2015年に活動を開始したコラッジョ川西サイクリングチーム。田典幸と米田彰の2名が所属するトップチームと、ジュニアユースチーム6名の体制で2年目を迎える。



2016年メンバー 右から栂尾大知代表、田典幸、米田彰、松笠寛也(JY)、山崎咲斗(JY)2016年メンバー 右から栂尾大知代表、田典幸、米田彰、松笠寛也(JY)、山崎咲斗(JY) photo:Coraggio Kawanishi Cycling Team
2年目を迎えたコラッジョ川西サイクリングチーム

Coraggio Kawanishi Cycling Team(コラッジョ川西サイクリングチーム)は、2015年から活動を開始した兵庫県川西市を拠点とするクラブチーム。ミヤタ、NIPPO、ラバネロ、シエルヴォ奈良で走ってきた栂尾大知(とがおたいち)氏が代表を務める。チーム名の”コラッジョ”とは、イタリア語で”勇気、度胸”を意味し、「夢や目標を達成するために必要なものは勇気。その勇気を持って勇みよく前進できるチームを目指す」とし、それはチームの基本理念でもある。

益田チャレンジャーズステージ2015 U23で2、3、4位のコラッジョ川西益田チャレンジャーズステージ2015 U23で2、3、4位のコラッジョ川西 photo:Satoru KATOJBCF西日本ロードクラシック2015 E1で優勝した柳瀬慶明JBCF西日本ロードクラシック2015 E1で優勝した柳瀬慶明 photo:Hideaki TAKAGI多くのビジョンを達成した2015年

2015年に掲げたチームビジョンそしてレース内容について、大なり小なり達成あるいは継続していることは特筆されよう。その当初に掲げたビジョンは次の6つ。①U23世代を中心としたチームでレース活動 ②小学生から大学生までの育成に力を注ぎ国内初のステップアップ式チームを ③東京オリンピックを目指し「Jエリートツアー」「Jユースツアー」を 中心にレース活動 ④チームから育った選手が兵庫県川西市から世界に飛躍する 

⑤川西市で自転車ロードレース大会の開催を目指す ⑥自転車競技では初の里親企業制度を導入し選手が安定して競技に取り組める環境をつくる。 また2015年当初に掲げた具体的なレースとその内容について、AACAカップ、チャレンジロード、美山ロードなどで、かつ2015メンバー9名全員が実業団登録し、おもに西日本のJBCF-Jエリートツアーに出場するとし、実際にそこで結果を出した。

2016年はジュニアユースとの2チーム体制に
ジュニアユース指導中の栂尾代表ジュニアユース指導中の栂尾代表 photo:Coraggio Kawanishi Cycling Team2015年12月度の強化合宿2015年12月度の強化合宿 photo:Coraggio Kawanishi Cycling Team栂尾大知チーム代表栂尾大知チーム代表 photo:Coraggio Kawanishi Cycling Team
2016年メンバーは、トップチームのコラッジョ川西に田典幸と米田彰の2名が継続。そしてジュニアユースチームに6名が加入し、2チーム計8名体制になる。2015年メンバーからは6名が抜けるがいずれもチームビジョンに沿った理由であり、若い選手中心のメンバーだからこその動きといえよう。それは選手経験の長い栂尾代表が「プロ選手を目指しても実現できるのは一握りであり、かつそれでも引退後の生活のほうが長い」と語るように、選手の将来をも考えた結果でもある。

チームを離れるメンバーのうち、下島将輝は那須ブラーゼンへ移籍する。「内容の濃い1年でした。1人でも多くの若い選手が、コラッジョ川西に入りたい!と思えるような、子供達や後輩達に目標にされるような選手になりたい」としている。また豊田勝徳はチームの里親企業制度により、株式会社和光ケミカルに就職する。これもチームの掲げてきた方針に沿うものだ。

「強くなりたいと思っている選手を採用する」栂尾大知代表

栂尾代表は「強くなりたいと思っている選手を採用する。採用条件はその一つだけ」と断言する。2016年メンバーは田と米田、そしてその条件にかなったジュニアユースチーム6名の合計8名となる。さらに外部練習生として1名を迎える。この外部練習生とは、別の団体に所属しているあるいは所属のない選手が、コラッジョ川西とともに練習し栂尾代表がコーチするものだ。

チームのメインスポンサーはアスリチューンの株式会社隼で、メインバイクはMERIDA(株式会社ミヤタサイクル)の体制は2015年から継続する。トップチームの2名にはサポート品が供給されるが、ジュニアユースチームへはサポートが基本的になくウェアもメーカー名なしのものとなる。ジュニアユースチームからトップチームへの昇格もあると栂尾代表は言う。また選手およびスポンサーは随時募集中とのことだ。

