2017年シーズンに向けて選手たちが続々と移籍を発表。マイケル・マシューズがサンウェブ・ジャイアント、ロマン・クロイツィゲルがオリカ・バイクエクスチェンジ、ニコラス・ロッシュがBMCレーシングへの移籍を発表した。



サガンとボアッソンハーゲンを振り切ったマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・バイクエクスチェンジ)が勝利サガンとボアッソンハーゲンを振り切ったマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・バイクエクスチェンジ)が勝利 photo:Kei Tsujiツール・ド・フランスでステージ1勝を飾り、全グランツールでのステージ優勝を達成したマイケル・マシューズ(オーストラリア)が4年間所属したオリカ・バイクエクスチェンジを離れ、ドイツのサンウェブ・ジャイアント(現ジャイアント・アルペシン)に移籍する。契約は3年間。

ジュー・プラーヌ峠でライバルに対しアタックを成功させたロマン・クロイツィゲル(チェコ、ティンコフ)ジュー・プラーヌ峠でライバルに対しアタックを成功させたロマン・クロイツィゲル(チェコ、ティンコフ) photo:Makoto.AYANO「チーム一丸となってリーダーの勝利のために走り、チームスポーツとしてロードレースに打ち込む彼らの姿勢に常々感銘を受けてきた。新天地で選手としての力を最大限発揮できると確信している」とマシューズはコメントしている。スプリンターながら登りやタイムトライアルもこなせ、ワンデークラシックも得意とするマシューズは多くのレースでエースを担うことになるだろう。なお、チームからはジョン・デゲンコルブ(ドイツ)が離脱することが決まっている。

ニコラス・ロッシュ(アイルランド、チームスカイ)ニコラス・ロッシュ(アイルランド、チームスカイ) photo:CorVosマシューズが抜けるオリカ・バイクエクスチェンジには、ティンコフからロマン・クロイツィゲル(チェコ)が移籍。アダム・イェーツ(イギリス)の活躍によって総合系チームに進化しつつあるオーストラリアチームが、ツール総合10位の強力なオールラウンダーを獲得する。グランツールでの活躍が期待され、さらにアルデンヌ・クラシックではサイモン・ゲランス(オーストラリア)とともにエースを担うことになるだろう。

オールラウンダーとしてはニコラス・ロッシュ(アイルランド)の移籍も見逃せない。ティンコフでアルベルト・コンタドール(スペイン)を、そしてチームスカイでクリス・フルーム(イギリス)のアシストを務めた32歳のアイルランドチャンピオンがBMCレーシングに移籍する。「ツールでのリッチー・ポートやティージェイ・ヴァンガーデレンのアシストが自分の最大の役目になるだろう。そして(過去に総合5位に入っている)ブエルタでは自分にチャンスが回ってくることを願う」とロッシュはコメントしている。

text:Kei Tsuji