スプリンターの一日になるはずだった、一つの丘も無い平坦ステージで逃げ切りが決まる。メイン集団の追撃を交わした3名の勝負をルームポット・オレンジペロトンのウェズリー・クレダーが制した。
オランダ名物の風車の横を走るプロトン photo:CorVos
平坦ステージで逃げる4名 photo:CorVos
メイン集団はロットNLユンボがコントロールを担った photo:CorVos
ウェズリー・クレダー(オランダ、ルームポット・オレンジペロトン)が伸びる photo:CorVos
逃げ切り勝利を飾ったウェズリー・クレダー(オランダ、ルームポット・オレンジペロトン) photo:CorVosステルZLMツアー(UCI2.1)2日目はオランダ南部、北ブラバント州の都市オスを発着する186km。運河沿いを走るコースは最初から最後まで完全なるド平坦で、この日はマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)やアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)ら、スプリンターが活躍する一日になるはずだった。
晴れ、雲り、雨が目まぐるしく入れ替わったこの日、果敢に逃げを決めたのはマーリン・コレヴァール(オランダ、ラボバンクデベロップメント)やウェズリー・クレダー(オランダ、ルームポット・オレンジペロトン)を含む4名。メイン集団は総合首位のヨス・ファンエムデン(オランダ)を擁するロットNLユンボがコントロールし、逃げとのタイム差を4分程度で推移させていく。
後半になるとスプリントを狙うエティックス・クイックステップやロット・ソウダルが集団のペースアップに協力したため、予想通りリードは徐々に削り取られていく。残り30km地点でタイム差は2分を切る「定石通り」の展開だ。
しかし後半に大雨となったこと、1名を切り離した逃げグループが脚を残していたことが重なり、最終盤になってリードの縮小に歯止めが掛かった。タイム差は残り10kmで1分、残り2kmで20秒と徐々に逃げ切りが確定的に。メイン集団の追撃は最後まで届かなかった。
そしてゴール前の最終ストレートでは、集団を10秒後ろに従えた状態でステージ優勝争いがスタート。「中間スプリントでは2人に負けたので若干不安を持ったままゴール勝負に挑んだ。でも”今回は大丈夫”と自分に言い聞かせて踏み倒した」と言うクレダーが先着し、大金星を掴んだ。
「監督が今朝のミーティングで自分のために走れと言ったので、逃げに乗ることにした。けれどまさか逃げ切ることになるなんて」と喜ぶクレダーは、ヴァカンソレイユ、ワンティ、ルームポットと所属してきた25歳。この日ルームポットはツール・ド・スイスでも勝利を飾っており、最良の日としてみせた。
10秒遅れたメイン集団ではキッテルがディラン・フルーネヴェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)を下して全体の4位フィニッシュ。総合上位陣はほとんどが集団ゴールしたため、ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)の首位は揺らいでいない。
ステルZLMツアー2016第2ステージ結果
個人総合成績
ポイント賞
1位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)
チーム総合成績
1位 ロットNLユンボ
text:So.Isobe
photo:CorVos





晴れ、雲り、雨が目まぐるしく入れ替わったこの日、果敢に逃げを決めたのはマーリン・コレヴァール(オランダ、ラボバンクデベロップメント)やウェズリー・クレダー(オランダ、ルームポット・オレンジペロトン)を含む4名。メイン集団は総合首位のヨス・ファンエムデン(オランダ)を擁するロットNLユンボがコントロールし、逃げとのタイム差を4分程度で推移させていく。
後半になるとスプリントを狙うエティックス・クイックステップやロット・ソウダルが集団のペースアップに協力したため、予想通りリードは徐々に削り取られていく。残り30km地点でタイム差は2分を切る「定石通り」の展開だ。
しかし後半に大雨となったこと、1名を切り離した逃げグループが脚を残していたことが重なり、最終盤になってリードの縮小に歯止めが掛かった。タイム差は残り10kmで1分、残り2kmで20秒と徐々に逃げ切りが確定的に。メイン集団の追撃は最後まで届かなかった。
そしてゴール前の最終ストレートでは、集団を10秒後ろに従えた状態でステージ優勝争いがスタート。「中間スプリントでは2人に負けたので若干不安を持ったままゴール勝負に挑んだ。でも”今回は大丈夫”と自分に言い聞かせて踏み倒した」と言うクレダーが先着し、大金星を掴んだ。
「監督が今朝のミーティングで自分のために走れと言ったので、逃げに乗ることにした。けれどまさか逃げ切ることになるなんて」と喜ぶクレダーは、ヴァカンソレイユ、ワンティ、ルームポットと所属してきた25歳。この日ルームポットはツール・ド・スイスでも勝利を飾っており、最良の日としてみせた。
10秒遅れたメイン集団ではキッテルがディラン・フルーネヴェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)を下して全体の4位フィニッシュ。総合上位陣はほとんどが集団ゴールしたため、ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)の首位は揺らいでいない。
ステルZLMツアー2016第2ステージ結果
1位 ウェズリー・クレダー(オランダ、ルームポット・オレンジペロトン)
2位 トゥワン・ファンデンブラン(オランダ、サイクリングチーム・ピエルズ)
3位 マーリン・コレヴァール(オランダ、ラボバンクデベロップメント)
4位 マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)
5位 ディラン・フルーネヴェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)
6位 ティモシー・デュポン(ベルギー、ヴェランダス・ヴィレムス)
7位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)
8位 ティム・メルリエ(ベルギー、クレラン・ファストフードサービス)
9位 ニキアス・アルント(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)
10位 リー・ハワード(オーストラリア、IAMサイクリング)
2位 トゥワン・ファンデンブラン(オランダ、サイクリングチーム・ピエルズ)
3位 マーリン・コレヴァール(オランダ、ラボバンクデベロップメント)
4位 マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)
5位 ディラン・フルーネヴェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)
6位 ティモシー・デュポン(ベルギー、ヴェランダス・ヴィレムス)
7位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)
8位 ティム・メルリエ(ベルギー、クレラン・ファストフードサービス)
9位 ニキアス・アルント(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)
10位 リー・ハワード(オーストラリア、IAMサイクリング)
4h15’02”
+01”
+10”
+01”
+10”
個人総合成績
1位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)
2位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシング)
3位 ステファン・キュング(スイス、BMCレーシング)
4位 ロジェ・クルーゲ(ドイツ、IAMサイクリング)
5位 ショーン・デビー(ベルギー、ロット・ソウダル)
6位 セプ・ファンマルク(ベルギー、ロットNLユンボ)
7位 ニキ・テルプストラ(オランダ、エティックス・クイックステップ)
8位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフードサービス)
9位 マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)
10位 ティモ・ルーセン(オランダ、ロットNLユンボ)
2位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシング)
3位 ステファン・キュング(スイス、BMCレーシング)
4位 ロジェ・クルーゲ(ドイツ、IAMサイクリング)
5位 ショーン・デビー(ベルギー、ロット・ソウダル)
6位 セプ・ファンマルク(ベルギー、ロットNLユンボ)
7位 ニキ・テルプストラ(オランダ、エティックス・クイックステップ)
8位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフードサービス)
9位 マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)
10位 ティモ・ルーセン(オランダ、ロットNLユンボ)
4h22’35”
+03”
+04”
+05”
+06”
+07”
+08”
+09”
+03”
+04”
+05”
+06”
+07”
+08”
+09”
ポイント賞
1位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)
チーム総合成績
1位 ロットNLユンボ
text:So.Isobe
photo:CorVos
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