが、パナレーサー初となるシクロクロス用チューブレスタイヤ、REGACROSS(リーガクロス)だ。

パナレーサー REGACROSSパナレーサー REGACROSS (c)パナレーサー
チューブラータイヤに比べて運用コストと手間を省けることで、ここ最近ホビークロッサーの間に浸透してきたCXチューブレスタイヤ。REGACROSSは後発として市場にある従来品よりも高い完成度を狙い、2年間という開発期間を経てデビューを飾っている。

一般的にチューブレスタイヤはレース使用下で想定される低圧でのエアリーク(エア漏れ)が悩みの種だが、REGACROSSはビード周りのボリュームを工夫して極力エア漏れに配慮。更にケーシングを露出させない「アウターシール」構造を採用することで、タイヤサイドの傷つきやパンクが極力発生しないように配慮された。

縦長のトレッドパターンは新規に採用されたもので、軽い走行感とグリップ力を共に高めるべく、MTBで培われた「ダートノブ」を進化させた「ショートリッジノブ」。さらにセンターノブにはサイピング加工(横方向に溝を加えること)を施したことで、クルマのスタッドレスタイヤのように食い付き力を高めている。

コンパウンドはあらゆる路面に対応する、走行性能と耐久性のバランスに優れたパナレーサー定番の「ZSGナチュラルコンパウンド」。重量は360gと軽量に仕上がっており、価格も1本5,500円(税抜)とこなれた印象だ。シーズンインを前に、ホビーレーサーの定番製品となりそうなタイヤがデビューした。

パナレーサー RAVELKING SK(26c)パナレーサー RAVELKING SK(26c) (c)パナレーサー
また、未舗装ツーリング用として人気の高い「GRAVELKING(グラベルキング)SK」には、ロードバイクでダートライドを楽しむユーザーに向けた700×26cサイズが追加された。ロードバイクに装着可能なサイズとしては非常にユニークなブロックタイヤであり、これはグラベルライドが一つのカルチャーとして定着したアメリカからの要望をカタチにしたものだという。

グリップと抵抗という相反する要素を高次元で両立したアドバンスドエクストラαコードや、サイドカットを防ぐアンチフラットケーシング、ZSGナチュラルコンパウンドなど、サイズ以外の部分は従来製品と同様だ。リム幅や車体のクリアランスによっては装着できない場合も考えられるため、購入前には入念にチェックをしておくのが良さそうだ。ロードバイクで新境地を切り開くアドベンチャーライドにはうってつけな製品と言えそうだ。



パナレーサー REGACROSS
サイズ:33c、35c
重 量:360g(33c)、410g(35c)
価 格:5,500円(税抜)
発売日:9月末

パナレーサー RAVELKING SK(26c)
重 量:270g
価 格:4,858円(税抜)
発売日:9月末

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