10月3日(土)、エミリア=ロマーニャ州のカヴリアーゴで行なわれた第5回メモリアル・チムッリ(UCI1.1)は、集団スプリントを制したイタリアチャンピオンのフィリッポ・ポッツァート(イタリア、カチューシャ)が優勝。今シーズン5勝目を飾った。

スプリントでパオリーニらを下したフィリッポ・ポッツァート(イタリア、カチューシャ)スプリントでパオリーニらを下したフィリッポ・ポッツァート(イタリア、カチューシャ) photo:Cor Vosメモリアル・チムッリは今年で開催5回目を迎える1クラスのワンディレース。イタリア北部エミリア=ロマーニャ州で行なわれたこの191kmのレースに、カチューシャ、ランプレ、クイックステップ、ミルラム、リクイガス、フジ・セルヴェットのプロツアー6チームを含む136名がエントリーした。

レース前半はリカルド・キアリーニ(イタリア、LPRブレークス)ら6名が逃げを試み、最大9分28秒のリードを得てレース後半へ。やがてランプレがコントロールするメイン集団がラスト12km地点で逃げ吸収する。

表彰台、左から2位ルーカ・パオリーニ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)、優勝フィリッポ・ポッツァート(イタリア、カチューシャ)、3位ダニエーレ・コッリ(イタリア、カルミオオーロAスタイル)表彰台、左から2位ルーカ・パオリーニ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)、優勝フィリッポ・ポッツァート(イタリア、カチューシャ)、3位ダニエーレ・コッリ(イタリア、カルミオオーロAスタイル) photo:Cor Vos逃げ吸収後はISDやカチューシャが集団を牽き、アタックを封じ込めてゴールへ。ラスト1km地点でのアレッサンドロ・バッラン(イタリア、ランプレ)のアタックも失敗に終わり、前年度覇者ミカイロ・カリロフ(ウクライナ、チェラミカ・フラミニア)のロングスプリントで勝負が始まった。

カリロフの番手を取ったのはポッツァート。ゴールまで距離を残して失速するカリロフを抜き去ったポッツァートが、追い上げるルーカ・パオリーニ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)らを振り切ってゴールに飛び込んだ。

パリ〜ルーベでボーネンを単独追走して2位だったポッツァートは、イタリア選手権ロードやジロ・デル・ヴェネトに続く今シーズン5勝目。「今日はマッツァンティ、カルペツ、ペトロフの3人のおかげでスプリント勝利を収めたんだ。ここ最近ずっと調子がいいんだ。(イタリア国内で批判を受けた)ロード世界選の後、そのままフェードアウトしたくなかった」。ポッツァートは翌週のパリ〜トゥール、そして2週間後のジロ・ディ・ロンバルディアで全力を尽くし、いいカタチでシーズンを終えたい考えだ。

レース展開、ならびに選手コメントはガゼッタ紙より。

メモリアル・チムッリ2009結果
1位 フィリッポ・ポッツァート(イタリア、カチューシャ)4h20'21"
2位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)
3位 ダニエーレ・コッリ(イタリア、カルミオオーロAスタイル)
4位 ミカイロ・カリロフ(ウクライナ、チェラミカ・フラミニア)
5位 ヨハネス・フレーリンガー(ドイツ、ミルラム)
6位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD)
7位 ヴォロディミール・スタルシック(ウクライナ、アモーレ&ヴィータ)
8位 エンリーコ・ガスパロット(イタリア、ランプレ)
9位 マッテーオ・トザット(イタリア、クイックステップ)
10位 サイモン・クラーク(オーストラリア、ISD)

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

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