マレーシアで開催されたツール・ド・ランカウイを走った22チームのバイクを2回に分けて紹介。第1回はUCIワールドチームとUCIプロコンチネンタルチームのバイクをピックアップします。



ディメンションデータ【CERVELO S5】

ディメンションデータ【CERVELO S5】ディメンションデータ【CERVELO S5】 photo:Kei Tsuji
大会連覇を果たした南アフリカのディメンションデータはサーヴェロのS5でバイクを統一。引き続きROTOR INPOWERの左右バージョンである2INPOWERをテスト中。ほとんどの選手はシマノ・デュラエースDi2で組まれたバイクに乗るが、ランカウイではヨハン・ヴァンジル(南アフリカ)のみROTORが発表した油圧コンポーネント「Uno」のフルセットをテストしていた。

ディメンションデータ【CERVELO S5】ROTORのUNOをテストディメンションデータ【CERVELO S5】ROTORのUNOをテスト photo:Kei Tsuji


アスタナプロサイクリング【S-WORKS Venge ViAS】

アスタナプロサイクリング【S-WORKS Venge ViAS】アスタナプロサイクリング【S-WORKS Venge ViAS】 photo:Kei Tsuji
平坦ステージで圧倒的な強さを見せたアンドレア・グアルディーニ(イタリア、アスタナ)はスペシャライズドのS-WorksヴェンジViAS(サイズ49)に乗った。前半に山岳が設定されたステージではS-Works ターマックでスタートし、後半にヴェンジViASに乗り換える戦法でステージ4勝をマーク。コンポーネントはカンパニョーロ・スーパーレコードEPSで、SRMパワーメーターを使用する。



ティンコフ【S-WORKS Tarmac】

ティンコフ【S-WORKS Tarmac】ティンコフ【S-WORKS Tarmac】 photo:Kei Tsuji
蛍光イエローと、青色でもなく灰色でもない独特の色の組み合わせが特徴のティンコフ。他レースではヴェンジも使用するがランカウイではスペシャライズドのS-Worksターマックの一択だった。FSAのハンドル、ステム、シートポストやTacxのボトルケージもチームカラーで統一。サドルやバーテープはプロロゴでパワーメーターはSRM。ホイールはロヴァールで、TT時のみHEDホイールを使用する。



アンドローニジョカトリ【KUOTA Kougar】

アンドローニジョカトリ【KUOTA Kougar】アンドローニジョカトリ【KUOTA Kougar】 photo:Kei Tsuji
イタリアのアンドローニジョカトリはクオータのエアロバイクであるクーガーと軽量なKOM(ケーオーエム)を乗り分けた。ホイールを含めてパーツはデダエレメンティで揃える。シマノ・デュラエースのフルセットを使用するものの、他の多くのUCIプロコンチネンタルチームがそうであるようにコンポーネントは機械式。



ユナイテッドヘルスケア【WILLIER Cento1SR】

ユナイテッドヘルスケア【WILLIER Cento1SR】ユナイテッドヘルスケア【WILLIER Cento1SR】 photo:Kei Tsuji
アメリカのユナイテッドヘルスケアはウィリエールのオールラウンドモデルであるチェントウノSRをメインバイクとして使用する。コンポーネントやホイールはシマノで、パイオニアのペダリングモニターを昨シーズンから引き続き使用。サドルはサンマルコでハンドル周りはデダエレメンティで揃える。



サウスイースト【WILLIER Cento1Air】

サウスイースト【WILLIER Cento1Air】サウスイースト【WILLIER Cento1Air】 photo:Kei Tsuji
チポッリーニからウィリエールにバイクを変更したサウスイースト。エアロロードバイクであるチェントウノ・エアーをメインバイクとして使用する。メンバーのフィリッポ・ポッツァート(イタリア)もデザインに携わった灰色と蛍光イエローのカラーリング。コンポーネントをカンパニョーロからシマノに変更している。ホイールはイタリアのウルサス。パワーメーター使用率は低い。



ワンプロサイクリング【FACTOR One】

ワンプロサイクリング【FACTOR One】ワンプロサイクリング【FACTOR One】 photo:Kei Tsuji
UCIプロコンチネンタル登録を果たし、メンバー補強を行ったワンプロサイクリングはイギリスのファクターバイクを使用。エアロロードのファクターワンの他、オールラウンドバイクのファクターO2(オーツー)をランカウイに持ち込んだ。コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2。パワーメーター搭載のインフォクランクやブラックインクのホイール、スピードプレイのペダル、プロロゴのサドルを使用する。



バルディアーニCSF【CIPOLLINI RB800K】

バルディアーニCSF【CIPOLLINI RB800K】バルディアーニCSF【CIPOLLINI RB800K】 photo:Kei Tsuji
バルディアーニCSFが主に使用したのはチポッリーニの軽量モデルであるRB800K。エアロロードのNK1Kも持ち込んだ。コンポーネントはカンパニョーロのスーパーレコード(機械式)で、ハンドルなどの各パーツはデダエレメンティ。サドルやバーテープはプロロゴで、パワー2マックスのパワーメーターを使用する選手も。



ドラパックプロサイクリング【SWIFT CARBON Ultravox】

ドラパックプロサイクリング【SWIFT CARBON Ultravox】ドラパックプロサイクリング【SWIFT CARBON Ultravox】 photo:Kei Tsuji
オーストラリアのドラパックはスウィフトカーボンのウルトラヴォックスを主に使用する。ホイールやパーツはジップで、コンポーネントはスラム、パワーメーターはクオーク、タイヤはマキシスと、スラム系列メーカーで統一。エーススプリンターのブレントン・ジョーンズ(オーストラリア)はハンドル位置が遠い&低いアグレッシブなポジション。



ファンヴィク・ソールサイクルズ【SOUL CYCLES 3R3】

ファンヴィク・ソールサイクルズ【SOUL CYCLES 3R3】ファンヴィク・ソールサイクルズ【SOUL CYCLES 3R3】 photo:Kei Tsuji
昨年チームUKYOで走ったパブロ・ウルタスンが所属するブラジルのファンヴィクはサブスポンサーであるブラジルのソールサイクルズを使用する。メインバイクは同社のフラッグシップモデルである3R3。コンポーネントやホイール、ペダルはシマノ・デュラエースで揃えられ、実費購入のSRMパワーメーターを装着する選手も。



チームロス【CORRATEC CCT EVO】

チームロス【CORRATEC CCT EVO】チームロス【CORRATEC CCT EVO】 photo:Kei Tsuji
スイスのチームロスはコラテックのCCTエヴォに乗る。コンポーネントはシマノ・デュラエース(リアブレーキはダイレクトマウント)でホイールはコール。ROTORのQリングスを多くの選手が使用する。チェーンはKMCでペダルはタイム。キャットアイもスポンサーに名前を連ねている。