登りゴールが用意されたジロ・ローザ第2ステージで、イヴリン・スティーブンスがステージ優勝と総合首位浮上を達成。與那嶺は36位、萩原は48位でそれぞれゴールしている。



ステージ優勝を飾ったイヴリン・スティーブンス(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)ステージ優勝を飾ったイヴリン・スティーブンス(アメリカ、ボエルス・ドルマンス) photo:CorVos


出走前に紹介を受けるハーゲンス・ベルマン・スーパーミント(左に與那嶺恵)出走前に紹介を受けるハーゲンス・ベルマン・スーパーミント(左に與那嶺恵) マリアローザのメーガン・グアルニエ(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)が出走サインマリアローザのメーガン・グアルニエ(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)が出走サイン photo:CorVosイタリアで開催中の女子ステージレースの最高峰、ジロ・ローザ。この日は北イタリアにあるヴェネツィア・ジュリア州のタルチェントから大きな周回コースを取り、モンテナルスへと至る111.1kmが舞台。スタートから終盤までは平坦だが、最後はアップダウンをこなした後にゴールまでの登坂を一気に駆け上がる。

予想通りラスト20kmになると集団のペースが一気に上がり、集団が分裂する中で耐えていた與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)もラスト5km付近で脱落。残り3kmから始まる最後の登りではラボバンク・リブが攻撃を仕掛けたものの不発に終わり、次いで残り1kmでイヴリン・スティーブンス(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)がアタック。

この動きにはエリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)とカタルツィナ・ニエウィアドマ(ポーランド、ラボバンク・リブ)が追従したものの、最後はスティーブンスが先着。マリアローザのメーガン・グアルニエ(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)が遅れたため、スティーブンスは総合首位への浮上にも成功した。

與那嶺は2分10秒遅れの36位、萩原は4分2秒遅れの48位でフィニッシュ。以下に與那嶺のコメントを紹介する。

「Incredible speed…。今日のコメントはこれに尽きる。上りのピーク手前までには前の集団に上がることができたが、私はもういつ千切れてもおかしくないくらいレッドゾーンだ。下り区間で中切れが起きたが下りきって前のプロトンに辛うじて残ることができた。そのままスピードは緩むことなく、ほぼ一列の状態でラストの上りに入り、ボトムからまたペースアップ。もちろん耐えたかったが、ラスト5km地点あたりで千切れてしまう。そして同じく千切れた選手とともにゴールまで向かうしかなかった。

はっきり言って、コンディションが底の状態の自分ではお話にならない。これがジロローザ、これがヨーロッパのレースかと日に日に痛感している。前に上がるのも難しいし、ロータリーや道がいきなり狭くなったりで集団が伸び縮みする。今はとにかく安全にレースを冷静に運ぶことが大切だ。

レースでの位置どりが上手いチームメイトでも位置どりに苦戦するほどの難しさである。トップチームは常にトレインが組まれている。今日のレース後は3時間の移動だった。これも当然レースの一部だ。明日からは、プロトンの中での位置どりをもっと自信を持って、挑戦しなければいけない。失うものは何もない挑戦だから」。(與那嶺恵理公式Facebookページより抜粋)



ジロ・ローザ2016第2ステージ結果
1位 イヴリン・スティーブンス(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)
2位 エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)
3位 カタルツィナ・ニエウィアドマ(ポーランド、ラボバンク・リブ)
4位 マーラ・アボット(アメリカ、ウィグル・ハイファイブ)
5位 メーガン・グアルニエ(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)
36位 與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)
48位 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)
2h48’26”

+02”
+03”
+24”
+2’10”
+4’02”


個人総合成績
1位 イヴリン・スティーブンス(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)
2位 カタルツィナ・ニエウィアドマ(ポーランド、ラボバンク・リブ)
3位 メーガン・グアルニエ(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)
4位 エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)
5位 クラウディア・リヒテンブルグ(ドイツ、ロット・ソウダル)
30位 與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)
74位 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)
5h29’12”
+02”
+18”
+23”
+35”
+3’08”
+9’07”


text:So.Isobe
photo:CorVos

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