オンループ＆クールネ　クラシックシーズンの幕を上げるベルギーの2連戦

2016/02/26(金) - 14:18

レース

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いよいよクラシックシーズンがやってくる。2月27日にはオンループ・ヘットニュースブラッドが、翌28日にはクールネ～ブリュッセル～クールネが開催される。大物選手たちがこぞって参加するセミクラシック2連戦をプレビューしよう。

オンループ・ヘットニュースブラッド2016 コースマップ (c)www.omloophetnieuwsblad.be

クールネ〜ブリュッセル〜クールネ2015 コースマップ (c)www.kuurne-brussel-kuurne.be

クールネ〜ブリュッセル〜クールネ2015 コースプロフィール (c)www.kuurne-brussel-kuurne.be今週末にベルギーで行われるセミクラシック2連戦より、格式高いクラシックシーズンが幕を上げる。モニュメント制覇を狙うビッグネームが集まるレースはいかに。

まず、27日（土）に開催されるのは「オンループ・ヘットニュースブラッド（UCI1.HC）」。ヘットニュースブラッド紙が1913年に創設したロンド・ファン・フラーンデレン（ツール・デ・フランドル）に対抗して、ヘットフォルク紙が1945年に創設した歴史あるセミクラシックレースだ。

ヘントを発着するプロトンは、200.8kmという距離の中でカペルミュールやレベルグ、ファルケンブルグ、クルイスベルグなどフランドルクラシック定番の急坂を13ヶ所、石畳を10ヶ所も通過する。昨年より急坂区間が増え、かつ緩い登りゴールへと変更されたため、ピュアスプリンターよりも、いわゆる登れるスプリンターやアタッカーに勝機がある。

翌28日（日）に開催されるクールネ～ブリュッセル～クールネ（UCI1.1）もベルギーを代表するクラシックの1つ。200.7kmまで距離が伸びたコースに急坂が11ヶ所も現れるものの、ゴール前は平坦基調となりピュアスプリンターたちがしのぎを削るレイアウト。昨年はマーク・カヴェンディッシュ（イギリス、現ディメンションデータ）が制しているため、各チームはスプリンターをエースに据えている。

どちらもクラシックレースの厳しさが詰め込まれていることが特徴で、それゆえにロンド・ファン・フラーレンデレンやパリ～ルーベを狙うクラシックハンターたちが軒並み調整を兼ねて参加する予定だ。

石畳の急坂オウデ・クワレモントはクールネ～ブリュッセル～クールネに登場する photo:CorVos

トム・ボーネン（ベルギー）率いるエティックス・クイックステップが今年の主役となりそうだ photo:Tim de Waele

アルカンシェルを着るペーター・サガン（スロバキア、ティンコフ）がクラシックを狙う photo:Roberto Bettini/BettiniPhoto週末を通してレースの主役となりそうなのは、昨年のクールネでカヴェンディッシュを勝利に導いたエティックス・クイックステップ。今年はトム・ボーネン（ベルギー）が両レースのエースナンバーを付け、オンループではトニ・マルティン（ドイツ）、ニキ・テルプストラ（オランダ）が、クールネではイーリョ・ケイセ（ベルギー）が強力にアシストを務める。

昨年のオンループで3対1という圧倒的不利を逆転して優勝したイアン・スタナード（イギリス、チームスカイ）は欠場するが、世界王者のペーター・サガン（スロバキア、ティンコフ）が両日ともに出場し、BMCからはフィリップ・ジルベールとグレッグ・ファンアフェルマート（ともにベルギー）が、ロット・ソウダルからはイェンス・デブシェール（ベルギー）らが参戦。クラシック本戦を前に熱戦が繰り広げられそうだ。

対して、集団スプリントが見込まれるクールネでは、エリア・ヴィヴィアーニ（イタリア、チームスカイ）、カレイブ・イワン（オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ）がスタートラインに並ぶ。

その他にも、中東レースですでに勝利を挙げているアレクサンドル・クリストフ（ノルウェー、カチューシャ）が両日参戦。トレック・セガフレードはダニー・ファンポッペル、ジャコモ・ニッツォーロ、ニッコーロ・ボニファツィオというスプリンター勢を看板にレースに挑む。