スピードプレイより、クリートとのインテグレーテッドデザインにより、エアロダイナミクスを追求した新たなペダルシステム「ZERO AERO」が登場した。ブラドレー・ウィギンズ(イギリス)のアワーレコード世界記録樹立に貢献したスペシャルパーツを紹介しよう。



スピードプレイ ZERO AEROの使用イメージスピードプレイ ZERO AEROの使用イメージ photo:Yuya.Yamaoto
スピードプレイ ZERO AEROスピードプレイ ZERO AERO 通常のZEROとの違いは、2面ある内の片側にエアロカバーを設けたこと通常のZEROとの違いは、2面ある内の片側にエアロカバーを設けたこと


毎分100回転程度のペダリングにより決して小さくない空気抵抗が生み出されるクランク周り。チェーンリング、クランクアーム、シューズにはエアロ効果を高めたモデルが多く存在するように、クランク周りのエアロダイナミクスが重要であることは明白だ。しかし、これまでにエアロ効果を狙ったペダルは、そう多く存在しなかった。

ブラドレー・ウィギンズ(イギリス)のアワーレコード樹立の際に使用されたZERO AEROブラドレー・ウィギンズ(イギリス)のアワーレコード樹立の際に使用されたZERO AERO (c)ジェイピースポーツグループそこで、スピードプレイが数年に渡る開発期間を経て発表したのが、今回紹介する「ZERO AERO」。ブラドレー・ウィギンズ(イギリス)がアワーレコード挑戦時に使用したことからも分かる通り、ペダルとクリートのシステムとして優れたエアロダイナミクスを実現した。

通常のZEROとの違いは、2面ある内の片側にエアロカバーを設けたこと。エアロカバーはAero Walkable Cleatと一体になるよう、インテグレーテッド設計が施され、表面にはディンプルが設けられている。

加えて、クリート側でも更なる空気抵抗の低減が図られており、3つ穴のシューズでスピードプレイペダルを使用する際に必要となるアダプターには黒いエアロカバーが組み合わせられている。なお、4つ穴のシューズを使用する際には黒いエアロカバーは不要だ。

ペダルとしての機能は、両面ではなく片面ステップインとなったことを除き、通常モデルのZEROと共通とされている。「アウトサイドジボックス」というコンセプトのもとに、従来のペダルではペダル本体が受け持っていたビンディング機構をクリート側に移した独自構造を採用。ペダルと路面のクリアランスが大きいことや、低スタックハイトによりパワー伝達性に優れること、ソール/クリート間とクリート/ペダル間の接触面積が大きなことから安定感が高く疲労が少ないことなど、他のペダルに対して様々なメリットを持つ。
クリートのポジション調整が行いやすい点などクリート側の機能も通常モデルのZEROと共通だ。

ZERO AEROに付属するクリートセット。Aero Walkable Cleatに黒いエアロカバー(手前左)が追加されているZERO AEROに付属するクリートセット。Aero Walkable Cleatに黒いエアロカバー(手前左)が追加されている 3つ穴のシューズでスピードプレイペダルを使用する際に必要となるアダプターには黒いエアロカバーが組み合わせられる3つ穴のシューズでスピードプレイペダルを使用する際に必要となるアダプターには黒いエアロカバーが組み合わせられる

ペダル実測重量(片側)は106gペダル実測重量(片側)は106g 3つ穴シューズ使用時のクリート実測重量は74g(片側)3つ穴シューズ使用時のクリート実測重量は74g(片側)


国内展開ラインアップはステンレスシャフト仕様のみ。ペダルの実測重量は106g(片側)、クリートの実測重量は3つ穴シューズ使用時で74g、4つ穴シューズ使用時で45gとなっている(いずれも実測値)。トラック競技やタイムトライアル、トライアスロンバイクはもちろんのこと、エアロロードと組み合わせてみてもおもしろいだろう。取り扱いはジェイピースポーツグループ。



スピードプレイ ZERO AERO
カラー:ブラック
シャフト素材:ステンレス
ペダル実測重量(片側):106g
クリート実測重量(片側):74g(3つ穴シューズ使用時)、45g(4つ穴シューズ使用時)
価 格:31,800円(税抜)