那須ブラーゼン移籍の下島将輝選手へ

また栂尾代表は、那須ブラーゼンへ移籍する下島将輝選手に対しこう語る。
「1年前に彼自身からのアクションでチーム入りをしました。2位が8回と多かったですがJBCFみやだクリテリウムE1では優勝するなど活躍しました。その彼の進路について那須ブラーゼンが応えてくださり、このたび晴れてステップアップとしての移籍となりました」

「新チームでは水野恭兵選手などをアシストできるような選手になって欲しいです。そしていつかは自分がエースになれるように。プロチームに入ったけれどもこれがゴールではない、そこから自分がどれだけ上がれるかだと思います」

2015年シーズン報告会&アフターパーティー

2015年シーズン報告会&アフターパーティーのようす2015年シーズン報告会&アフターパーティーのようす photo:www.catarina-w.jp12月19日に兵庫県川西市で2015年シーズン報告会&アフターパーティーが行われ、衆議院議員大串まさき氏、川西市市会議員久保義孝氏ら多くの来賓が出席した。会場では西日本チャレンジU-23 1-2-3-4フィニッシュ(科野・柳瀬・米田・下島)、美山ロード2位下島、3位豊田、JBCF西日本クラシックE1優勝柳瀬、JBCF乗鞍スカイラインHC優勝米田、益田チャレンジャーズU-23 2位下島、3位米田、4位柳瀬、ツール・ド・熊野(UCI2.2)出場など成果が発表された。

以下、チームからのリリースを紹介しよう。



2年目の田典幸2年目の田典幸 photo:Coraggio Kawanishi Cycling Team2年目の米田彰2年目の米田彰 photo:Coraggio Kawanishi Cycling Teamチーム結成2年目を迎えられました事に感謝申し上げます。昨シーズンは開幕戦の西日本チャレンジロードレースで1-2-3-4フィニッシュという電撃のスタートを切った事が、昨日の事のように鮮明に覚えており時の流れが早いことを実感しています。

今年のチームは、一気に選手数も減り寂しい一面もありますが、2015年乗鞍高原ヒルクライム大会チャンピオンの米田彰キャプテンを中心にTTの強い田典幸と共に、ジュニアユースチームを強化し次世代の選手育成を視野に入れ活動をして行きます。チームの初戦は1月23日に長良川で開催されますAACA第1戦です。本年もご支援ならびにご声援宜しくお願い致します!!

【Coraggio Kawanishi Cycling Team 2016年チーム概要】

チームビジョン
次世代への選手育成のためにU-23・ジュニアユース世代を中心としたチームでレース活動を行い、小学生から大学生までの育成に力を注ぎ国内初のステップアップ式チームを作ります。チーム目標は2020年東京オリンピックに向けた選手育成を目指し国内でレース活動を行うこと。

そしてチームから育った選手が兵庫県川西市から世界に飛躍することを目指し、兵庫県車連、川西市、地元企業と連携して川西市で自転車ロードレース大会の開催を目指します。また自転車競技では初の里親企業制度を確立し、選手が安定して競技に取り組める環境を作ります。

【2016年度チーム体制】
チーム代表:栂尾大知
メカニック:村上大輔(自転車工房ハイランダー)
マッサー:稗田正佳(MANA接骨院)
Rider
田典幸
米田彰 キャプテン(U-23)

【ジュニアユースチーム】
松笠寛也 高校2年生 継続(ジュニアユースキャプテン)
山崎咲斗 高校3年生 新規加入
川田尚輝 高校2年生 新規加入
川下拓哉 高校2年生 新規加入
藤原禎之 高校1年生 新規加入
中学1年生 1名

【外部練習生】
下山美寿々 大阪教大附天王寺高1年生 2015年四日市ジュニア女子優勝など

ジュニア5名
ユース1名
選手総勢8名

【米田彰のコメント】
「本年は新キャプテンに抜擢されました。キャプテンとして自覚を持って日々練習に励んで参りたいと思います。今シーズンの目標は得意なヒルクライム大会で勝利することです。この1年ご声援宜しくお願いします」

【田典幸のコメント】
「今年の抱負は応援して下さる皆様に喜んで頂ける走りをすること、そして後進の育成に努力することです。また地元熊本県ではこれまで以上にジュニア選手達が走りやすい環境が作れるよう努めていきたいと思います。そして今年の目標としては去年達成出来なかったロードレースで勝つこと、全日本TTに出場することです。2016年も宜しくお願い致します」

text:コラッジョ川西サイクリングチーム edit:高木秀彰

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